登山でよく使う温度計の選び方 服装のレイヤー調整や体調管理に役立つ

登山でよく使う温度計の選び方 服装のレイヤー調整や体調管理に役立つ

山の温度は変わりやすく、高度が上がるにつれて気温は低くなりがちです。こうした気温の変化は、自身の体温に影響を与えることも考えられます。

登山で温度計を持っておけば、体調管理に役立てやすいのでおすすめです。特に冬期登山では、今何度なんだか知りたいことって多いはず。

そこで、今回、登山によく使われる温度計の選び方を紹介します。なぜ登山に温度計が必要なのかをはじめ、選び方のポイント、おすすめ商品などをまとめています。

登山で手元にあると便利な温度計

春から秋の比較的穏やかな3シーズンの低山登山では、温度計の必要性に迫られることは余りないかも知れません。

しかし、1,000mを超える高山や冬の雪山などでは、温度計を使用しないで外気温がどういう状況かを山の中で計るのは、感覚だけでは非常に難しいと思います。外気温を知りたいという時に、温度計が示す気温を基準に物事を考えるのが一番です。

山の中で「寒い」と感じたときに、実際は気温としてはそんなに寒くなく、それが体調からきているものであるのか計るのに温度計はとても役立ちます。
例えば、「あの時の登山では○度だったけど、今は○度だから、ほぼ同じ状況だ」など、温度計を確認することで、すぐに自分の体の異変に気付くことができます。

登山に温度計を持っていくことで、登山中やテント内での気温変化を察知しやすくなります。登山の服装の基本はレイヤリングと言われていますが、服装を着脱して適切な温度調整を行えば、低体温症などのリスクを減らすことが出来ます。

かさ張らない小さな温度計なども販売されていますので、万が一に備えて、キーホルダー感覚でウェストポーチなどにぶら下げておくことがおすすめです。

登山に適した温度計の選び方

登山用温度計の選び方について見ていきましょう。温度計は機能自体はシンプルだが、販売されているタイプは様々。登山の環境や計画に合わせて、必要な機能を備えたものを選びましょう。

まずは温度計の種類から選ぶ

山の中で外気温を計測する温度計は大きく3つに分類できるかなと思います。「腕時計に内臓しているタイプ」「温度のみ計測できるタイプ」「温度計機能だけでない複合タイプ」です。

腕時計に内臓しているタイプ

登山用腕時計の中には、温度計が内臓されているタイプがあります。精度も高く、大きな液晶画面で視認性も良い。腕に装着しているのですぐに確認できるのもポイントです。

温度のみ計測できるタイプ

温度計のみのシンプルな本体のため、盤面が大きく視認性が抜群。温度計測範囲が広く、精度も高いため安心感があります。

温度計機能だけでない複合タイプ

温度計機能だけでなく小さなコンパスを取り付けた複合タイプの温度計です。割とコンパクトなタイプが多く、小さくキーホルダー式になっているのでウエストポーチにぶら下げておくのに最適です。

気にならない重さ

穏やかな3シーズンの登山であれば温度計が必要に迫られる状況は少ないかと思います。なので、温度計は歩行の邪魔にならない重量のものから選ぶと良いかと思います。
アウトドア向けにつくられた温度計であれば、非常に軽くてコンパクトに設計されたものが多い。ザックやサコッシュなどにぶら下げても良いかも知れません。

ある程度大きく見やすさ

薄暗いテントの中や悪天候下など、いつでも情報を確認できるような温度計を選ぶと良いです。見た目がシンプルで、盤面が大きく視認性が優れているもの。針や盤面に蓄光処理が施されてるのもポイントです。

温度範囲の広さ

温度の計測範囲が広いと、冬山登山でも十分に機能を発揮してくれます。温度の測定可能範囲はー50℃~50℃までと計測範囲が確保されていれば十分かなと思います。

温度計の正確も

目盛りは1℃刻みになっていると正確な温度を測ることが可能です。コンパクトな温度計のなかには、5℃刻みと目盛りの刻みが大きくアバウトなものもあったりします。正確な温度を測るのには適していませんが、レイヤーを変更する目安であれば、十分に使用できます。

