登山の虫よけ対策・グッズ選び 刺されにくい服装選びと効果的な対策が大切

登山の虫よけ対策・グッズ選び 刺されにくい服装選びと効果的な対策が大切

山、森林、川の中にはたくさんの虫がいます。特に、夏も近づくと多く出現し始めます。

アウトドアで楽しむ際には、セットで考えておきたいのが虫よけ対策です。

登山やキャンプでは、一度は虫に刺されたことがある方いるのではないでしょうか。しかも、山や川には、厄介な虫が多くいて、普段使用している虫よけスプレーでは刃がたたないことが殆どです。効果的な虫よけスプレーを選び、虫刺されを最小限に抑えて、快適なアウトドアを楽しみたい。

そこで、今回、登山で効果的な虫よけ対策について解説します。山で遭遇する虫の種類やよくいる場所、虫にさされにくい服装、刺されやすいタイミング、虫よけグッズの選び方、もし刺されたときの対処方法などをまとめていまうs。

山で遭遇する虫の種類やよくいる場所

山や川などの場所・季節によって遭遇する虫の種類は異なります。人間に無害な虫もいますが、刺されると体質によってアレルギー性の強い腫れやかゆみを引き起こす厄介な虫もいます。なかには一歩間違えれば死に至る毒虫も身近にいることを忘れないでおきましょう。ここではアウトドアシーンで遭遇率が高い虫をご紹介します。

夏場の草むらや、雨の降った後は特に発生しやすいです。昼夜問わず活動しますが、登山やキャンプでは夜に被害に遭う確率が高い。汗や体温などに反応して寄ってきます。

街中にいる蚊とは違い、刺されると大きく腫れて猛烈にかゆくなります。さらに痒さは何日も続きます。

アブやブヨ

アブは、ミツバチやハエによく似ていて2〜3cmの体長になります。ブヨは2〜3mmと蚊よりも小さく米粒くらいで、アブとは全く別な生物になります。

アブは、“刺す”のではなく皮膚を“噛み切る”ので、瞬間的に痛みを感じることがある。刺されたら、どんどん腫れが大きくなり、痒みが出たり固くなります。ブヨは、すぐに腫れやかゆみが来るわけではなく、翌日以降に大きく腫れあがることが多いです。

6〜9月の暖かい時期に活動しており、きれいな水辺に多く、川や渓流の近くは注意が必要。

スズメバチ

攻撃性がとても強く、見かけたらとにかく近寄らないようにしましょう。黒や濃い色に反応するので、なるべく白や明るめの服装が選びと良い。整髪料や香水など、芳香にも反応するので避けましょう。

もし遭遇したら、ハチが周囲を飛び回る段階で、静かにゆっくりしゃがむか姿勢を低くして、静かにその場を離れましょう。6~11月が活動期になります。

ヒル

気温が25℃を超える5~10月頃までの、多湿な森林に生息しています。特に梅雨から夏の終わりまでは湿度が高く活発になるため、一年で最も多く数が多くなります。

人や動物の熱や二酸化炭素、振動などを感知して近づき、首元や靴の中に入ってきて吸血してきます。関東では丹沢などの山に多く現れるので、警戒が必要です。

山では虫に刺されにくい服装で

山中で虫にさされないようにするためには、まず服装に気をつけましょう。暑い時期でも肌を露出は避けて、少し厚めの素材の服を着用したり、袖や裾の口が広くないピタっとした服を選ぶことが大切です。

上半身の服装

少し暑い夏の時期でも基本は長袖を着用するのが良い。

夏山は暑いので、虫がいなければTシャツ1枚が一番心地良いが、なるべく厚手の素材を選び、虫の針が通りづらいものがいい。虫が多い場所では袖はまくらないように注意が必要。

また、黒や紺色など色が濃い服装は蚊が寄ってくるので、淡い色の服を選ぶとよい。あとは汗も蚊が寄ってくる原因になるので、吸水性の良い素材がおすすめ。

下半身の服装

下半身はズボンを履いているので刺されることは少ないです。一日の行動を終えて、テント場や山小屋で油断してサンダルを履いて裸足でくつろいでいると、足首をやられるくらいです。

あと、トレッキングタイツを履いている人も多いが、蚊の針は1〜2mmぐらいと言われているので、薄い生地だと貫通して刺されることも。心配なら虫よけスプレーを用意しておけば安心です。

首筋・後頭部まわりの服装

首筋、後頭部は服装でカバーできませんので、一番狙われやすい場所になります。ただ、日よけ布を帽子に取り付けることで、虫から防護できるようになる。本来は日差しを遮り後頭部の熱射から守ってくれるものだが、歩いていればひらひらするので虫が首筋に近づけないので虫よけの効果も発揮してくれます。

さまざまなアウトドアメーカーか販売されているが、遮光性や通気性に優れたものからUVカット効果がある素材を使用した多くの商品があるので、自分の用途や好みに合ったものを選ぶと良いです。

