【2泊3日以上】ロング縦走できるおすすめの小屋・テント泊ルート

【2泊3日以上】ロング縦走できるおすすめの小屋・テント泊ルート

年末年始、お盆休み、ゴールデンウィーク、シルバーウィークなど、そんな長期休暇は1年でも何回もないが、仕事のことを忘れて、ゆっくりと山で過ごすのがおすすめ!

人間関係や仕事に疲れている人も、長い間山で過ごすと、心をオンからオフの状態になり、日頃の悩んでいることも忘れてしまうはず。

そこで、今回、ロング縦走できるおすすめの小屋・テント泊ルートをまとめてみました。紹介するルートは、どれも2泊3日以上の長期登山になります。気力・体力を回復させるには十分なルートになっているはず。

ぜひ、お役立てください。

ロング縦走できるおすすめの小屋・テント泊ルートとは

はじめに、おすすめのルートを紹介する前に、ロング縦走できるおすすめの小屋・テント泊を選んだ基準を説明していきたいと思います。

まず、どれも2泊3日以上かかるロングコースになっています。 いくつものピークを上り下りしつつ、より長い距離を歩き、岩場やクサリ・ハシゴなどの難所もある上級者向きのコースです。
まず、日帰りや1泊2日小屋泊などを登山に行き、長い距離を歩ける体力や山で快適に過ごせる知識・技術を身につけた人におすすめな内容になっています。

ただ、体力や技術ともに十分にあれば、きっと良い思い出になるコースになっているはずです。

上級者向け・ロング縦走できる小屋・テント泊を選んだポイント

  • 中級〜上級者向きの山
  • 2泊3日以上のロングコース
  • いくつものピークを越える縦走を歩きたい方
  • どっぷりと自然と触れ合いたい方
  • 首都圏近郊から遠く離れた山域が広く展望のよい山

それでは、おすすめの山を紹介していきます。

北アルプス・黒部エリア / 黒部五郎岳と双六岳

黒部五郎岳と双六岳

折立〜薬師峠〜黒部五郎岳〜黒部五郎小舎〜双六岳〜鏡平〜新穂高温泉

エリア北アルプス・黒部エリア
山名黒部五郎岳(くろべごろうだけ)、双六岳(すごろくだけ)
標高2,840m(黒部五郎岳)、2,860m(双六岳)
歩行時間約21時間5分
日程2泊3日
登山口登山口=三峯神社、下山口=新穂高温泉

後立山連峰と立山連峰に挟まれた黒部川の源流域に位置し、北アルプスで最も奥深い山域にある。太郎兵衛平に出たあとは、全般に展望のよい尾根歩きとなる。池塘が点在する草原や高山植物が目を潤し、アルプスの世界を堪能できる。黒部五郎岳のな目は「黒部になる、石がゴロゴロしている山」の意味。岩が積み重なった頂上からは、好天なら雲ノ平や、鷲羽岳から水晶岳に続く稜線が望める。また、雪渓が残る美しい草原の黒部五郎カールは最高の休憩ぽいんtの。ただガスが濃い場合はカール内でルートを見失いやすいので注意しよう。3日目は黒部五郎小舎から新穂高温泉へ下る。行動時間が長いため帰路のバスの時刻を調べておきたい。

コース

黒部五郎岳と双六岳のコース
1日目歩行時間:計4時間50分
折立→(4時間30分)→太郎平→(20分)→薬師峠
2日目歩行時間:計6時間30分
薬師峠→(20分)→太郎平小屋→(2時間)→北ノ俣岳→(2時間50分)→黒部五郎岳→(1時間20分)→黒部五郎小舎
3日目歩行時間:計9時間45分
黒部五郎小舎→(2時間20分)→三俣蓮華岳→(1時間30分)→双六岳→(40分)→双六小屋→(1時間45分)→鏡平→(2時間30分)→わさび平小屋→(1時間)→新穂高温泉

テント情報

太郎平小屋
料金1人700円
幕数100張
トイレあり
黒部五郎小舎
料金1人1000円
幕数30張
トイレあり

アクセス方法

公共交通機関利用

黒部五郎岳と双六岳のアクセス方法 公共交通機関利用 のアクセス方法 公共交通機関利用
行き:
東京駅→(JR新幹線 約2時間10分)→富山駅→(富山地方鉄道バス 2時間)→折立
帰り:
新穂高ロープウェイ→(濃飛バス 40分)→平湯温泉→(濃飛バス・アルピコ交通バス 1時間25分)→松本駅→(JR特急スーパーあずさ 約2時間39分)→東京駅

北アルプス / 表銀座

表銀座

中房・燕岳登山口〜燕岳〜燕山荘〜大天井岳〜ヒュッテ西岳〜槍ヶ岳〜槍ヶ岳山荘〜横尾〜上高地

エリア北アルプス
山名燕岳、大天井岳、槍ヶ岳
標高2,763m(燕岳)、2,922m(大天井岳)、3,180m(槍ヶ岳)
歩行時間約22時間30分
日程3泊4日
アクセス登山口=中房・燕岳登山口、下山口=上高地