Sun Company Hike Hitch 2(ハイクヒッチ2)  わずか10gの温度計・コンパス

Sun Company Hike Hitch 2(ハイクヒッチ2)のイメージ

毎回、登山にどんな服装を持っていくか悩むことが多かったので、テント泊時に最低気温をデータ収集するため、気軽に使える温度計を探していたところ、この温度計を見つけました。
ハイクヒッチ2は、コンパスもあるので、ちょっとしたナビゲーションギアとしても便利なアイテムです。カラビナフックを使い、温度やコンパスが計りやすい位置に付けて使っています。

Sun Company HIKE Hitch 2(ハイクヒッチ2)とは

Sun Company Hike Hitch 2(ハイクヒッチ2)の手持ちのイメージ

ハイクヒッチ2は、温度計とコンパスが一体となったサーモコンパスなど、ユニークなアイテムを次々と作り出すアメリカのSUN COMPANYから販売されています。
わずか10gの重量のコンパス、温度計、カラビナ機能が付いたモデルです。いざという時に便利なカラビナ、方角を確認、温度のデータ収集ができます。

サイズ約3.2 × 5.7cm
重量約11g
「Hike Hitch 2(ハイクヒッチ2)」の詳細・購入ページを見る

SUN HIKE Hitch 2(ハイクヒッチ2)を選んだ理由

普段は困らないけど、手元にあると便利なアイテム。カラビナで見やすい位置に付けて、ふとしたときに温度と方角のチェックしています。見た目も黒くてシンプルなので気に入っています。

超軽量・コンパクトで邪魔にならない

Sun Company Hike Hitch 2(ハイクヒッチ2)の計測中のイメージ

山へ出かける際はザックやサコッシュに取り付けています。重量はわずか10g(実測でも10g)です。しかも約3.2 × 5.7cmというコンパクトサイズなので、どこに付けても邪魔にはなりません。

取り付け・取り外しが簡単

Sun Company Hike Hitch 2(ハイクヒッチ2)のカラビナ部分アップのイメージ

カラビナの強度はもちろん登攀用途で使えるものではありません。
ただ、バックパックに取り付けたりタープの端にぶら下げたり、細かい小物を引っ掛けておくことが簡単にできるようデザインされています。どこでも取り付けが可能で、取り外しも簡単です。
コンパスもわざわざリングを外す必要がないため、取り外しが簡単なので手元で平行に構えやすいです。分岐でルート選択する際にとても役立ちます。

素早く気軽に気温や方角をチェック

Sun Company Hike Hitch 2(ハイクヒッチ2)の温度計・コンパスのアップのイメージ

温度計やコンパスの精度も本格的な製品には及びませんが、ちょっと気温が見たい、大体の方角を確認したいといった用途なら十分に役立ちます。
温度計は50℃から-30℃まで測ることができるので、ちょっとした冬期のテント泊でも温度を確認できます。その装備で寝れたのかどうだったのかなど、今後の装備活用に役立つデータ収集が可能です。

シンプルなデザインでどのアイテムになじむ

Sun Company Hike Hitch 2(ハイクヒッチ2)の他のアイテムといっしょのイメージ

何より黒色でシンプルなデザインなのでどのアイテムにもなじみやすいのが嬉しいポイントです。たった10gでこんなに山の生活が楽しくなる情報が手に入れられるアイテムは中々ありません。
アクセサリーとしても十分に魅力的だと思います。

いざという時に気温を把握できるように

山に行く回数が増えて来ると、自然に温度計の必要性が理解できると思います。
体温保持の基本である服装のレイヤーを調整するには、きちんとした外気温の把握が必要不可欠になります。特に過酷な冬山では大切です。必ずウェストポーチなどの見やすい位置に付けて、外気温を計測できるようにしておく事をおすすめします。

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。