登山を快適にする軽量化のコツ!装備見直し&買い換えポイント

登山を快適にする軽量化のコツ!装備見直し&買い換えポイント

山の道具は軽い方がいいですよね?
これに異を唱える人はいないと思います。

近年、ウルトラライト(UL)・ハイキングが大きなトレンドになっています。そして、ULスタイルは登山にも浸透し、軽量化は上級者だけの特別なものではなくなってきています。最新の登山道具は軽量化が進み、より強く、より軽いものに進化しています。

軽量化のメリットは、あらためて語る必要がないでしょう。
荷物が軽くなれば体への負担も減り、同じ1日でより遠くまで歩くて行ける。行動にゆとりが生まれ、安全性も高まります。

そこで、ここでは、登山道具の軽量化のコツをまとめていきます。
装備の見直しと買い換えのポイントを押さえ、装備を少しでも軽くし、登山をより快適なものにしていきます。

ぜひ、参考にしてみてください。

自分に荷物の重さを把握する

まず、登山道具の軽量化で最初に始めることは、自分の荷物の重さを把握することです。

意外と自分の荷物の重さを分かっていないため、どの道具が軽量化できるのか、道具の取捨選択を誤ってしまったり、迷ってしまう人を多くみかけます。

その時に重要なことは、装備の全重量から水・食料・燃料を除いた重量=ベースウエイトで考えることです。

必要な食料や水の量って人それぞれ違うし、5日分の食料と2日分の食料を入れたバックパックを比べても意味がありません。

そして、装備の重さを把握しやすくるため、「バックパック」「宿泊系」「衣類系」「食事系」「その他雑品」に分けて考えてみると良いです。

自分の持っている道具を分類してみる
バックパックバックパック
宿泊系
  • テント
  • 寝袋
  • マット
衣類系
  • レインウエア
  • ウィンドシェル
  • 防寒着
  • 替えのパンツ
  • 替えのシャツ
  • 替えの下着
  • 替えの靴下
食事系
  • バーナー
  • クッカー
  • 燃料(ガス管)
  • カトラリー
  • 水筒 / ウォータータンク
その他雑品
  • ヘッドライト
  • ヘルメット
  • 地図
  • コンパス
  • タオル
  • 筆記用具
  • 財布
  • ファーストエイド

登山を快適にする軽量化の3つのコツ・ポイント

では、自分が持っている装備を、「バックパック」「宿泊系」「衣類系」「食事系」「その他雑品」のカテゴリーに分類できたと思います。

軽量化のコツは、バックパック→宿泊系→衣類系→食事系→その他雑品の順に、装備の見直しや買い替えをしていく方が良いです。バックパックや宿泊系などの優先度が高い装備は、値段に対して軽量化で得られる効果がとても高いものが多いからです。

雨具を軽量化しても、せいぜい100〜200g程度ですが、バックパックやテントなら1.5kgは簡単に軽量化ができてしまいます。小さいものを替えても、効果が薄いので、大物から見直していくのがポイントになってきます。

それでは、それぞれの軽量化のコツを詳しく見ていきましょう。

【軽量化するコツ1】軽量化は大物から

まず、軽量化のために道具を買い替えるなら、大物の装備から装備から見直していきましょう。「バックパック」「宿泊系」に分類された装備です。

バックパック、テント、寝袋、マットといった大物から見直した方が、軽量の効果が高いです。

その中でも、バックパックとテントは、軽量化がしやすい道具と言えます。
雨具の上下と同じ値段で、テントなら800g程度、バックパックなら1.5kg程度は軽量化できてしまいます。

あと、実は、現代の登山道具のなかで軽量しやすいのが、マットです。
山と道のULパッド15sの重さは113g程度と非常に軽いです。重くてかさばるマットを使用していたら、500g程度は軽量化できるんじゃないでしょうか?
ぜひ、見直してみてください。

