登山経験者なら一度は登山中に「この道で合っているのかな?」と不安になったことがありませんか?
自然に囲まれた登山道は知らない道なので、方向感覚がなくなってしまう人がいるのも事実。
「まぁ、何とかなる」と考え、歩き続けているうちに日が暮れてしまい遭難してしまったら大変です。
そこで今回は、山での迷子を防ぐおすすめのアプリをご紹介いたします。
アプリのそれぞれの特徴なども記載されていますので、ぜひご覧ください‼
登山中の迷子を防ぐおすすめアプリ4選
おすすめを4つまとめてみました。
- YAMAP
- ヤマレコ
- ジオグラフィカ
- 山と高原地図
です。
これらは、電波の届かない場所でも現在地が表示されるため、迷子を防げます。
では、一つづ説明していきますね。
また、アプリ以外にも紙・ウェブのマップの種類・特徴などをまとめた記事がありますので、こちらも合わせてご覧ください。
YAMAP
YAMAPは、2013年3月にリリースされ、スマホの電波が圏外でも現在地が分かります。
2022年3月現在で、300万ダウンロードを突破した人気のアプリです。
価格 | ・無料 ・プレミアム会員(580円/月額) ・年割プラン(4,600円/年割) ・地図1枚レンタル(370円/30日) |
特徴 | ・全国21万座以上の山の地図を無料で見られる ・現在地を家族、友達に共有できる |
圏外での使用 | 使用可 ※事前にマップをダウンロードすることで居場所がリアルタイムで表示される |
こんな人におすすめ | ・使いやすいアプリが欲しい人 ・初めてアプリを使う人 |
また、YAMAPでは2021年9月から「新・ベーシック地図」が無料で提供開始されています。
この機能は自分が向いている方向にマップが自動で回転する現在地+方向追従モードが利用できるので、登山時に自分がどの方向にいるのが分かりやすくなります。
但し、月2枚まで無料ダウンロードできる内の1枚を消費するのでご注意ください。
続いて、無料会員と有料会員の違いの違いについてまとめてみました。
無料会員
まずは、無料会員の特徴です。
・マップのダウンロードが毎月2枚まで
・アプリ内に保存できる枚数2枚まで
・登山計画を作成できる
・他のYAMAPユーザーが書き残した最新のルート情報がわかる
・新ベーシック地図を利用できる
などがあります。
他にも、道中にある水場・トイレなどがアプリ上で表示されるので、無料会員でもかなり便利なアプリです。
初めてYAMAPを利用する人や、登山を年間通して1~2回など回数が少ない人は無料会員がおすすめです。
有料会員
次に有料会員の特徴です。
・マップのダウンロードが無制限になる(端末に保存できるのは50枚まで)
・ルート外れ警告機能が使える
・歩くペースに合わせて到着時刻が自動で表示される
などがあります。
YAMAPの有料会員は「月額」と「年割」の2プランあり、年割の方が2,360円もお得です。
YAMAPの無料会員をすでに利用している人や、より充実した機能を追加したい人には有料会員がおすすめです。
ヤマレコ
ヤマレコは以下のような特徴があります。
価格 | ・スタンダードプラン(無料) ・プレミアムプラン(550円/月)(3,400円~/年) |
特徴 | ・他の登山者の軌跡情報を取得できる ・コンパスを通じて登山届が出せる ・スマートウォッチで利用できる |
圏外での使用 | 使用可 ※事前にマップをダウンロードすることでアプリ内に自動的にキャッシュされる |
対応デバイス | iPhone、Android、スマートウォッチ |
こんな人におすすめ | スマートウォッチとペアリングしたい人 |
ヤマレコは、スマートウォッチとペアリングできます。
iPhoneの場合はApple Watch、Androidの場合はWear OSと相性抜群。
スタンダードプラン(無料)
続いて、スタンダードプラン(無料)で利用できる機能について説明していきます。
・マップのダウンロードは同時に2枚まで
・保存できる画像の容量100MB/月
・スマートウォッチにダウンロードできる地図1枚
などです。
スマートウォッチとペアリングしたい人は、スタンダードプランで試してみるのがおすすめです。
apple watchの使い方が分かる、下記の動画をご覧ください。
プレミアムプラン
プレミアムプランには以下のような特徴があります。
・マップのダウンロードが無制限
・保存できる画像の容量無制限
・広告を非表示に出来る
・コンパスへの登山届ができる
などです。
その他に、ヤマレコアプリのマップで他の人が通ったルートが表示されます。
他の登山者が迷って引き返している場所や、良く通っている場所などが分かるので、迷いやすい場所も一目でわかります。
また、プレミアムプランの価格は「月額550円」と「年額3,400円~」があり、年額の方が3,200円お得です。
月額と年額の差が大きいので、初めての人は登山する時だけプレミアムプランに加入しても良いかもしれません。
ジオグラフィカ
ジオグラフィカは、海外でも使用できます。
価格 | ・無料 ・課金(960円) |
特徴 | ・マーカー登録ができる ・アプリ上で方位が分かるコンパス機能が設定できる |
圏外での使用 | 使用可 ※事前にマップをキャッシュする必要あり |
対応デバイス | iPhone、Android |
