登山靴のお手入れ・メンテナンス!革製と布革製をケア方法の違いと保管方法

登山靴のお手入れ・メンテナンス!革製と布革製をケア方法の違いと保管方法

重い荷物を担ぎ長時間歩き続ける登山にとって、登山靴はとても重要な道具。
山中で頼りになるコンディションを保つためにも、入山前には登山靴の状態を確認し、こまめにメンテナンスを行うことがとても大切です。

そこで、今回、登山靴の正しいお手入れ・メンテナンス方法を解説。
革製と布革製といったアッパーの素材別のお手入れ方法はもちろん、購入後のケア、使用後の汚れ落とし、革のお手入れ、保管方法、お手入れに必要な道具などをまとめています。

正しいお手入れ方法を覚えて、愛用の登山靴を少しでも長く使っていきましょう。

目次

革製登山靴のお手入れの基本

革製の登山靴は履くたびに汚れを落とし、こまめに手入れを行います。
履き込めば履き込むほど独特の風合いや変化を見せる革製登山靴。手入れが難しそうと敬遠する人もいるが、コツをつかめばそれほど手間はかかりません。

履きこみつつ、手塩にかけて手入れをすれば、独特の風合いをもつ、自分の足にあったオンリーワンの登山靴に育ちます。深い風合いをもち黒光りするような光沢をもつ登山靴は、ときに本人以上にその人物の山スキルを語ってくれます。手入れの行き届いた登山靴はそれほど魅力的で、多くの登山者の憧れるところです。

だが、その手入れ自体が難しそうと敬遠している人が多くいるのも事実。

ただ、難しいケアは必要ありません。汚れを落として、定期的に防水・保革のケアを行う。この2つを押さえてさえいれば、長く使い続けることができます。 実際に、ケアを続ければ布革製登山靴よりも汚れることが少ないし、アッパーの寿命も長いのだそう。日々消耗していくソールさえ張り替えはタイプにもよるが1万円台前半から中盤ほど。新品を買うよりもかなり安く済みます。

登山靴のお手入れポイント

  • まずは購入後すぐに革にメンテナンスを
  • 細部までブラシを使って汚れを落とす
  • ワックスや防水スプレーでの革のケアはマスト
  • インソールを取り出し、別途手入れする
  • 日陰でしっかり乾燥させる
  • 皮革製登山靴の場合、極力水洗いは避ける
  • 靴専用クリーナーを使用する
  • 素材によって仕上げ方法が異なる

天然皮革の登山靴はお手入れ方法に注意が必要

登山靴には、アッパーに皮革を使用した「オールレザーモデル」、皮革とナイロンを組み合わせた「ナイロンレザーコンビモデル」、合成皮革を使用した「合皮モデル」があり、さらに天然皮革の種類としてスエード、ヌバックレザー、フルグレインレザーがある。それぞれのモデルで質感や履き心地、メンテナンス方法は異なります。
合皮の場合はあまり神経質になる必要はないが、天然皮革は正しく手入れをしないと革が変質してしまうことがあるので注意したい。大前提は「極力水洗いしないこと」と「日陰で乾燥させること」。ここではオールレザー(フルグレン、ヌバック)とナイロンレザーコンビのメンテナンス手順を紹介していきます。

フルグレインレザー

保湿のために保革クリームを塗る。厚塗りは、革がやわらかくなりすぎるのでNG。乾いたら撥水剤を塗布する。

ヌバックレザー

脂分が多いオイル系はヌバック独特の風合いを損なう原因になるので注意。保湿成分が含まれた撥水剤を塗布するのがおすすめ。

ナイロンレザーコンビ

コンビモデルは保湿の必要がないので、仕上げは撥水剤のみでOK。アッパーの外側に全体的にスプレーする。スプレーは風通しのいい場所または屋外で。

革製登山靴の使用前のお手入れ。購入後すぐのケアで革本来の機能を取り戻す

買ったばかりの登山靴はそのまま使用するよりも使用前に手入れを行うのがベター。購入後すぐの手入れによって防水性が高まり、使用後の汚れも格段に少なくなる。基本的な手順は保革スプレーと防水剤によるものだが、より防水効果を高めたい場合はレザー用のワックスを塗布。また、実際に山に行く前には何度か試し履きし、足に慣らしておくことも忘れずに。

