【中級編】週末1泊2日で行けるおすすめの山 歩行17時間以内

【中級編】週末1泊2日で行けるおすすめの山 歩行17時間以内

少しずつ長い距離を歩ける体力と、山で快適に過ごす知識や技術を身についてきて、いよいよ中級山岳へ挑んでいきたい。

次は、ゆっくりと山に泊まり、より長い距離や岩場・ハシゴを使う難所をクリアして、よりステップアップして行きたいところ。しかし、普段は初級向けの山や日帰り登山に行くことが多いので、最初に行くのにおすすめの中級山岳について分からない人も多いのではないだろうか?

そこで、今回、週末を利用して1泊2日で行ける中級者向けの登山ルートをまとめてみました。比較的、歩行時間が長く早朝の出発を心がけたい。

次の週末、1泊2日の登山を準備している方は、ぜひお役立てください。

それでは、行ってみましょう。

中級者向け・週末に1泊2日で行けるおすすめの山とは

はじめに、おすすめの山を紹介する前に、中級者向け・週末に1泊2日で行けるおすすめの山を選んだ基準について、説明して行きたいと思います。

ここでは、まず、1泊2日で登れる登山ルートから選びました。
歩行時間が長く、1・2日目も早朝出発をして、余裕を持った山行計画を心がけたい設定になっています。中級者向けの山になっています。

中級者向け・週末に1泊2日で行ける山を選んだポイント

  • 中級者向きの山(歩行時間が9〜17時間)
  • 週末の1泊2日が可能な登山ルート
  • 比較的歩く距離が長く、ハードに山を登りたい方
  • 夕日や朝日を眺めたい方
  • 首都圏近郊から少し離れた山域が広く展望のよい山

比較的ゆっくり歩いて楽しみたい方は、こちらの記事で「初心者向けの1泊2日のおすすめの山」も紹介しています。山の難易度はほとんど変わりませんが、歩行時間が短い登山コースになっていますので、いっしょにご確認ください。

週末に早起きして、たっぷりと山を楽しみたい方へ。
それでは、1泊2日で行けるおすすめの山を紹介していきます。

秩父・多摩・南関東 / 雲取山

雲取山
エリア秩父・多摩・南関東
山名雲取山(くもとりやま)
標高2,017m
歩行時間約12時間
日程1泊2日
レベル
技術
体力
登山口三峯神社

充実感あふれるロングコース 東京都の最高峰

雲取山は東京都の最高峰です。山頂への各方面から山道は整備され、さまざまなコースを歩くことができる。積雪が比較的少ないエリアなので、山に慣れた人なら冬も登山ができるでしょう。
また山頂からは富士山や南アルプス、奥秩父の山々が見渡せます。

コース

雲取山のコース
コース三峯神社→(2時間10分)→霧藻ヶ峰→(2時間)→白岩山→(1時間30分)→雲取山荘→(30分)→雲取山→(40分)→七ッ石山→(2時間10分)→鷹ノ巣山→(2時間50分)→水根
日程1泊2日
歩行時間11時間50分
歩行距離26km
高低差1,610m

アクセス方法

公共交通機関利用

雲取山のアクセス方法 公共交通機関利用(行き) 雲取山のアクセス方法 公共交通機関利用(帰り)
行き:
池袋駅→(西武池袋線・秩父線)→西武秩父駅→(西武観光バス 1時間15分)→三峯神社
帰り:
水根→(西東京バス 25分)→奥多摩駅→(JR青梅線)→新宿駅

マイカー利用

雲取山のアクセス方法 マイカー利用

圏央道・青梅IC→(27km)→水根・奥多摩湖P

カレンダー

雲取山の登山適期カレンダー
登山適期4月下旬〜12月上旬
積雪期12月〜4月上旬
新緑5月中旬〜6月中旬
紅葉10月上旬〜中旬

北関東・尾瀬・日光 / 燧ケ岳

燧ケ岳
エリア北関東・尾瀬・日光
山名燧ケ岳(ひうちがだけ)
標高2,346m
歩行時間約10時間
日程1泊2日
レベル
技術
体力
登山口大清水

尾瀬のシンプル的存在 東北最高点の山頂へ

東北の最高峰で、尾瀬のシンボル的存在です。至仏山と似た山容を見える燧ケ岳だが標高は130mほど高く、登山道がぬかるみがちなこともあって、登山のグレードは一段あがると考えて臨みたいです。
古くからの街道でもあった三平峠を越えて尾瀬沼へ。岬の山小屋で泊まり、翌日、燧ケ岳を往復して高山湖と湿原、高山の変化に富んだ行程を楽しめます。

コース

燧ケ岳のコース
コース大清水→(2時間)→三平峠→(35分)→尾瀬沼東岸→(3時間)→燧ケ岳→(2時間30分)→尾瀬沼東岸→(40分)→三平峠→(1時間40分)→大清水
日程1泊2日
歩行時間10時間25分
歩行距離25km
高低差1,150m

アクセス方法

公共交通機関利用

燧ケ岳のアクセス方法 公共交通機関利用

新宿駅・名古屋駅→(上越新幹線)→上毛高原駅→(関越交通バス 2時間)→大清水

マイカー利用

燧ケ岳のアクセス方法 マイカー利用

関越道・沼田IC→(50km)→大清水P

カレンダー

燧ケ岳の登山適期カレンダー
登山適期6月下旬〜10月上旬
積雪期10月中旬〜5月
新緑6月
紅葉9月中旬〜10月上旬

中央アルプス・八ヶ岳 / 硫黄岳・赤岳

硫黄岳・赤岳
エリア中央アルプス・八ヶ岳
山名硫黄岳・赤岳(いおうだけ・あかだけ)
標高2,899m
歩行時間約12時間
日程1泊2日
レベル
技術
体力
登山口美濃戸口

