登山用サングラス・ゴーグルのお手入れ!使用後は分解と乾燥が大切

登山用サングラス・ゴーグルのお手入れ!使用後は分解と乾燥が大切

登山用サングラス・ゴーグルは、目の疲れや集中力低下の原因となる紫外線から目を守ってくれるとても大事な山道具のひとつです。

ただ、普通のガラスレンズのメガネと比べてはるかに柔らかく傷つきやすいので、雑に扱うと耐久年数を著しく低下させてしまいます。長く使うためには、使用後に汚れを落とし乾燥させること。レンズを傷つけない気配りがとても大切になります。

今回はサングラスとゴーグルに多用されてるプラスチックレンズのお手入れ・メンテナンス方法を解説。お手入れ・メンテナンスの基本、正しい保管方法、買い替えどき、お手入れに必要な道具などをまとめています。

登山用サングラス・ゴーグルのお手入れ・メンテナンスの基本

スキーやスノーボードといった雪上アクティビティのときだけでなく、登山時にもサングラスをする人が増えています。標高の高い山では紫外線量も多く、瞳の黒い日本人といえども目の疲れは肩こりや集中力低下の原因ともなり、サングラスはそれを予防する大事な山道具のひとつです。

そんなサングラスなのだが、意外とサングラスなのだが、意外とぞんざいに扱われていることが多く、それによって耐久年数を著しく低下させています。
サングラスやゴーグルを、普通のガラスレンズのメガネと同じように考えて使っている人が多いですが、プラスチックレンズはガラスレンズに比べてはるかに柔らかく傷つきやすい。何層ものコーティングが施されているものもあって、水分がその間に入り込むと剥離を起こしてしまうこともあります。そのあたりの知識をもつことが、長持ちさせるポイントになります。

登山用サングラス・ゴーグルのお手入れポイント

  • レンズ面のゴミやホコリをやさしく落とす
  • 分解できるものは分解してパーツごとにしっかり乾燥させる
  • 紫外線が当たる場所や高温になる場所で保管しない

登山用サングラス・ゴーグルのお手入れ方法

サングラスのフレームとレンズのすき間に入り込んだ水分が、ときにはレンズのコーティング内部に入り込み、剥離を起こす場合もあります。それを防ぐには分解して乾燥させるのがベストです。ゴーグルはレンズの汚れを拭き取った後、スポンジとベルトの水分をきちんと乾燥させるのがポイント。

サングラスのお手入れ方法

まずブロアでホコリやゴミを吹き飛ばす。ブロアがなければクロスでやさしく払い落とします。レンズには直接触れないようフレームからレンズを外して磨く。フレームの凹み部分に入り込んだ水分や汚れを綿棒などを使い拭き取る。レンズの汚れと水分を拭き取った後、フレームにはめ込み、再度レンズを磨いたら、完了。

ゴーグルのお手入れ方法

使用後はまず、フレームからレンズを取り外す。ほとんどのモデルが簡単に外れます。そのあと、クリーニングクロスを使って、レンズの水分と汚れを拭き取る。フレームの汚れと水分を拭き取った後、スポンジとベルトを含んだ水分を乾燥させる。 ケースには乾燥剤を入れて保管するのが望ましい。決して湿ったまま保管しないこと

くもり止めを塗っておく

ゴーグルはくもり止めを塗ったり、あらかじめレンズ自体にくもり止めが施されているのが当たり前になっているが、サングラスでも外気温の変化や急激な運動による体温上昇や発汗でレンズがくもることがある。それに対応して、あらかじめくもり止めを塗っておくことがオススメ。

  • くもり止めを2、3滴レンズに垂らす。多いほど効果が高いわけではないので注意
  • レンズ全体に指先で薄く伸ばす。厚さより塗り残しがないようにするのがポイント
  • しっかり乾燥させる。完全に乾燥するまでは手やクロスで触れないこと
  • 乾燥したらきれいなクリーニングで拭きあげる。レンズには指で触れないこと

間違ったお手入れ方法

プラスチックレンズを使用したサングラスを、普段使っているガラスレンズのメガネ同様の扱いをしている人も少なくないのではないだろうか。レンズの種類の違いを知らずにサングラスの寿命を短くしていることもあるので、以下の点にはくれぐれも気をつけたい。

ティッシュペーパー禁止

ティッシュペーパーは目が粗く、拭くとレンズに傷がついてしまう

湿ったまま保管しない

ゴーグルのスポンジやベルトのカビは劣化の原因となる。湿ったままの保管は厳禁

クロスや収納袋にホコリをつけない

ホコリやゴミが付いたままのクロスや収納袋でレンズを拭くと傷がついてしまう

アルコールや溶剤は禁止

レンズのコーティングをはがしてしまったり、フレームの劣化にもつながる

登山用サングラス・ゴーグルの買い換えどき

自分でメンテナンスできる限界は、残念ながら存在します。また、いくらこまめにメンテナンスを続けていても、耐用限界はいつの日がやってきます。ギアのメーカー修理に出すべき時や、買い替えどきについて説明します。

テンプルのひび

紫外線劣化と繰り返しの曲げによってテンプル部分にひびが入ってしまったサングラス。テンプルパーツはメーカーにストックがある場合が多いが、あまり古いものはフレームごと買い換えが必要になることがある。

コーティングの剥離

偏光レンズは何層にわたる構造になっていて、フレームの溝にたまった水分がレンズの内部に侵入すると剥離を起こしてしまうことがある。ここまでくるとメンテナンスのレベルではなく、レンズ交換が必要。

スポンジの加水分解

ゴーグルのスポンジが加水分解を起こしてパッドも剥離してしまっている。経年劣化もあるが、湿ったまま保管しておくとこうなりやすい。スポンジを切って貼り付けている人もいるが、買い換えた方が賢明

登山用サングラス・ゴーグルの正しい保管方法

いくらメンテンスがきちんとしていても、保管方法が悪ければ、せっかくした手入れがいつのまにか台なしになってしまうこともあり得る。ここでは、適切な保管方法を紹介する。

専用のケースに入れておく

レンズのクリーニングクロスを兼ねた専用の収納袋に入れておくのも悪くないけれど、できればハードケースに入れておくことをおすすめしたい。レンズの保護になるだけでなく、フレームの歪みや曲がりに対処できる。ゴーグルはケースの中に乾燥剤を入れておくとなおいい。

クルマの中に放置しない

フィールドまでの行き帰りなど、山以外でもサングラスを使う場面は多い。よくやってしまうのがクルマの中にサングラスを放置してしまうケース。グローブボックスの中はまだしも、ダッシュボードの上に置きっぱなしにするのは厳禁。紫外線と高温で劣化が一気に進んでしまう。

登山用サングラス・ゴーグルのお手入れに必要な道具

基本的には、水分を拭き取ることと汚れ落としが作業の中心なので、クリーニングクロスは必須の道具。クリーニングクロスは必須の道具。最近のゴーグルはレンズ自体にあらかじめくもり止めが施されているものが多いが、そうでないものやサングラス用にくもり止めも用意しておきたい。視野を妨げる要因は少しでも減らしておきたい。乾燥剤は保管の際に使用する。

お手入れに必要な道具

  • くもり止めローション
  • くもり止めスプレー
  • クリーニングクロス
  • ブロア
  • 乾燥剤

プロフィール画像

てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。