シューレースを外す

登山靴の手入れはシューレースを外してから行うこと。ベロやベロの折り目など細部の汚れを取りやすくするためだ。

ヌバックスプレーを塗布

防水、保革成分を含むヌバックスプレーを細部までまんべんなく塗布する。登山靴から30cm離し、風通しの良い場所で行う。

みがきブラシでブラッシング

成分をムラなく全体になじませるために、みがきブラシを使用。またブラッシングすることで余分な成分も取り除ける。

より防水性を高めたい場合はワックスを塗布

ワックスを少量指に取り、革になじませるように薄く伸ばしながら塗り込む。塗り込みすぎは革の状態を悪くしてしまうので注意。

細部まで抜かりなく塗り込む

フックの脇やベロの折り込み部分など細部にもワックスを塗布。ワックスを塗ることで汚れやキズもつきにくくなるのだ。

乾燥させた後にブラッシング

ワックス塗布後は1日ほど置いてしっかり乾かすこと。乾燥したら、3の工程と同じブラシをかけ、成分を均等になじませる。

最後の仕上げに防水スプレー

ブラッシングが終わったら、仕上げに防水スプレーを全体に塗布。これも登山靴から30cm離し、風通しの良い場所で行う。

完成

光沢の違いが一目瞭然。見た目のカッコ良さも段違いになる。

革の風合い変化に注意しよう

使用、ケアを繰り返して履き込んでいくことで、より深い風合いをもつようになるのが革製登山靴の特徴であり、醍醐味だ。だが、ワックスの塗り方、塗りすぎには注意したい。ワックスは保革防水成分の高さと比例するように、大きく風合いを変えるため、塗りムラがあると部分によって風合いの違いが生まれてしまう。また、これ以上風合いを変えたくないという場合は、ワックスよりもスプレー系のメンテナンス剤を使うのがベター。効果はワックスほどではないが、風合いの変化はその分抑えられる。適度なケアで、自分好みの登山靴に育て上げよう。

革製登山靴の使用後のお手入れ

登山靴の安全点検と汚れ落とし

まずは、シューレース、インソールを外したら、フックやソール、ステッチなどに不具合がないか手で触れながらチェックする。

そして、山を歩き通した後の登山靴は泥に汚れ、革も傷み栄養不足に陥っている。使用後の基本的なメンテ手順としては、まず汚れを完璧に落とし、その後に防水剤や保革剤でケするというのがオーソドックスです。
当然、汚れがついた状態では革本来の性能は発揮されません。登山靴そのものの寿命も短くなるし、山行の安全性も低下してしまう。また、こうして手入れすることで登山靴の傷みや不具合を早期発見できるというメリットもあります。