こんな人におすすめ | シンプルで使いやすいアプリが欲しい人 |
マーカー登録とは、山の分かれ道・山小屋・山頂など分かりやすい目的地を細かく登録することでルートを作成できる機能のことです。
事前に登録しておく必要がありますが、マーカー登録することで登山の迷子防止に大いに役立ちます。
無料
ジオグラフィカは、無料で以下のようなことができます。
・トラックの記録は10回まで
・一度に取得できるマップの枚数は300枚
・表示キャッシュの容量100MB
トラック(自分が歩いた経路)が、無料の場合10回まで記録できます。
次回同じ山に登る時の参考にしたり計画を立てられるので、かなり便利です。
また、マップの保存・ルート作成など基本的な機能は無料で使用できるアプリとなっています。
課金
ジオグラフィカには、月額制や年額制と言った毎月金額が発生すると言うことはありません。
一度960円を課金すれば、それ以降は料金を支払わなくては良い所が他のアプリとは全く違います。
課金すると以下のようなことができます。
・トラックの記録は無制限
・一度に取得できるマップの枚数は3000枚
・表示キャッシュの容量500MB、1GB、5GB、無制限と選択できる
など増えます。
デザインがシンプルなので、スマホの操作が苦手な人でも使えます。
山と高原地図
山と高原地図は、日本全国約1500もの山を収録したアプリです。
価格 | ・アプリのダウンロード無料 |
特徴 | ・月額や年額はなく地図1エリア(600円)ごとに購入 |
圏外での使用 | 使用可 ※事前にマップをダウンロードする必要あり |
対応デバイス | iPhone、Android |
こんな人におすすめ | 月額や年額支払いに抵抗がある人 |
アプリのダウンロード自体は無料ですが、登山計画や登山ルート地図のダウンロードなどは定期購読が必要となります。
地図1エリア600円
こちらは、月額や年額ではなく地図を1エリアごとに購入していく仕組みになっています。
購入したマップの再ダウンロードは可能ですが、別エリアを購入する際は600円かかります。
紙のマップを1冊分アプリで購入する感覚なので、かさばらなくて良いですよね。
また、山と高原地図の姉妹アプリ「山と高原地図ホーダイ」と言うものがあり、こちらは月500円または年4,800円の定額制となっています。
・ルートの計画
・最新のマップが使える
などが使えるようになります。
定期的に登山している人は、こちらの山と高原地図ホーダイがおすすめです。
アプリの選び方
ここまで、山の迷子防止アプリをご紹介いたしましたが、機能や価格も様々です。
では、どれを選べば良いのでしょうか?
選び方は以下の通りです。
- アプリの使いやすさ
- 価格
- レビューの評価
です。
では、こちらも一つづ説明していきますね。
アプリの使いやすさ
選ぶ時のポイントは、操作や機能などの使いやすさです。
ルート外れを通知してくれる機能一つとってもアプリによって設定が違います。
例えば、ヤマップでルート外れの通知音を設定したい場合、スマホの設定アプリを自分で設定する必要があります。
しかし、ヤマレコのスピーチ機能であれば、アプリ上で設定できるのです。
まずは無料でどのアプリが良いか比べてみるのが最善の策!
価格
続いてアプリを選ぶポイントは、有料会員に登録した時の価格です。
4つのアプリの価格を分かりやすくまとめてみました。
【アプリ】 | 【価格】 |
YAMAP | ・580円/月 ・4600円/年 |
ヤマレコ | ・550円/月 ・3,400円~/年 |
ジオグラフィカ | ・課金/960円(1回のみ) |
山と高原地図 | ・地図1エリア600円 |
となっており、アプリによって料金形態が異なります。
もちろんアプリによって使える機能やマップをダウンロードできる容量が増えたりメリットもたくさんあるので、「自分がどの機能を使いたいのか」をしっかり確認するようにしましょう。
レビューの評価
最後は、アプリサイトなどのレビュー評価です。
アプリに限らず、何か買い物をする時はやはりレビューは気になりますよね?
実際にアプリを使用した人が評価しているのでアプリのメリット・デメリットがわかりとても役立ちます。
スマホのGPSと何が違うの?
スマホとアプリGPSの大きな違いは、「登山に特化しているか」どうかです。
例えば、スマホのGPSは圏外でも使えるので、山での自分の現在地を表示してくれます。
しかし、経路を間違えるとお知らせしたり、登山届を出したりできる機能がスマホのGPSにはありません。
登山アプリであれば、ルート外れを音声で通知してくれるので迷子防止にもなるので万が一の時のことを考えると登山アプリの方が安心です。
最後に、道に間違ってしまう原因や対策など詳しく書かれた記事を載せておきます。
興味のある人は是非ご覧ください。
まとめ
今回は、山での迷子を防ぐおすすめのアプリをご紹介しました。
まとめるとこんな感じです。
- YAMAP
- ヤマレコ
- ジオグラフィカ
- 山と高原地図
です。
実際、山に登ってみると分岐でどちらに行ったら良いか迷ってしまうこともあります。
「自分は大丈夫」と過信せず、万が一に備えて登山アプリをダウンロードしましょう。
- てくてくの人登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。