登山には多くのアイテムを持参する必要があります。
防寒着やレインウエア、着替えや緊急時用グッズなどなど…
ただやみくもに詰めるだけでは、いざというときに取り出しにくいだけではなく、重心のバランスが悪くなり、体を疲れさせる原因にもなってしまいます。それらを解消し、より快適に登山を楽しむために必要なのが上手なパッキング!!
そこで、ここでは、パッキングのコツ・裏技を参考にしながら、自分の行動スタイルに合わた、適切なパッキングの方法について紹介していきます。
自分らしくカスタマイズして、らくにパッキングできる術を身に付けていきましょう。
登山のパッキングの5つのコツ!正しい荷物の詰め方
登山のアイテムを上手にパッキングするには、5つのコツを覚えておく必要があります。このコツを知らないまま、パッキングをすると、いざという時に荷物が取り出しにくかったり、荷物の重心がズレて無駄に体力を消耗してしまう原因になります。
ぜひ、この5つのコツをマスターして、上手なパッキングが出来るようになりましょう。
【パッキングのコツ1】行動中の使用頻度が高いものは雨蓋へ
地図や小銭入れ、汗を拭くタオルやヘッドライトなど、行動中にしばしば使う機会のあるアイテムは、取り出しやすい場所に入れるのが鉄則です。
雨ぶたに収納しておけば、毎回バックパックを開く必要もなく、取り出しやすい。濡れては困る地図などは、万が一のために防水ケースに入れておくと安心。外ポケットがある場合は、こまめに水分補給できるように水筒などを入れておきましょう。
【パッキングのコツ2】緊急時などに必要なアイテムは上部に収納
突然の天候の変化や不慮の事故など、いざというときにすぐに取り出す必要があるものはバックパックの上部に収納しましょう。
アイテムでいうと、レインウエアやファーストエイドキットなど。アイテムを探すためにバックパックの中を何度も探る、なんてことがないように、手を入れればすぐに見つけられる位置に収納すること!
行動食やザックカバーなども上部にしまっておくと安心です。
【パッキングのコツ3】重量があるアイテムなどは背中の近くへ
パッキングで大切なポイントのひとつは、重心を体に近づけてバックパックを背負いやすくすることです。そのため、休憩時にしか使わないガスバーナーやコッヘルなどの調理器具、食料や予備水などの重さがあるものは、中央の背中側へ収納することが大切です。
コッヘル内の空きスペースを有効利用したり、必要な食料を厳選して持参するなど、できるだけバックパック内に小さく収納できるよう工夫することも大切!
【パッキングのコツ4】軽量で使用頻度が低いものは下部へ
防寒対策として持参するダウンジャケットや、山小屋で着替え、ソックスやシャツの替えなど、行動中に取り出す必要がないウエア類は下部や中央の外側へ収納しておこう!
スキンケア道具や予備のタオルなどもこの場所へ収納すると良い。ただし、スタッフバッグなどを利用してアイテムを分別しやすく、コンパクトにしておくことも忘れないように。スリーピングバッグを持参する必要がある場合なども、このゾーンに収納しておこう。
【パッキングのコツ5】ウエストまわりのポケットも有効活用!
バックパックはショルダーハーネスやウエストハーネスにポケットが付属したモデルが多数あります。これらのポケットは、バックパックを背負ったまま、ものの取り出しができるので大変便利です。
日焼け対策で使うリップクリームや目薬、撮影用のデジタルカメラなど、自分が頻繁に使うアイテムを入れておきましょう。バンジーコードに上着を挟めば、臨時的な収納場所として活用することもできます。
登山のパッキング裏技!上級者になる3つのポイント
いま紹介したパッキングのコツを覚えれば、かなり上手なパッキングが出来るようになるはずが、さらに上級者になるため、パッキングの裏技も紹介しておきます。
さらに快適な山行にするため、もう一段レベルアップしていきましょう。
【パッキング裏技1】スタッフサックを活用する
着替えやトイレ用具、スキンケアアイテムなど、小さな荷物はジャンル分けしてスタッフサックに収納しておくとスマートです。雨で荷物が濡れるのを防ぐ効果もあります。
アイテムによって使うバッグの色を変えておけば、ひと目で何が入っているのかもわかりやすくなります。日帰りや山小屋用など、どんなときにも必ず持って行く定番アイテムなどは常にまとめて収納しておくと事前準備もラクです。
【パッキング裏技2】隙間をうめる
さっき紹介したパッキングのコツを活かしつつ、各ゾーンを隙間なく収納するのがパッキング上級者です。ウエアやタオルなど、形を自在に変えられるアイテムを活用したり、カップや調理器具内の空きスペースに小物を入れるなど、バックパック内に無駄な隙間が空かないように工夫しましょう。
ウエア類は畳んで上に積み上げていくより、丸めて縦に並べたほうが隙間もなく、取り出しやすいです。
【パッキング裏技3】バックパックのタイプを活かす
下部が開くタイプや2気室に分かれたものなど、バックパックにはさまざまな種類があります。自分が持っているバックパックがどのようなタイプかを知ったうえで、より有効な収納方法を実践しましょう。
例えば、下部が開くバックパックならレインウエアは一番下に入れる。大きな背面ポケットが付いているものは、使用頻度の高いウエアを収納するなど、目的と自分のスタイルに合わせて、いろんな使い方にチャレンジしましょう。
登山のパッキングが上手になると快適な山行に
いかがでしたか?
登山のパッキングのコツ・裏技は身につきましたか?
今までは、ただやみくもに荷物を詰めるだけで、緊急時の時に荷物が取り出しにくかったり、重心のバランスが悪くて、疲れやすい原因になっていたり、適切にパッキングが出来ていなかったのではないでしょうか?
これからは、自分の登山スタイル・目的に合わせて、より上手なパッキングをすることができるようになったはず。ここで紹介したパッキングのコツ・裏技をさらに活かして、より有効な収納方法に試してみてください。さらに快適な登山が出来るようになるでしょう。
それでは、安全で楽しい登山を。
- てくてくの人登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。