登山用グローブのお手入れ・メンテナンス!レザーは水洗い不可

登山用グローブのお手入れ・メンテナンス!レザーは水洗い不可

登山用グローブのお手入れは、汚れ落としと乾燥が中心になります。

化繊のみのインナーグローブならば洗浄も可能だが、化繊とレザー使用のグローブは洗濯不可です。独特なメンテナンスとお手入れが必要になってきます。

ここでは、ハイブリット構造のグローブのお手入れ方法を解説します。材質の異なるブロックのメンテナンス方法、買い替えどき、適切な保管方法、お手入れに必要な道具をまとめています。

登山用グローブのお手入れの基本 レザー使用のグローブは水洗い不可

最近のアウトドア用グローブは保温性能とグリップ性能の両立のため、化繊とレザー(天然皮革)のハイブリッドが多い。レザー部分の劣化を早める危険性があるため、残念ながらグローブの丸洗いはできないのが現状です。

化繊とレザーの両方が使われてる場合、素材によってお手入れの方法が異なります。化繊部分に保湿は必要ありませんが、レザー部分は柔らかさや撥水性の維持のため時おり保湿性を補ってやる必要があります。 個別のメンテナンスは手間ではあるものの、快適性とグリップ性を兼ね備えるためです。とくにレザー部分のメンテナンスをきちんと行うことでグローブの寿命は大きく違ってきます。レザーは天然素材で熱と水分に弱いということを覚えておくと良いと思います。

登山用グローブのお手入れのポイント

  • レザー使用のグローブは水洗いはしないこと
  • 素材の違いと特性をきちんと覚え、それに合った道具を使う
  • しっかり乾燥させることが長持ちのコツ

登山用グローブ レザー部分のお手入れ方法

化繊部分の表皮は汚れの拭き掃除をし、後はしっかり乾燥させるくらいしかすることはありません。
肝心なのはレザー部分のメンテナンスです。汚れを拭き取ったら保湿クリームを薄くすり混むことで、柔らかさを保つことができます。きちんと乾燥させると同時に防水スプレーによるこまめなお手入れも大切です。

汚れ落としと各部チェック

まず、使用後は傷や汚れのチェックを行います。最初の段階は乾いた布で落ちる汚れを落とし、各部をチェックします。

化繊部分の汚れをやさしくスポンジで落とす

化繊部分に汚れがある場合には中性洗剤を薄めたぬるま湯を布に含ませて拭き、汚れを落とす。ブラシなどで強く擦らないこと。

レザー部分も同様に

レザー部分の汚れも同様に布で落とすが、落ちない場合には中性洗剤をしみ込ませたスポンジでやさしく拭き落とす

頑固な汚れはプラスチックブラシで

頑固な汚れはプラスチックブラシを使って落とすこともあるが、あまり無理をすると傷が付き撥水性が落ちる可能性もある。

レザー部分には保湿クリームをすり込む

レザー部分にはときどき薄く保湿クリームをすり込んでおく。塗り過ぎはカビの原因になるので、あくまで薄く塗ること

保管前はしっかり乾燥させておく

使用後はもちろん、長時間の保管前にはとくにしっかりと乾燥させておくことが大切。湿っているとカビやニオイの原因になる。

使用前には防水スプレーを塗布

こすれなどのためにシーズン後半になればなるほど表面の撥水性が低下してくる。使用前などに防水スプレーを塗布すること

保管中は乾燥剤で湿気をトル

使用後や保管中はグローブ内に乾燥剤などを入れ、湿気取りに留意したい。快適なだけでなく、製品寿命が格段に格段に違う。

インナーグローブは洗浄OK

インナーグローブだけなら製品に付いた洗濯表示に従えば洗濯OK。やさしくもみ洗いの後、しっかり乾燥させる。

NGなお手入れ方法

レザー部分は傷め、寿命を縮めることになる間違ったお手入れ方法がある。じつは誰でもけっこうやりがちなことでもあるので注意が必要です。
まず、ドライヤーを使って乾燥させること。急ぐからといってドライヤーの熱風、またストーブ脇で一気に乾燥。レザーは変形しカチカチになってしまう。
汚れが落ちないからといってワイヤーブラシでゴシゴシ。自分の手だと思ったら決してできない行為だが、やりがちです。

登山用グローブの買い換えどき

自分でメンテナンスできる限界は、残念ながら存在します。また、いくらこまめにメンテナンスを続けていても、耐用限界はいつの日がやってきます。ギアのメーカー修理に出すべき時や、買い替えどきについて説明します。

縫製のほつれがあった場合

基本的にグローブはメーカーでも修理できる部分が少なく、縫製のほつれやベルクロの剥離が出た段階で買い替え時期だと思ったほうがいいです。
ほつれが起きる前の状態でも、親指の股などよくすれる箇所はチェックしておくことが肝心。使用頻度にもよるが、耐用年数は約3年が目安になります。

登山用グローブの正しい保管方法

いくらメンテンスがきちんとしていても、保管方法が悪ければ、せっかくした手入れがいつのまにか台なしになってしまうこともあり得ます。適切な保管方法を紹介します。

通気性のいいケース保管

使用後の乾燥が不十分な場合、通気性のない入れ物に入れておくと、カビの原因になってしまう。洗濯用のメッシュ袋などの安価なものでも構わないので、通気性を確保した状態で保管するのが望ましい。さらに湿気の少ない風通しの良い場所に保管することが肝心。

乾燥剤を入れておく

グローブ内部に乾燥剤を入れておくのも非常に効果的。汗のニオイなどを取ってくれる活性炭入りのものならばなおいい。グローブの中綿はとにかく湿気を吸いやすく、カビの温床になるので、それに対しての対処はしすぎるということはない。時々チェックすることを忘れずに。

登山用グローブのお手入れに必要な道具

化繊部分に使用するのは中性洗剤とスポンジ。レザー部分に必要なのは同様に中性洗剤とスポンジ。布などだが、とくに必要となるのはレザーの柔らかさを保つための保湿クリーム。防水スプレーは化繊とレザー両方に使用可能なものを選ぶことが大切です。

お手入れに必要な道具

  • 中性洗剤
  • 防水スプレー
  • レザーワックス
  • プラスチックブラシ
  • スポンジ
  • 洗濯ハンガー
  • 乾いたタオル

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。