よく聞く言葉、ハイキングと登山は何の違いがあるのでしょうか。
似ているようで、実は違いのがあるのでしょうか。
やま子ちゃん、ハイキングと登山て何か違いがあるのか知ってる?
えー、単なる言い方の違いじゃないの?
おはぎとぼたもちみたいな。
やま子さん、それはちょっと違うかもー。
一緒に違いを見ていこうか。
やま男くんの疑問であるハイキングと登山、てく先生の返事からはちょっと違いがありあそうです。
一緒に違いを勉強してみましょう。
ハイキングとはどんなことをするのか

みなさん、ハイキングという言葉は登山と同じくらい聞くと思います。
けれどハイキングってなんだろう?説明してください。
と言われると、ちょっと止まってしまう人も多いのではないでしょうか。
ハイキング(hike)とは
野外で活動する、リラックスできるレクリエーション的なもの
軽登山、自然風景、歴史的な景観を楽しむために軽装で一定の距離を歩くこと
ワンダーフォーゲル(ドイツ語で渡鳥の意味)と同じとも考えられている
ハイキングコースの中で小高い丘を歩いて越えたりすることもありますが、基本的には整備された歩きやすい道を歩くことが多いようです。
定番のハイキングといえば
軽装で一定の距離を歩くと言っても想像しにくいところもあると思うので、具体的にどのようなものがあるか、その一部をご紹介いたします。
- 尾瀬歩き
- ロープウェイで登り、徒歩で下山する
- 滝巡り
- 遺跡・史跡・峠こえ
このようなものだと思ってもらえると想像しやすくなったのではないでしょうか。
植物や動物などの自然を観察しながら、大抵は整備された道を歩きますが、しっかりとした服装や装備をしていかないと困ることもあります。
プチ知識 ピクニックは何か?
ハイキングとピクニックも似ているような印象があるかもしれません。
ピクニック(元はフランス語の pique-niqueから来ている)は散歩などに出かけていって「野外で飲食すること」が目的です。
豊かな自然の中に出かけていって、あらかじめ詰めてきたもの(お弁当)を食べますが、日本の古語では「野掛け(のがけ)」と呼ばれていたそうです。
登山とはどのようなものか

では登山とは一体何を指すのでしょうか。
登山とは
山を歩き山頂を目指すこと
登ること自体が目的
険しく危険な道を通過することもある
登山につきましては「トレッキングと登山の違い」で細かく紹介しています。
ぜひ読んでいただけたらと思います。
そちらではトレッキングについても細かく書いてあるので、読んでいただけるとハイキングとトレッキングの違いについてもご理解いただけると思います!
ハイキングにオススメの服装や装備

軽装でも良さそうなハイキングですが、絶対に持っていってほしい・身につけて欲しいアイテムがあります。
- レインウエア
- きちんとした靴
- 水分
他にも持って行って欲しいものはありますが、上記3つは天気や気候に関わらずマストです。
レインウエア
どんなに晴れている日でも、夕立が来たり天気が急変することがあります。
特に山は天気が変わりやすいこともあるので、レインウエアは必ず持っていきましょう。
- 雨で体が濡れるデメリット
- 体が濡れると低体温症になる危険性があります。
低体温症とは深部体温が冷えてしまうこと。
筋肉の硬直や脈拍・呼吸の減少、血圧の低下などが起こり死に至ることもあります。
レインウエアを持っていると、雨から体を守り低体温症を防ぐだけでなく防寒着にもなります。
防水性はあるが、蒸れを防いでくれるような機能の備わった素材を選びましょう。
レインウエアは100円均一で売っているようなものや、ポンチョタイプはやめようね。
蒸れてしまって汗で体が冷えたり、裾が引っかかって危ないこともあるよ。
靴
ハイキングは軽装でいいとは言えど、長距離歩くことも多いので足に負担の少ない靴を選びましょう。
色々なメーカーからハイキングという括りでもスニーカーが売り出されています。
モンベルですと、一部抜粋ですがこれらが登山靴(ハイキング)という括りで売られています。

- ハイキングやウォーキング、岩場もOK
- 簡単なクライミングも対応
- ハイキングからキャンプまでマルチ
KEENにもハイキングというジャンルで靴が売られていました。

- KEENが独自に開発した、靴専用の防水透湿素材が使われていて、完全防水!なのに高い透湿性がある
- 耐久性にも優れている
- 大地をがっちりとグリップしてくれる
有名シューズブランドでも
アシックスやニューバランスはスニーカーメーカーとしてはとても有名ですが「ハイキング」というジャンルでは売り出されていませんでした。
ハイキング用の靴が欲しかったら、もう少しアウトドアブランドに近いものの中から探した方が種類が豊富そうです。
とはいえ最初は歩きやすいスニーカーで行ってみて、足が疲れるなどがあればハイキング用の購入を検討するのでもいいと思います。
水分
人は活動すれば喉が渇きます。
ハイキングに気持ちのいい季節といえば、運動すれば汗ばむくらいの時期であることが多いと思います。
必要以上の水分は重たいし、かといって山で水分不足になるのは致命的な問題です。
一体どれくらいの量をもっていけばいいのでしょうか?
必要な水分量は?
日本山岳ガイド協会 認定ガイドの末永直樹さんの書かれたHPには下記のように水分量に対し記載されていました。