天を突き刺すようにそびえる槍ヶ岳は、独特な山容で数ある北アルプスの山の中でもひときわ目を引き、人気の一峰。槍ヶ岳に至る道はいくつもあるが、夏山なら、ぜひ縦走で訪れてみたい。燕岳から槍ヶ岳をめざすルートは表銀座コースと呼ばれ、縦走路のなかでも人気が高い王道ルート。 最初は遥か遠くに見えていた槍ヶ岳の穂先が、近づくにつれて徐々に大きくなっていく。東鎌尾根の険しい尾根をたどって、仰ぎ見るように近づいたときの感動はなにものにも代えがたい。
稜線上のキャンプ場は環境の影響をダイレクトに受けるが、その分自然のなかに身を置いている満足度も高い。燕岳の指定地は、テントから朝日が眺める素晴らしいリッチ。2泊目の西岳は東に常念岳、西に槍ヶ岳を望む展望の良い場所。小屋から少し離れていて、星空も楽しみ。 3泊目の槍ヶ岳は北アルプス最高所の指定地で、目の前に槍ヶ岳を望む抜群のロケーション。

コース

表銀座のコース
1日目歩行時間:計5時間
中房・燕岳登山口→(1時間10分)→第2ベンチ→(1時間50分)→合戦小屋→(1時間5分)→燕山荘(燕岳往復55分)
2日目歩行時間:計5時間30分
燕山荘→(2時間50分)→大天井ヒュッテ→(2時間40分)→ヒュッテ西岳
3日目歩行時間:計4時間40分
ヒュッテ西岳→(1時間)→水俣乗越→(2時間40分)→槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳往復1時間)
4日目歩行時間:計7時間20分
槍ヶ岳山荘→(2時間15分)→水俣乗越分岐→(40分)→槍沢ロッヂ→(1時間20分)→横尾→(1時間10分)→徳沢→(1時間55分)→上高地バスターミナル

テント情報

燕山荘
料金1人700円
幕数30張
トイレあり
ヒュッテ西岳
料金1人1000円
幕数30張
トイレあり
槍ヶ岳山荘
料金1人1000円
幕数30張
トイレあり

アクセス方法

公共交通機関利用

表銀座のアクセス方法 公共交通機関利用 のアクセス方法 公共交通機関利用
行き:
新宿駅→(JR特急スーパーあずさ 約2時間39分)→松本駅→(大糸線 約25分)→穂高駅
帰り:
上高地→(アルピコ交通バス 約1時間5分)→新島々駅→(松本鉄道上高地線 30分)→松本駅

南アルプス / 白峰三山

白峰三山

広河原〜北岳肩ノ小屋〜北岳〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢小屋〜奈良田

エリア南アルプス
山名北岳、間ノ岳、農鳥岳
標高3,193m(北岳)、3,189m(間ノ岳)、3,026m(農鳥岳)
歩行時間約18時間40分
日程2泊3日
登山口登山口=広河原、下山口=奈良田

北岳、間ノ岳、農鳥岳は白峰三山と呼ばれ、南アルプス屈指の人気の山である。3193mの北岳は富士山に次ぐ高峯。花の山として知られ、その代表格が山の名を冠したキタダケソウ。一方、間ノ岳は日本百名山に選ばれたおおらかな山で富士山や仙丈ヶ岳など南アルプスの眺望がすばらしい。まさに花と絶景が期待できる縦走コースだ。テント利用の白峰三山縦走はハードなため、山慣れた健脚者向け。1日目の肩ノ小屋前のテント場では正面に鳳凰三山が望め、斜面を降れば水場ある。2日目樹林に囲まれた大門沢小屋テント場がおすすめ。静かで南アルプスの雰囲気が漂っている。大門沢下降地点からしばらく急下降が続くのでゆっくり下ろう。

コース

白峰三山のコース
1日目歩行時間:計5時間40分
広河原→(2時間40分)→大樺沢二俣→(2時間30分)→小太郎尾根分岐→(30分)→北岳肩ノ小屋
2日目歩行時間:計9時間20分
北岳肩ノ小屋→(40分)→北岳→(1時間)→北岳山荘→(40分)→中白峰→(1時間)→間ノ岳→(1時間)→農鳥小屋→(1時間40分)→農鳥岳→(40分)→大門沢下降点→(2時間40分)→大門沢小屋
3日目歩行時間:計9時間20分
大門沢小屋→(2時間30分)→吊橋→(30分)→奈良田第一発電所→(40分)→奈良田

テント情報

北岳肩ノ小屋
料金1人600円
幕数50張
トイレあり
大門沢小屋
料金1人500円
幕数50張
トイレあり

アクセス方法

公共交通機関利用

白峰三山のアクセス方法 公共交通機関利用 のアクセス方法 公共交通機関利用
行き:
新宿駅→(JR特急スーパーあずさ 約1時間28分)→甲府駅→(山梨交通バス 2時間)→広河原
帰り:
奈良田→(早川町乗合バス 1時間10分)→下部温泉駅→(JR特急ワイドビューふじかわ 約41分)→甲府駅→(JR特急スーパーあずさ 約1時間28分)→新宿駅

さて、いかがだったでしょうか?
2泊3日以上、ロング縦走の小屋・テント泊ルートで、行きたいところは見つかりましたか?

どのルートも、体力・気力ともに必要なタフなコースだと思います。
十分準備してチャレンジしてみてください。

他にも、おすすめのコースがあれば追加していきます。

それでは、安全で楽しい登山を。

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。