安全な山行に欠かせない工程のひとつです。

登山靴の中の砂利なども取り除く

中に入った汚れもしっかり落とす。砂利が入ったまま履くと、摩擦でライニングに傷がつき、防水性が損なわれることもある。

内部乾燥させる

中が濡れてしまった場合は、新聞紙などを詰めてしっかりと水分を取る。この新聞紙はこまめに取り替えるのがベター。

ソールの汚れを落とす

ソールに付いた泥汚れは真鍮ブラシやワイヤーブラシなど固めのブラシで落とす。付着したままにすると劣化を早める原因にも。

汚れがひどい場合は水洗い

ソールに詰まったまま固まっている泥汚れなどは、桶に張った水を使って落とす。このとき内部は濡らさないようにする。

アッパーの汚れを落とす

次はアッパーの汚れ落とし。水で濡らしてしっかり絞ったタオルや雑巾など、柔らかめの布で大きな泥汚れなどを落とす

細部の汚れはブラシで落とす

ベロやベロの折れ込み、シューレースフック、サイドラバーのフチなど、細部も専用のブラシを使って入念に汚れを落とす

程度によっては専用の洗剤を使用

6、7の工程で落ちなかった汚れには、程度に応じてアウトドアアクティブクリーナーなど専用の洗剤を使用して拭き取る

登山靴、インソールをそれぞれ陰干し

汚れが落ちたら、直射日光の当たらない風通しの良い場所で乾燥さえる。ストーブなど熱源の近くで乾かすのは絶対にNG。

使用後の革のメンテナンス。ワックスのお手入れ

革表面がカサついている、汚れがつきやすくなる、水が弾かれずに染み込んでしまうなどの症状が出たときは革の栄養が不足している証拠。そんなときは保革成分入りのメンテナンス剤を塗布し、革に栄養を与える必要がある。しっかりとケアすることで、革の防水性が復活し、傷みにくくなるほか、革が深みのある独特の風合いをもつようになります。使い込み、ケアすることで自慢の一足に育て上げよう。

内部もしっかりケア

アクティブクリーナーを塗布し乾いた布で拭き取る。これで素材の硬化を防ぐほか、雑菌の繁殖を防ぐニオを抑えてくれる。

傷つきカサつきは革が傷んでいる証拠

登山靴のトウなどはとくに傷みやすい場所。ヌバックが傷つきカサついている場所には重点的にワックスを塗布。

指先でまんべんなく塗布

ワックスを少量指にとり、全体にまんべんなく塗布する。傷ついた部分も塗布すればほとんど目立たなくなる。

みがきブラシでブラッシング

ワックス塗布後およそ1日ほど乾燥させたら、次はブラッシング。みがくことで成分がムラなく均一になじみ、光沢が出る。

仕上げは防水スプレー

忘れてならないのがこの仕上げの工程。アッパーだけでなく、水が侵入しやすいタンの折れ込み部分にも塗布しよう。

完成

手前がワックス塗布後の登山靴。アッパーの細かいキズが目立たなくなっているほか、風合いも大きく変わっていることがわかる。

風合いが落ちてきたら

ヌバックやスエードなどのレザーは、ワックスを塗布することで革を保護するだけなく、深みのある風合いを得ることができる。しかし、長年使用し続けると、革自体の劣化や紫外線の影響を受け、徐々にその色味や風合いが落ちてくることがあるのも事実だ。そんなときに必要なケアは、補色ローションを塗布すること。そうすることで革本来の色味や風合いを回復させることができる。ただし、この補色ローションには保革成分や防水性を高める成分は含まれていないため、別途防水や保革のケアも忘れずに行う必要がある。

布革製の登山靴のお手入れの基本

部分ごとの手入れ方法の違いを理解すればOKです。
ナイロン地とスウェードなどを合わせた布革のコンビ登山靴は、使われている素材部分によって手入れ方法が違います。

ナイロンと革のコンビ。内張りにゴアテックスというトレッキング登山靴は、現在の山靴の主流派です。ところが、主流となっているにも関わらず手入れ方法についてはあまり気にかけられておらず、水でゴシゴシ洗ってしまうなんて人も多いのではないだろうか。

登山靴の内側はもちろんぬらしたくないですし、水をたくさん使うと見えない

布革製の登山靴ってどんな靴のこと?

