筑波山は国内でも有数の人気の山ですが、登山者数では高尾山の約半分ほどに留まります。
首都圏からの距離は大して変わらないのにこの差の理由は何でしょうか?
日本百名山としても有名で、かつては「西の富士、東の筑波」と言われていたんだよね。
アクセスはともかく鉄道から登山口が遠いのがなぁ・・・。
いざ行くなら高尾山の方が簡単に感じてしまうのよね。
筑波山のブランド力向上のため、茨城県はとある事業を打ち出しているんだ。
本記事では、筑波山の登山者数と登山者数を増やすための自治体の取り組みについて解説します。
筑波山の登山者数は約220万人で関東第3位

結論から言うと、筑波山の年間登山者数は約220万人です。
登山地図アプリ運営の株式会社ヤマップ『2021年に登られた山ランキング』によれば、登山者数は2021年のランキングでは関東地区で第3位。
第1位の高尾山とは2倍以上の登山者数の差が開いていることが分かります。
順位 | 名称 | 所在地 | 標高 | 登山者数の比率 |
---|---|---|---|---|
1位 | 高尾山 | 東京都八王子市 | 599m | 1 |
2位 | 塔ノ岳 | 神奈川県秦野市 | 1490m | 0.46 |
3位 | 筑波山 | 茨城県つくば市 | 877m | 0.42 |
4位 | 大山 | 神奈川県伊勢原市 | 1252m | 0.35 |
5位 | 御岳山 | 東京都青梅市 | 928m | 0.27 |
筑波山の登山者数が伸び悩む理由2つ
首都圏からの距離は高尾山と変わらないのに、なぜ筑波山の登山者数が伸び悩んでいるのでしょうか?
理由は2つ考えられます。
理由①筑波山よりも高尾山の方が登るのがラク
筑波山の標高は877mに対し、高尾山は599m。
ケーブルカーやリフトは両方とも利用できますが、標高という数字がひとつの壁になっているようですね。
理由②筑波山は鉄道の駅から登山口が遠い
筑波山へのアクセスは公共交通機関で鉄道を使ったとしてもバスに乗り換える必要があり、乗車時間は最速でも40分以上かかります。
バスや車での移動が必要ということは、春や秋のハイシーズンの交通渋滞は避けることが難しいということになりますね。
引用元:つくば市公式HP『筑波山への交通案内(アクセス)』
筑波山は日帰り登山者が大半
筑波山の登山者は登山のみを目的にしており、日帰りする人が大半です。
- 筑波山の登山客の代表的行動パターン
- 午前:バス → 山麓 → 山頂まで登山
正午:山頂で昼食 → 筑波山神社本殿へ参詣等
午後:下山 → 日帰り温泉で入浴
夕方以降:バス → つくば駅 → つくばエキスプレス乗車
筑波山登山者数にまつわるデータ

筑波山の登山者数は平成15年度の約301万人でピークを迎えた後は減少傾向にあります。
筑波山きっぷ販売実績は平成24~27年で年間約15,000枚。
平成28年からは「筑波山あるキップ」が販売開始となり、この年は合計で約19,500枚を売り上げています。
引用元:第2次つくば市観光基本計画
筑波山含むつくば市への観光客誘致への取り組み

高尾山のように、登山の他に楽しめるような要素が増えれば観光客がもっと増えるはず・・・。
ということで、つくば市は観光客誘致のための取り組みを民間企業と組んで仕掛け始めています。
筑波山・霞ヶ浦エリアにおける観光促進事業
茨城県が2018年から2021年までの3年をかけて行っている事業が、筑波山・霞ヶ浦エリアの観光促進事業です。
地域のブランディングとイメージ刷新に向けて様々な取り組みが行われています。
- 観光促進事業の主な内容
- ・筑波山エリアのスローガン「Share the Trail」の設定
・筑波山ロゴマーク(外部リンク)の設定
・山中の観光案内のリデザイン
・「マルチアクセス」がテーマのトレイルマップ作成
・「体験」がテーマのフリーペーパー作成
・サイクリング向け「つくば霞ヶ浦りんりんロード(外部リンク)」の指定
民間企業の取り組み
エリア全体の統一されたブランド形成を促すよう、行政事業から民間事業へのバトンタッチも行われています。
- 株式会社ターバン運営のサイト「Mount Tsukuba」
- 株式会社ARC地域研究センターによるステッカーや耐水地図の販売
まとめ
本記事をまとめると以下の3点になります。
- 筑波山の登山者数は関東第3位で年間約220万人
- 日帰り登山客が大半で、滞在型観光客は少ない
- 筑波山に訪れる観光客数増加に向けて官民共同で観光推進事業を実施中
人を筑波山に呼ぶための面白い取り組みが始まっています。
ご興味がありましたら、足を運んでみてはいかがでしょうか。
- てくてくの人登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。