ハイキングとはいえ、水分を適度に摂取しながら登ることが必要です。
ご自身の体重と、どれくらいのコースタイムのハイキングをするかで目安にして持っていかれると良いと思います。
おすすめのハイキングスポット

おすすめのハイキングスポットを2つご紹介します!
- 尾瀬国立公園
- 白馬山麓 八方池
一番最初に「定番のハイキング」で紹介したものを具体的な場所で掘り下げたいと思います。
尾瀬国立公園
尾瀬国立公園は福島・新潟・群馬・栃木にまたがっています。
尾瀬ヶ原や尾瀬沼、燧ヶ岳山頂部等は、文化財保護法でも国の特別天然記念物となっている場所です。
自然保護のために、ほとんどが歩きやすく整備されていますので、体力に自信のない方や初心者にも安心です。

- 初めての人に一番おすすめ 尾瀬沼コース
- ・体力的に最も簡単に尾瀬を楽しめる
・木道がしっかりと整備されているので迷う心配がない
・尾瀬ヶ原に比べて人が少なく混雑具合が低い - コースデータ
- ・約7キロ
・休憩を含めて5時間程度
・体力 それほどいらない

白馬山麓
白馬というとスキーやスノボといったウィンタースポーツで有名な場所という印象が強いのではないでしょうか。
その白馬は夏のシーズンも素晴らしい場所です。
八方池までのハッキングコースについて紹介します。

- 八方池までのコース おすすめポイント
- ・コース内の所々にあるポイントで日本百名山の11峰が見渡せる
・空気の澄んだ日には富士山を第1ケルンから望める
・特別天然記念物の日本カモシカやライチョウなどが生息している - 八方アルペンラインとは
- ・八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトの3つでできている
・総延長 3,445m 標高差1,060m
・約40分で第1ケルン・八方池山荘(標高1,830m)へアプローチできる
八方アルペンラインを使って八方池山荘まで行けば、目的地の八方池までは残り230mほどの標高を歩いて登るだけですので、ハイキング初心者でもトライしやすいですね。
標高が高いので夏でもしっかりと防寒具を持って行くようにね!
参考までに八方アルペンラインの料金表を載せておきます。

八方アルペンラインからアクセスする他に、マイカーと2つのルートを乗り継いで上がる「黒菱ライン」もあります。
ぜひこの絶景を楽しみに行って見て欲しいです。
難点もある
気候の良い時にはチケット売り場やゴンドラ乗り場は大混雑します。
夏の土日には朝6:30からゴンドラが運行開始しますが、その時間帯はゴンドラに乗れるまで1時間近く並ばないといけないこともあるようです。
何時に行くのか?は事前にしっかりと作戦を練った方が良さそうです。
ハイキングでも登山届はいるのか?
結論から言うとハイキングの場合はかなり「必要か?」の線引きが難しいと思いました。
史跡巡りなどは山に行くのとは違いますので「登山届」が必要か?と言われると微妙なところです。
しかし低山でも山に入る場合は遭難の危険性もありますし、捜索時に有力な情報となるので提出した方がいいと思います。
尾瀬国立公園の場合
環境庁のサイトには、届出・申請というページはありましたが、登山に関する届けに関しては記載がありませんでした。
下記のような注意喚起のコメントはありました。
- 山岳地帯なので登山道を歩いていくところにある
- 季節を考慮して服装を決めて、余裕を持った計画を立てること
尾瀬沼や尾瀬ヶ原は木道も整備されており、その通りに歩くしかないので遭難すると言うのは考えにくいからかもしれません。
白馬 八方池の場合
白馬の場合は下記のように記載がありました。
白馬大雪渓より上部、又は他のルートより北アルプス連峰に入山される方は、登山計画書を提出し、遭難・事故等に備える必要があります。入山時に、一番麓にある山小屋(猿倉荘、八方池山荘、五竜テレキャビン乗り場等)に提出して下さい。
白馬村営山小屋 HPより
マップを確認したところ、八方池より上までいく人は登山装備をするように、と注意喚起がありましたので、八方池までしか行かない人は八方池山荘で確認をしても良いかと思います。
確実なのは
ハイキングに行く先に確認して、要るようでしたらきちんと出しましょう
登山届の書き方など詳細についてはてくてく登山のサイトで詳しく案内をしています。
ぜひ目を通していただけたらと思います。
まとめ
ハイキングは
- リラックスしてするもので整備された道を歩くことが多い
- 美しい景色や歴史的な景色を楽しむために軽装で一定の距離を歩くこと
登山は
- 山頂に到達することを目指して歩くこと
- 険しい場所を行くこともある
という違いでした。
ハイキングは登山と比較すると軽装でも良さそうですが、靴や装備はしっかりと備えて行きましょう。
安全に楽しい時間にしましょう。
読んでくださってありがとうございました。
- てくてくの人登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。