高尾山登山コース内の2つの滝を紹介!登るだけでなく心が洗われる体験を!

高尾山には古くから薬王院の信仰があると聞いたことがありますが、どのような歴史があるのですか?

滝があると聞いたこともあるのですが、普通の登山コースから行くことはできるのですか?

ふたりとも高尾山登山に違った刺激を求め始めてきたのかな!?高尾山には約1300年の長い山岳信仰の歴史があり、修行で使われている登山コース内に2つ存在しているんだよ!

今回は信仰の歴史やその2つの「滝」について、その行き方等を紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください!

高尾山登山コースの滝は歴史を感じられる!

都心から電車で1時間弱で行くことができる高尾山で、なぜ山岳信仰が根付き今日まで続いてきたのか見ていきましょう!

いつもの登山とは違う古い信仰の歴史を感じよう!

今から約1300年前、天然痘が猛威を振るっていた際に、病を抑え込もうと聖武天皇の勅令で行基が薬王院を開山したと言われています。

正式名称は「高尾山薬王院有喜寺」といい、当初は薬師如来を本尊としていたため「薬王院」と名付けられました。

その後、南北朝時代に俊源大徳により今の本尊「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」が奉祀され、戦国武将の守護神として上杉謙信や武田信玄などの有名武将にも崇敬を受け、江戸時代には徳川家との仏縁によって隆盛を迎えます。

感染症から始まり、錚々たる戦国武将達の守護神として崇敬を受けていたなんて、歴史好きとしては知っておかなければならない豆知識ですね!この歴史を知るだけでいつもの登山とは違うものになりそうです!

こちらで高尾山を詳しく紹介しています。ぜひこちらもご覧ください! 

山伏の前行としての滝

高尾山は修験道の山と言われ、修験道を修める人を「山に臥し、野に臥し修行する」ということから「山伏」というようになりました。

そしてその山伏が前行として使用していた滝が「琵琶滝」と「蛇滝」の2つで、現在は一般の方にも開放しています!

前行としての滝だったんですね!しかも体験もできるなんていい経験になりそうですし、身も心も清められて「NEWやま子」に生まれ変われそうです!

滝へ行ける登山コースは一味違う!

心身ともに清められる滝へはどのコースで行けるのか確認してみましょう!

道なき道を行く過酷な修行のような登山コースではないのでご安心ください!

琵琶滝へは6号路で!

引用元:高尾ビジターセンター(元画像に一部情報を追記させて頂いております。)

6号路(紫ルート)を登り始めて3割くらい進んだところに現れるのが「琵琶滝」です。

登り始めてから10分程度は舗装された登山道ですが、そこからは舗装されていないゴツゴツした登山道なので、サンダルやヒールなどの歩きにくい履物は避けたほうが無難です。

6号路途中で山頂方面と琵琶滝方面に分かれますので、間違えないように注意しましょう!

滝の手前にはお堂があり参拝することは可能ですが、奥の滝がある場所へは紙垂(しで)がかかっていて立ち入り禁止となっています。

お堂から先は神聖な修行の場だから立入禁止なんだ!この場所は観光色の強くなった高尾山の中でも、修行の場であったことを改めて感じさせてくれる貴重な場なんだよ!

6号路についてはこちらで全体を紹介しております。是非ご覧ください!

琵琶滝の名は形と音色から由来

滝の名前や伝承についてはこちらをご覧ください。

今もこの滝は高尾山でも尊い修行霊場となっており、数多くの信者は、心に響く琵琶の音色のする滝で修行を積んでいるのです。

引用元:高尾通信

諸説あるけれど、琵琶は古来から霊が宿ると言われているから高尾山も神聖な場所となっているんだよ!

こちらの動画で琵琶滝周辺の様子がわかります。ぜひご覧ください!

蛇滝へは2号路北ルートから!

引用元: 高尾ビジターセンター(元画像に一部情報を追記させて頂いております。)

2号路北ルートの途中から行くことができるのが「蛇滝」です。

蛇滝へと向かうルートは距離は短いですが、くねくねとした細い山道なので歩きやすい靴がおススメです!

利用者が少ないため比較的ゆったりと歩けますが、そのまま裏高尾に出てしまうと、バスか徒歩で高尾山口駅まで戻ることになりますので注意しましょう。

2号路についてはこちらで詳しく紹介しております。是非ご覧ください!

蛇滝は助けた白蛇から由来

滝の名前や伝承についてはこちらをご覧ください。

岩場を上っていく白蛇はしだいに大きくなって崖の頂上にたどり着いた頃にはその姿が消え、代わりに流れおちる瀑布となっていました。

引用元:高尾通信

どれも神秘的な話で、高尾山が神聖な場所であることがわかりますね!

こちらの動画で蛇滝水行道場の様子(1分23秒~1分40秒)がわかります。こちらは滝を見ることはできませんので、修行場の入り口までの動画です。ぜひご覧ください!

滝行で心洗われ生まれ変わる体験を!

身も心も清められる神聖な2つの滝の滝行体験方法について見ていきましょう!

琵琶滝は座って滝行

入瀧/受付時間9:00~15:00
指導日時毎月第1土曜日・18日・28日
各日11:00より入滝指導開始
(但し、第1土曜日と18日は13:00の場合有)
入瀧料1,000円
入瀧指導料3,000円(入瀧料含む・初回は指導必要)
電話番号042-667-9982
特徴・注意事項座って滝に打たれる。高さ10m程の細い滝から直接体に受けるのではなく、岩に跳ね返ったしぶきを体で受ける。下着を着用する場合は白のみ可。

琵琶を奏でていた老人のように座っての滝行となっており、岩に跳ね返ったしぶきを受けることになりますので刺激は割と少なめです。

蛇滝は立って滝行

入瀧/受付時間9:00~15:00
指導日時毎月第1土曜日・18日・28日
各日12:00より入瀧指導開始
(但し、第1土曜日と18日は13:00の場合有)
入瀧料1,000円
入瀧指導料3,000円(入瀧料含む・初回は指導必要)
電話番号042-665-7313
特徴・注意事項立って滝に打たれる。高さ8m程の滝から直接体に受ける。下着を着用する場合は白のみ可。

立って直接頭から首あたりに滝を受けますので、若干刺激は強めです。

滝行は季節問わず行われているため、夏でもひんやり感じる水は冬には刺さるような冷たさになり予想以上に体が冷えますので、体調に気を付けながら参加するようにしましょう!

濡れた体を乾かすには速乾性に優れたタオルが有効です。ぜひこちらをご覧ください!

上記の滝行体験についてはこちらに詳細が記載してあります。体験を希望される方は直接問い合わせいただけると確実です。

水行道場として一般御信徒に開放しております。

引用元:高尾山薬王院公式ホームページ

まとめ

信仰の歴史と登山コースから行ける滝2つ、滝行の体験についてご紹介いたしました。

まとめるとこのようになります。

・約1300年前行基により薬王院が開山され、そこから山岳信仰が根付き戦国武将たちにも崇敬を受けていた!

・高尾山の登山コースから行ける滝は2つ!一味違う登山を楽しむことができる!

・琵琶滝へは6号路で、蛇滝へは2号路北ルートから行ける!履物には注意が必要!

・琵琶滝・蛇滝ともに滝行の体験が可能。いつもとは違う登山で心洗われる体験を!

高尾山は登山だけでなく様々な楽しみ方ができる素晴らしいところですので、この機会にぜひ登山以外の体験をしてみてはいかがでしょうか!

新たな自分に生まれ変わるような感覚になれるかもしれません!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。