【軽量化するコツ2】小物類を見直す

次に小物類を見ていきましょう。

ここでは、「衣類系」「食事系」の装備をメインに見直していきます。

レインウェアやウィンドシェルや防寒着などは、とても高価な装備なので、値段に対して効果が薄いです。買い換えても、1つの装備で50〜100g程度しか削れないです。バックパックやテントで大きく軽量化できているなら、優先順位を下げても良い装備と言えます。

そこで、見るべき装備は、「着替え」です。意外に重いです。
実は、替えのTシャツは130g程度あります。他の荷物で軽量化を図るよりも、Tシャツなどの着替えを1枚削る方が効果が高いです。

あと、食事系もソロなら軽くすることができます。
バーナーは50g台のものもありますし、ガス缶は110缶で十分です。
登山計画によりますが、クッカーもすべて持っていくのではなく、フライパンのみ持っていくなど、工夫次第で軽くできます。

【軽量化するコツ3】装備を厳選する

最後に、その他雑品などをチェックして、装備を厳選していきます。
軽量化の優先順位が高い装備からすると、1つ1つの効果は薄いものの、細かいく丁寧に見直していくと、荷物を軽くできるので重要です。

まず、その他雑品類を見渡して不要な装備がないか確認してみましょう。

例えば、ファーストエイドの袋とか。意外に重いです。
そして、ファーストエイドの中身も、不要な荷物が多いです。一般ルート歩く山行なら、靴擦れやマメなどの足対策用や頭痛を和らげる鎮痛解熱剤のみ絞って持っていくなど工夫ができます。
骨折や捻挫などの緊急事態に備えて持っていく人が多いと思いますが、普通に歩けなくなったらレスキューを呼びましょう。素人が骨折対応の道具などを持っていても、いざその場になっても使えないことの方が多いからです。

こういった、こまごま重いものってけっこうあります。
塵も積もれば山になるので、こういった小物類を見直して、取捨選択してみてください。見違えるほど荷物が軽くになります。

軽量化した登山道具リスト

紹介した軽量化のコツを意識した山の装備をリストにしてみました。
どのぐらい軽量化できるものなのか?最新の登山道具は進化し続けているので、一番軽い装備とは言えませんが、装備を軽量化するのに少しは役に立つかと思っています。
ぜひ自分が持っている荷物と比較してみて、見直しをする際の参考にしてみてください。

バックパック

商品・ブランド重量
バックパックトレイルバム / STEADY485g

宿泊系

商品・ブランド重量
テントアライテント / ライズ1980g
寝袋NANGA / ミニマリズム180325g
マット山と道 / ULパッド15s+113g

衣類系

商品・ブランド重量
レインウエアモンベル / ストームクルーザー ジャケット&パンツ452g
防寒着モンベル / プラズマ1000ダウンジャケット130g
替えのパンツモンベル / パンツ(1セット)約271g×1枚
替えのシャツシャツ(2セット)約144g×2枚
替えの靴下靴下(2セット)約98g×2枚
替えの下着下着(1セット)約50g×1

食事系

商品・ブランド重量
バーナーsnow peak / ギガパワーマイクロマックスウルトラライト56g
燃料(ガス缶)プリムス / 小型ガス IP-110約110g
クッカーエバニュー / チタンマグポット50075g
カトラリーモンベル / スタックイン 野箸25g
水筒/ウォータータンクプラティパス / プラティ 2L ボトル36g

その他雑品

商品・ブランド重量
ヘッドライトブラックダイヤモンド / イオン55g
ヘルメッペツル / シロッコ160g(S/M)・170g(M/L)
地図昭文社 / 山と高原地図-g
コンパスシルバ / ランジャー No3 ブラック33g
タオルファイントラック / ナノハンカチ-g
筆記用具コクヨ / 測量野帳-g
財布ジップロップ / Sサイズ-g
ファーストエイドキットLIFELINE ファーストエイドキットS117g

プロフィール画像

てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。