男性的な景観が続く八ヶ岳の主脈縦走路

険しい岩稜の続く、最高峰・赤岳。八ヶ岳の固有種が咲くエリアがげんされる希少高山植物も多く、花を楽しみに登る人も多い。登りやすい山だが、高山病には気をつけたい。
早朝、美濃戸口を出発できれば、硫黄だけの先に建つ硫黄岳山荘に宿泊できるだろう。

コース

硫黄岳・赤岳のコース
コース美濃戸口→(1時間)→美濃戸→(2時間)→赤岳鉱泉→(2時間5分)→硫黄岳→(2時間40分)→赤岳→(1時間20分)→行者小屋→(2時間30分)→美濃戸口
日程1泊2日
歩行時間11時間35分
歩行距離15km
高低差1,200m

アクセス方法

公共交通機関利用

硫黄岳・赤岳のアクセス方法 公共交通機関利用

新宿駅・名古屋駅→(中央本線特急・普通利用)→茅野駅→(アルピコ交通バス 40分)→美濃戸口

マイカー利用

硫黄岳・赤岳のアクセス方法 マイカー利用

中央道・小淵沢IC→(八ヶ岳ライン経由 20km)→美濃戸

カレンダー

硫黄岳・赤岳の登山適期カレンダー
登山適期7月上旬〜10月中旬
積雪期11月中旬〜4月(残雪期:5月)
新緑6月
紅葉10月上旬

上信越 / 妙高山・火打山

妙高山・火打山
エリア上信越
山名妙高山・火打山(みょうこうさん・ひうちやま)
標高2,454m(妙高山)、2,462m(火打山)
歩行時間約13時間
日程1泊2日
レベル
技術
体力
登山口笹ヶ峰

頸城三山と呼ばれる新潟を代表する名山

特徴ある山容で北信五岳の最高峰・妙高山と、妙高火山群の最高峰・火打山を周回する。高山植物や展望に恵まれ、ニホンライチョウも生息する。

コース

妙高山・火打山のコース
コース笹ヶ峰→(2時間20分)→富士見平→(40分)→黒沢池ヒュッテ→(2時間20分)→妙高山→(2時間)→黒沢池ヒュッテ→(1時間)→高谷池ヒュッテ→(1時間30分)→火打山→(1時間)→高谷池ヒュッテ→(35分)→富士見平→(1時間40分)→笹ヶ峰
日程1泊2日
歩行時間13時間5分
歩行距離23km
高低差1,110m

アクセス方法

公共交通機関利用

妙高山・火打山のアクセス方法 公共交通機関利用

東京・名古屋駅→(JR北陸新幹線)→長野駅→(しなの鉄道)→妙高高原駅→(頸南バス 50分)→笹ヶ峰

マイカー利用

妙高山・火打山のアクセス方法 マイカー利用

上信越道・妙高高原IC→(23km)→笹ヶ峰P

カレンダー

妙高山・火打山の登山適期カレンダー
登山適期6月中旬〜10月上旬
積雪期10月下旬〜6月上旬
新緑6月中旬〜下旬
紅葉9月中旬〜10月中旬

北アルプス / 白馬三山

白馬三山
エリア北アルプス
山名白馬三山(はくばさんざん)
標高2,932m
歩行時間約15時間
日程1泊2日
レベル
技術
体力
登山口猿倉

軽アイゼンを装着すれば初心者でも雪渓を楽しめる

北アルプスで最も知られる大雪渓だが、登るには軽アイゼンが必要になってきます。6本爪のものを用意しておきましょう。歩き出しはアイゼンがなくても登れる勾配だが、途中で装着できる場所がないので、必ず雪渓に入る前に装着しておこう。雪渓登りに慣れていないとかなり体力を消耗します。最初は、経験者といっしょに登るといいです。

コース

白馬三山のコース
コース猿倉→(1時間30分)→大雪渓入口→(2時間10分)→葱平→(2時間35分)→白馬岳→(2時間25分)→白馬鑓ヶ岳→(2時間50分)→白馬鑓温泉小屋→(3時間50分)→猿倉
日程1泊2日
歩行時間15時間20分
歩行距離19km
高低差1,700m

アクセス方法

公共交通機関利用

白馬三山のアクセス方法 公共交通機関利用

新宿・名古屋駅→(中央本線大糸線特急・普通利用)→白馬駅→(アルピコ交通バス 25分)→猿倉

マイカー利用

白馬三山のアクセス方法 マイカー利用

長野道・安曇野IC→(国道148号・県道322号経由70km)→猿倉

カレンダー

白馬三山の登山適期カレンダー
登山適期7月上旬〜10月上旬
積雪期11月中旬〜4月(残雪期:5月)
新緑6月
紅葉10月上旬

さて、いかがだったでしょうか?
中級者に向いている週末1泊2日で行ける山は見つかりましたか?

どの山も、距離が長く、体力と技術が必要になってくる山になります。
ハードな山に登り、登山技術をステップアップしていきたい方は、ぜひ今度の週末に出かけてみてはいかがでしょうか?

それでは、安全で楽しい登山を。

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。