布革製登山靴というのは、アッパーにナイロン生地を使用し、それをスウェードやヌバックなどの皮革製パーツで補強した登山靴のことを言います。布革製登山靴は、軽く、最近のもののほとんどは内張りに防水透湿性にすぐれたゴアテックスを使用しているので、防水性はクラシックな革製登山靴よりも高い。また、布革製登山靴は革製登山靴よりも価格が安く、短期で山小屋泊といった目的の登山での入門モデルといsて人気がある。

いかに購入時の防水性を維持させるかが長持ちのポイント

購入したての登山靴は何度も履いて履きならすことも大事だが、長く使うには登山靴自体のケアも忘れずにしてやりたい。登山中に汚れは、ホコリや泥、雨による水ジミが多いので、まずその水を表面ではじくように防水スプレーを塗ってやることが大事。もちろん買ったばかりの登山靴には防水加工が施されているが、さらにひと手間加えてあげることで後々の状態が違ってくるのだ。靴ひもをはずした状態で、ベロやか金具の間などにもかけるようにしよう。防水透湿性能は、長年使えば落ちてくることもある。買ったときの性能をいかに維持するかが布皮製登山靴のケアの要。

お手入れはシューレースを取ってから

購入した靴は、まずシューレースをはずしてからケアをスタートしよう。これはその後の使用後ケアにも共通していえること。ケアするときは、必ずシューレースを外すべきなのだ。

ステッチのほつれはあぶって処理

ステッチのほつれ部分があればライターの火などで軽くあぶって処理する。これは必須事項ではないが、これ以上のほつれを防止できるのでとても役に立つマメ知識。

防水スプレー

防水スプレーをアッパー全体にかける。ベロやベロの折れ込みにもまんべんなくかけよう、表面の汚れを防ぐことで、内張りの防水透湿性素材の機能にも影響が出るので重要な作業。

布革製登山靴の使用後のお手入れ

使用後の安全点検と汚れ落とし

パーツ素材によって使う道具と掃除方法が違います。
布革製登山靴の場合、使用後のケアは陰干しして乾かすだけという人、または全体に水洗いしてしまうという人がいる。しかし、ソールやラバー部分に泥が残ると、付着した泥は湿気を含んでソールの劣化を早めてしまう。また、水洗いすることで内部パーツを痛めたり、シューレースを通すカナ部をさびさせたり、靴をへたらせてしまったりすることもあるので極力濡らさないようにしたい。
ソール、ナイロン部分、スウェード部分と丁寧に掃除法を変えてケアすることが長持ちの秘訣。とくにスウェードは水洗いすると革の栄養が抜けて、放っておくと硬化してしまうので、洗うならば専用の洗剤を使い、その後は保革剤を塗る。
とはいえ、ひどく汚れた場合は水洗いしてもよい。登山靴は、ハードな環境で使うものなのでキズ、汚れは必ずつくもの。絶対にすべての汚れを落とそうとするのではなく、ある程度納得できるレベルで満足することも必要。

ソールの汚れを落とす

ソール、ラバー部分の泥をワイヤーブラシを使って落とす、泥が残るとソールの劣化を早めてしまう。

ソール、側面を布で水拭き

ソール、側面のラバー部分のブラシで落とさない汚れは、布を使ってていねいに抜き取る

アッパーをブラッシング

アッパー部分は豚毛ブラシを全体にかけて砂やホコリを払う。ベロの折り込み部分もブラッシングする。

スウェードにはスウェードブラシ

スウェード部分の汚れはスウェードブラシでこすって落とす。ベロアクリーナーで落とすのも効果的。

革部分のひどい汚れには洗剤を

革の部分がとくに汚れている場合は、革専用の洗剤、スウェードクリーナーを使ってきれいにする。

ナイロンも水洗い

ナイロン部は固くしぼった布で水拭きして汚れをとる。あまり濡らすと中のパーツを痛めてしまう。

使用後の革のメンテナンスと防水。

革の栄養、全体に防水スプレー。保管は風通しのよいところで。
革製品登山靴の革部分はあまり気を使わないで良いように思われがち。どんなに濡らさないように努力しても、朝露や雨など、使用中に濡れてしまうことは避けられないし、使ううちに革は傷んでくる。革が乾燥してカサカサしていると、その後防水加工をしても水をはじきにくくなってしまうほか、汚れやすくなるうえに履き心地にも影響してくる。
なので、皮が乾燥しているようなら保革剤を塗るとよい。最終的には山行に向けて防水スプレーを登山靴全体にかける。保管時は、風通しのよいところに置くことが必須。メッシュ地や薄い布池の袋に入れてホコリをかぶらないようにすることも有効。購入時の箱にいれっぱなしにすることは避けたい。長時間使わないでしまっているようなときは、たまに出して陰干ししたり、実際に足を入れて歩いてみるとよい。改めて使用する前には登山靴の状態をチェックすることを忘れずに。

