寝袋・スリーピングマットのお手入れ方法!パンク修理や保管方法など解説

寝袋・スリーピングマットのお手入れ方法!パンク修理や保管方法など解説

テント泊で快適に寝るために必要な道具。寝袋・スリーピングマット。
地面の冷気から体を守ってくれるとても重要な登山道具のひとつです。

ただ、家に帰った後、そのまま収納してしまっていませんか? クローズドセルマットはメンテナンスフリーなので、汚れなど拭き取ってあげるだけで問題ありませんが、エア注入式マットは、そのままにしておくとトラブルの原因になってしまいます。

エア注入式マットに多いエア漏れは、専用リペアキットがあれば簡単に修復が可能です。一度、修理方法を覚えてしまえば、自宅のお手入れ以外にも、山中でパンクした際にも落ち着いて対応ができます。 また、使用する前にきちんとチェックしておくことで、事前にトラブルを減らすこともできます。

ここでは、寝袋・スリーピングマットのお手入れ・メンテナンス方法を解説していきます。使用前にチェックするポイント、使用後のお手入れ、自分でできる補修やパンク修理などのメンテンス方法、お手入れに必要な道具などをまとめています。

目次

エア注入式マットのパンク修理はリペアキットでだれでも直せる

ケレスミスによって開けてしまったマットの穴。でも、リペアキットがあれば山でも簡単に修理可能です。

スリーピングマットの種類大きくわけてふたつあります。
空気を注入するエアマットと、そのまま広げて敷くだけのクローズドセルマットです。クローズドセルマットはメンテナンスフリーなので、汚れがついていたらスポンジやタオルなどで拭き取り、水洗いするだけで良い。

またエアマットは、中にフォーム状のクッションが配された自動膨張型のインフレータブルマットと、クッションが入っておらず空気を注入して膨らますエアマットがあります。
今回解説するマットは、修理の際に貼るリペアパッチに違いがあります。インフレータブルマットの場合は専用の接着剤を塗って貼るが、エアマットの場合はリペアパッチが透明のシール状になっているので、そのまま貼りつけてOK。
といっても、基本的な作業に大きな違いはありません。だれでも簡単に修理が可能なので、山でパンクしてもリペアキットがあれば慌てる必要はない。また汗や食べ物の汚れは、バルブを閉めてなかに水が入らないようにして水洗いしても大丈夫。取り扱いには気を配る必要があるが、メンテナンスは簡単です。

エアマットのお手入れポイント

  • 汚れは水拭きできれいに落とす
  • 空気漏れがどこか両面をチェック
  • エア漏れは専用リペアキットで直す
  • 穴よりも大きめにリペアパッチをカット
  • 平たいモノを載せてぴったり圧着
  • バルブも専用キットがあれば修復できる
  • 保管は空気を抜いて緩く丸める

寝袋マット使用前にチェックするポイントとお手入れ

穴が開いてエア漏れしていないか

前回は大丈夫だったにもかかわらず、空気が漏れて使い物にならなかった、という最悪の事態を防ぐために、出かける前に必ず一度は空気を入れて、漏れがないか確かめよう。
空気を入れたマットを丸めて押してみると漏れを確認できます。

バルブが正常かどうか

空気を吹き込むバルブもエア漏れを起こしやすい部分。取り付け部分が緩んでいないか、バルブのねじが正常に締まり、空気を止めることができるか確認します。
きつく締めすぎたり、無理にねじ込むと、ねじ山の破損につながってしまう。

寝袋マット使用後のお手入れ。タオルやスポンジで水拭きして汚れを落とす

軽い汚れは、なるべく早くタオルなどで抜き取っておこう。料理をこぼすなどして取れにくくなってしまった場合は、水をつけたスポンジなどで洗い流す。
水で落ちないときは、洗剤を使いましょう。