もしくは、手ぬぐいを帽子に挟んだり、首に巻いてみるのも一定の効果があるかと思います。

虫に刺されやすいタイミング

縦走登山では、一日の行動が終わりテント場で、開放感からサンダルや登山靴の紐をゆるめて炊事なんかをしている時に足首付近を狙われやすいです。

刺された箇所によっては翌日以降、患部が靴に干渉して擦れたり痛めたりすることがあるので、注意が必要です。

あと、登山直前・下山直後の登山口でも要注意です。荷物のパッキング、着替え、帰り仕度をしている時などにも刺されやすいのです。

  • 歩行中、少し暑いので袖をまくったとき
  • ザックを下ろして休憩しているとき
  • 帽子を脱いだとき
  • 登山口やテント場で服を着替えたり、サンダルに履き替えたとき
  • 登山口で登る準備をしているとき、下山後に帰り仕度をしているとき

効果的な虫よけグッズの選び方

肌の露出をなるべく避ける服を着ることが、まず虫に刺されない一番大切なことです。しかし、すべての肌を隠すことも不可能です。山や森林などといった自然の中では、どんなに露出の少ない服を着ていても虫に刺されてしまうことがあります。

そこで、虫刺されを最小限に抑える効果的な虫よけグッズを紹介します。登山やキャンプでは、常備しておいて損はないはずです。

虫よけスプレー【ディート使用】

すべての虫に万能ではありませんが、便利な虫よけグッズの王道です。刺されるシーンが最も多く、不快な思いをする蚊に効果的なグッズです。
虫よけスプレーのなかでもディート使用のものは、汗をかいても効果が長続きします。ただし、ディート成分が含んでものは、肌の弱い方は湿疹やアレルギーを発症するかもしれないので、使用時には注意が必要です。

虫よけスプレー【ディート不使用】

ディート成分が含まれていない虫よけスプレーは、天然成分100%で生後の赤ちゃんから妊婦さんまで使用できます。肌に優しく、肌が敏感な方でも安心して使えます。
ただし、汗によって流れてしまうので、こまめにスプレーしましょう。

ハッカスプレー

ハッカ油は、登山中の虫よけグッズの中で、最も実用性の高い物のひとつです。
ハッカの匂いは、蚊やブヨなど虫が嫌う匂いらしく効果は抜群です。一般的な虫よけスプレーよりも効果が高く、スプレーした瞬間で虫がいなくなります。
ただし、持続性は一般的な虫よけスプレーと同じ、汗をかくと流れてしまいます。効果が落ちてきたら、こまめにスプレーしましょう。

あと、ハッカ油は美容効果もあります。消臭や皮脂をスッキリさせてくれたり、体を拭くだけでも制汗剤効果があったり、うがいをして口臭予防にもなります。

蚊取り線香

あとは虫よけとして効果が高いものは蚊取り線香があります。虫は煙を嫌がるので、効果は絶大です。
携帯器具を使用すれば行動中は腰や腰にぶら下げて使用できますし、テント場で置いて使うこともできます。ただし、携帯器具を岩などにぶつけるとフタが開くこともあるので、使用時には注意が必要になります。

もし虫に刺されてしまったら

ブヨやアブに刺されてしまったら、普通の蚊に効くタイプの薬では痒みがひかないです。ステロイドや抗ヒスタミン成分が入っているモノから選びましょう。
また、掻いてしまって傷が酷くなると、傷跡がなかなか治らないので要注意です。

ブヨやアブに刺されたら「虫刺され薬」

どんなに対策していても、虫に刺されてしまうことはあります。かゆみや腫れを抑えるのに良く効くのが、とりあえずのステロイドや抗ヒスタミン成分が入っているモノから選びましょう。代表的なモノで、「ムヒアルファEX」があります

手を汚さず、サッと塗れるところがポイント。薬によってステロイドの量や、かゆみに効く成分の量は異なりますが、私はこの「ムヒアルファEX」を持参しています。

【指定第2類医薬品】ムヒアルファEX

ヒルに吸われたときは「ヤマビルファイター」

梅雨入りから夏の終わりにかけての低山多湿登山には、必須と言えるグッズになります。高山など木がほとんどない山には必要ありませんが、多湿な森林を歩く際は必需品です。

「ヒル下がりのジョニー」はヤマビル対策には忌避効果の高いヒルよけのスプレーです。衣類にスプレーするだけでヤマビルが寄ってきません。定期的にかけると、なお効果的です。

もし吸われた時には、ライターなどを使用して火を近づけるとポロッと離れますので、慌てて取り払わないようにしましょう。

ヒル下がりのジョニー

毒虫や蛇に噛まれたら「ポイズンリムーバー」

ポイズンリムーバーは虫に刺されたり噛まれたりしたときに、傷口から毒の吸出しを行う器具です。

毒虫や蛇などに噛まれてしまったら、とにかくすぐに対処しなければいけません。ポイズンリムーバー使うと後の症状がかなり軽減されます。

グループ内でひとりは持っていたいグッズで、夏の登山の必須アイテムと言って良いです。

ポイズンリムーバー

虫よけ対策で快適なアウトドアを楽しむ

自然のなかでアウトドアを楽しむには、虫に出会わない、刺されないなんてことは不可能です。

快適にアウトドアを楽しむためにも、いかに自分に合った虫よけ対策や薬を見つけて、常備できているかが大切になります。しっかりと対策して、思いっきりアウトドアを楽しみましょう!

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。