保革剤を塗布

スウェードがカサカサに乾いていたら保革剤を塗布する

乾燥後にブラッシング

保革剤を塗布したら、しっかり乾燥させる。その後ブラシでみがき、スウェードの毛並みを整える。

防水スプレーを塗布

手入れの仕上げとして防水スプレーをかけて防水加工する。少し話してまんべんなくかけること。

保管時はシューレースを締めておく

保管時は、再びシューレースを通しておくこと。ある程度締めておくと靴が型くずれするのを防げる。

登山靴が壊れた際メーカーに相談すべき補修

ソールとアッパーが剥がれてしまった

ソールの剥がれは、ポリウレタン製ミッドソールが多いが、どの素材でも起こる可能性はある。ソールの寿命は3〜5年程度が目安。

靴底の磨耗がひどい

靴底の磨耗がひどくなると、グリップ力が低下し、スリップしやすくなり危険。モデルによってはソールごとに張り替えることもできる。

アッパーがヘタってしまった

アッパーのメンテナンスを怠ると全体にくたびれてきて、表面が擦り切れたりする。直しようがないので、時期を見て買い換えるのがベター

内側の生地が擦り切れてしまった

足との磨耗によって、靴の内側の生地が擦り切れることもある。靴のモデルや破れの大きさによって、補修できるかどうかが決まる。

留め具が破損してしまった

靴本体の素材劣化や靴ひもを強く締めすぎることで、靴ひもの留め具が破損したり、ゆがんだりする。補修の可否は靴の状態次第。

登山靴の正しい保管方法

汚れを落とし、防水、保革ケアをしっかり行ったとしても、保管方法がメチャクチャだったらなんの意味もありません。お手入れ方法に引き続き、しっかりとした保管方法も覚えておきましょう。

シューレースは適度に締める

使用後のケアのときはシューレスを外すが、保管するときには元通りヒモを通して、軽く締めた状態にしておくのがベター。これは、型崩れしてしまうのを防ぐため。シューキーパーを入れておくのも良いが、登山靴に新聞紙を軽く詰めておくのも効果的。型崩れを防ぎ、湿気対策にもなる。

湿気対策を万全に

保管時の最大の敵は湿気。風通しのよい場所に置いておけばいいが、なかなかベストな置き場所を確保できることは少ない。そのため、別途湿気対策をとる必要がある。新聞紙を丸めて登山靴のなかに詰め、ときどき交換してやる、乾燥剤を登山靴のなかに入れるといった方法もある。

ビニール袋での保管は絶対NG

ホコリをかぶってしまうからと、ビニール袋や防水性能のあるスタッフバッグなど、密閉性のある袋に登山靴を入れて保管するのは絶対にダメ。通気性がないために登山靴内の湿気、水分を逃しきれず、カビの温床となって悪臭を放つこともある。

保管時は風通しの良い場所

ビニール袋はもちろん、購入時の箱に入れておくのも湿気対策としてはよくない。とはいえ、そのまま出しておくのもホコリをかぶって汚れてしまいそうだ。そういう場合、メッシュ地のゆったりとした袋、または薄地の布の袋などに入れて保管するようにしよう。

長時間使わないときは

たまに陰干しするなど、湿気対策が重要。それとともに、たまには履いておくことも大切。ソールに使われているポリウレタンは、使うことで適度な硬さを保てるという特性がある。ちょっとした散歩のときなどでも20〜30分履くだけで、ソールの傷みを防いで寿命を延ばすことができる。