寝袋マットの自分でできる簡単な補修

マットに穴が開き、エア漏れしてしまう

小さな穴が開いて空気が漏れてしまう場合は、市販のリペアキットで修理ができます。
手順に従ってしっかりと修理すれば、大概の場合は漏れが止まって再び使用できるようになります。

山中などで補修の時間が取れないとき

時間がない場合は粘着シートとパッチで応急処置をし、なるべく早く補修し直す。
粘着テープとパッチの間に空気が入らないようペットボトルの底などを利用して圧着する。

バルブからエア漏れしてしまう

バルブから空気が漏れる場合はバルブそのものが破損していることが多いです。メーカー修理に出すか、スペアパーツを販売している場合はバルブごと交換して修理します。
壊れたバルブをペンチなどで取り、ボンドで新しいバルブを取り付けます。

寝袋マットのパンク修理方法

インフレータブルマットがパンクした場合

サーマレストの場合、インフレータブルマットのパンク修理には、パーマネントホームリペアキットに装備されている色の付けられたリペアパッチを使用する。これを穴よりも2cm以上広い大きさにカット。その際に、マットにも穴を中心に用意した丸型でボールペン書きの印をつけておこう。接着剤を塗る範囲がわかり、リペアパッチも穴を中心に正確に貼りつけられることができる。

穴を見つける

空気を入れたマットを半分に折って圧をかけると、音や漏れる空気がわかりやすい。石鹸水を垂らせばシャボン玉ができるので穴を見つけやすい。

丸い型で印をつける

穴の場所がわかったら、そこを中心に2cm以上大きな丸い型を用意してマットにペンでリペアパッチを貼る場所をマークしておく。

丸い型でパッチにもマーク

マットにマークしたらものと同じ型でリペアパッチにも丸いマークを書き、必要な大きさにカットしやすいようにする。

リペアパッチをカット

マークした丸の線に沿ってハサミでカット。型をマークしておくことで、貼りつけた際にパッチが小さくなることを防げます。

洗浄アルコールワイパーで拭く

リペアキットに入っている洗浄アルコールワイパーを使って、穴の周囲の汚れを拭き取る。汚れがあると接着が甘くなる。

丸の内側に接着剤を塗る

汚れを落としたら、丸くマークした内側にリペアキットにある接着剤を薄く塗る。はみ出さないよう、塗りすぎには注意。

アプリケーターで伸ばす

リペアキットにあるアイスの棒のような木製アプリケーターで接着剤を伸ばして馴染ませ、余分な接着剤は取り除く。

リペアパッチを貼る

丸くカットしたリペアパッチを、マットにマークした丸いラインに合わせて貼りつける。手のひらや親指にしっかり押し付ける。

ビニールを敷いて重石をのせる

張りつきを防ぐための大きめのビニールをかませて、クッカーを重石にして10分ほど置く。これで修理完了。

エアマットがパンクした場合

エアマットの場合は、パーマネントホームリペアキット、インスタントフィールドリペアキットどちらにもある透明パッチを使用する。応急処置用のパッチだが、これを貼りつけるだけで修理完了。

洗浄アルコールワイパーで拭く

空気を入れたマットを半分に折って圧力をかけて見つけた穴の周囲を、洗浄アルコールワイパーで汚れを拭き取る

穴が中心にくるように

透明パッチの中心に、パンクした穴の部分がくるようにして貼りつける。薄いフィルム状なので貼りやすい。

中心を指で押さえ空気を抜く

貼りつけた透明パッチの中心から親指の腹で余分な空気を押し出すようにこすりつけて修理完了

スリーピングギア、寝袋マットの買い替えどき

寝袋マットは、きちんとメンテナンスしていても、紫外線や雨、結露、体から放出される湿気や汗の蓄積によって経年劣化が免れません。では、その買い換えの目安となる年数はどのぐらいなのか?

近年、進化著しいカテゴリーでもあるスリーピングギア。なかでも、これまで装備の全体重量で大きなウエイトを占めていたテントの軽量化はうれしい。この進化で、より遠くへ、より高い山へと行くことが可能になったという人も多いはず。 しかしその反面、強度や耐久性が犠牲になっていることはたしかで、取り扱いを誤ればボトムに穴を開けてしまったり、ポールを曲げたり破損してしまう可能も高くなっている。
さらに極薄の本体生地は高所の強い紫外線の影響で劣化しやすく、縫い目をなくし圧着接合しているモデルは、使用開始期間が長くなると圧着部分が剥離する可能性も高くなります。

さらに、生地かけられているウレタン樹脂による防水加工は、経年劣化で変質してしまうと回復は不可能です。山行前に自宅近辺で設営してみて、不具合のないことを確かめてから用意するほうが、ヒドイ目に合わなくて済みます。

次は寝袋・スリーピングマット。軽量さと寝心地のよさのバランスに長けるエアマットだが、圧着箇所が多いので経年劣化はさけられないのが弱点。薄い生地を採用しているので、空気を注入するインフレータブルマットよりもパンクのリスクも大きい。

シュラフも縫い目をなくし圧着して軽量化しているモデルが増えている。また体に触れるので、使用頻度が多いほどへたりも激しくなる。ダウン製であれば修理依頼でダウン追加封入も可能だが、いずれも使用頻度を問わず、5年を目安に買い換えを考えてみてはどうだろうか。

大きな穴あき、複数のパンク。5年以上の使用で買い換えを検討しよう!

エアマット、インフレータブルマットのパンクは宿命といって過言ではない。10年近く使い、複数のパンク修理跡のあるものを使っている人も稀にいるようだが、長期山行の場合には、新品に買い換えて出かけたほうが、心配が少なくなるばかりか、新製品の快適さを享受できる。また5年以上使用していれば、圧着、接着している部分がどこかしら剥離してくるケースが多い。通常使用でのそうした不具合であれば、メーカーによっては交換してくれることもあるが、寿命と考えて買い換えたほうが無難だろう。

寝袋マットの正しい保管方法

いくらメンテナンスがきちんとしていても、保管方法が悪ければせっかくした手入れが、いつのまにか台なしになってしまうこともあり得ます。

くるくる丸めて保管はNG

エア注入式のスリーピングマットの内側にはウレタンフォームが内蔵されている。そのフォームは圧着された状態で長時間保管されると、フォーム自体がもつ自動膨張機能が著しく低下してしまう。だから保管する際はバルブを開け広げたまま、フォームが膨らんだ状態でキープするのが望ましい。

付属のスタッフバックに入れると折り目や癖がついてしまうので、できるだけ緩やかに丸め、そのままの状態で風通しのよい場所に保管するのが理想的です。

スリーピングマットをクルクル丸めるのはバックパックに入れて携帯するときだけと考えよう。シュラフのダウンといっしょでウレタンフォームもつねに空気を含ませてフワフワの状態で保つのが良い。

寝袋マットのお手入れに必要な道具

インフレータブルマットとエアマットは、修理に使うリペアパッチが異なるので、それぞれに合ったリペアキットを手に入れましょう。アウトドアショップや登山専門店の多くで購入できます。
そのほかは穴の開いた場所に印をつけるボールペン、リペアパッチを丸くカットする型、リペアパッチをカットするハサミ、圧着するための重石代わりのクッカーがあると便利です。

エアマット専用リペアキット

汚れを拭き取るアルコールシート、パッチ、ボンドなどがセットに。

バルブ用リペアキット

バルブ本体とそれを固定する強力なボンドがセットとなっている。

タオルやスポンジ

汚れを拭き取ったり、洗い落としたりするのに必要となる。

石鹸

石鹸水を使うと穴から漏れる空気が泡を作るので発見しやすい。

その他あると便利な道具たち

  • ポールペン
  • ハサミ
  • クッカー(重石)
  • 丸くするための型

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。