使用前に防水スプレー

使用直前にも防水スプレーを塗布したほうがより万全。山での汚れは泥や雨による水ジミが多いので、防水することは単なる水漏れ防止以上に、未然に汚れを防ぐことにつながるのだ。ここでもシューレースを外して塗布したほうが好ましい。

置き場所に困ったら

登山靴がよい状態を保てる環境は人が過ごしやすいと思う環境と同じ。極端なことをいえば、リビングに置くのも正解だ。しかし、下駄箱などが置き場所になってしまうことが多いはず。そんなときは以下のことを注意しよう。

最低でも1度は、風通しの良い場所で陰干しするのが鉄則。直射日光の当たる場所、密閉され高温となる車中での保管を避ける。

出発前に各部をチェック

山行前には、改めて登山靴の状態をチェック。具体的には、シューレースやソールの目減り具合、剥離の有無、ステッチなどがチェックポイントに挙げられる。長時間履いていなかった場合はとくに入念に確認しよう。

登山靴の買い替えどき

長年手入れを欠かすことなく履き続けてきた登山靴であっても、いずれは寿命はやってくる。ケアをする上で、買い替えどきもしっかり把握しておこう。

ソールの張り替えを3回以上やっている

ソールを張り替えれば、グリップ力は新品同様に復活する。しかし、何度も張り替えていくうちにアッパーとソールの接着面がもろくなり、耐久性が落ちてくるのだという。張り替えは目安として3回まで、というのが一般的。

革がヒビ割れている

カサカサに乾燥しきった結果、革表面がヒビ割れしてしまうこともある。このヒビ割れた箇所に汚れがつくなかなか取れないうえ、水も染み込みやすくなる。ワックスなどで目立たなくすることもできるが、ハードには使用できない。

寿命は5年ほどと考えるべし

使用頻度やケア・保管状態にもよるが、登山靴の寿命はおよそ5年と言われている。いくらケアをしていたとしても、そのくらい履き続けていればどこかにガタがきていてもおかしくない。目安として購入時期を覚えておこう。

ソールの溝が半分以上磨り減っている

ソールの溝が半分以上磨り減ってしまったら、張り替えの目安といえる。張り替えには1ヶ月ほどの時間を要するため、シーズン前に余裕をもって出しておくこと。

ミッドソールが経年劣化している

ミッドソールのウレタンは経年劣化しやすい箇所。爪で押して、なかなか跡が消えないならウレタンがへたっている証拠。はがれてしまう前に張り替え or 買い替え。

登山靴のお手入れ・メンテナンスに必要な道具

ここでは登山靴メンテナンスに必要不可欠な道具、メンテナンスグッズを紹介。自分の登山靴、そして目的に合わせて選びましょう。

革製の登山靴のお手入れに必要な道具

汚れを落とすためのブラシ類のほかに必要なのは、専用洗剤、保革剤、そして防水スプレー。保革剤はものによって保革成分と防水成分の割合が異なるため、複数タイプを準備しておくのがベターだ。メンテナンス剤カタログに成分比率をまとめているほか、パッケージにも書かれているので購入時にチェックしてみよう。

お手入れ必要な道具

  • ヌバックスプレー
  • ヌバックローション
  • ナノプロスプラー
  • アクティブクリーナー
  • レザーワックス
  • 汚れ落とし用ブラシ
  • みがきブラシ

布革製の登山靴のお手入れに必要な道具

豚毛ブラシは一般的な靴に使うブラシでOK。ベロアクリーナはスウェードのしつこい汚れを落とすための消しゴムのようなもの。布川剤登山靴であまり気にされないが、スウェード部分の保革剤であるヌバックローションもあるといい。また、スウェード部分用のクリーナーも用意したい。

  • ヌバックローション
  • スウェードクリーナー
  • ぞうきん
  • ワイヤーブラシ
  • スウェードブラシ
  • 防水スプレー
  • 豚毛ブラシ
  • ベロアクリーナー

プロフィール画像

てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。