キャラバンの登山靴は【リーズナブル】お手頃価格の入門モデルは初心者必見

キャラバンの登山靴は【リーズナブル】お手頃価格の入門モデルは初心者必見

国産の登山靴ブランド「キャラバン」のシューズは、登山グッズ専門店などで必ずといっていいほど置かれています。

さて、皆さん気になるのは「良し/悪し」の評価では無いでしょうか? 登山靴は安い買い物とは言い切れないので、購入後に後悔したくないですよね。

この記事では、

「キャラバンの登山靴ってどこがいいの?」
「たくさん商品展開されていて、どれが自分に必要なのかわからない」
「そもそも、キャラバンってどんな会社なの?」

といった疑問に答えていきます。納得いくまで検討するための判断材料となれば幸いです。

キャラバンの登山靴の特徴|リーズナブル・足幅がゆったりサイズ

雲海を見つめる登山者のイメージ

レビュー評価・評判をざっくりとまとめると、「愛好家も多く、優秀な登山靴」です。

あまりデメリットといえるデメリットが見当たらないキャラバンの登山靴ですが、2022年9月現在、縦走モデルの「GKシリーズ」でも12本爪のアイゼン装着は想定されていません。本格的な雪山での使用には注意しましょう。

「お手頃価格でピッタリの一足が欲しい」人におすすめ

キャラバンの登山靴をおすすめしたいケース/あまりおすすめしないケースは次の通りです。

おすすめしたい人

●費用を抑えたい人/コスパを重視したい人
●足幅が広めの人
●国産の登山靴が欲しい人
●海外ブランドの登山靴が合わなかった人

おすすめしない人

●高価なブランドに興味がある人
●本格的な雪山に挑戦したい人

特徴①リーズナブル

登山初心者のうちは何かと他のグッズも揃えないといけませんし、登山靴1つにそこまでお金を掛けられないという方も多いのではないでしょうか?

登山靴を作っているメーカーはいろいろありますが、その中でもキャラバンは求めやすい価格帯といえます。

価格がべらぼうに安いというわけではなく、心持ち安価といったくらいですので、「できるだけ安い方が嬉しいけど、安過ぎるのは心配」とお悩みの方におすすめのリーズナブルさです。

特徴②足幅ラインナップがゆったりめで「日本人」に合いやすい

登山靴を選ぶ際にフィット感は大切ですよね。ところが海外ブランドの登山靴でよくある悩みが、「サイズは自分に合っているはずなのに、靴がキツイ」というものです。これは「足幅」が合っていないから起こる問題です。

サイズと足幅
●サイズ……一般的に靴のサイズは足の縦の長さをいいます(表記例:25cm、7インチなど)
●足幅……足指の付け根あたりの横幅をぐるりと一周測ります(表記例:3Eなど)

日本人の足幅は欧米の人の骨格よりも広めといわれており、足幅が原因で靴が履きにくい/履けないという事態が起こるのです。海外ブランドの登山靴の多くは当然欧米人の規格に合わせて作られていますので、当然といえば当然かもしれません。

その点、国産ブランドであるキャラバンは「日本人の足の形」に合わせてラインナップが展開されています。日本人に多い「3E」の足幅をカバーしてくれているので履きやすい、というわけですね!

口コミ・評価

リーズナブル、かつ、日本人が履きやすいキャラバンの登山靴には、長年使用している方もいらっしゃいます。SNSでのレビュー・口コミ評価を集めてみました。

▼登山だけでなく、動きの多いサバイバルゲームでも活躍中のようですね。デザインもオシャレなのでタウンユースにもぴったり!

▼一般的な登山靴の寿命「3~5年ほど」をはるかに超えて10年愛用されている方の投稿もありました。耐久性にも安心感があるのは嬉しいですね。

公式サイト情報

登山靴(トレッキングシューズ/ハイキングシューズ)をはじめ、キャラバンの登山グッズは公式オンラインサイトより通販利用で購入することも可能です。

キャラバン公式サイト

キャラバン公式オンラインショップ|シューズのページ

ソックスやギア、バッグなど、山登りに欠かせない用品も購入できます。しかも、8,000円(税込)以上の注文で送料無料なんです!(※2022年9月時点の情報です)

Webストアの他、お近くの登山グッズ専門店・アウトドアショップ・靴専門店の店舗が取り扱っていることもありますので、この機会に検索/チェックしてみて下さいね。

Amazon/楽天/Yahoo!ショッピングでもよく販売されているメジャーなブランドです。

▼おすすめ記事|購入前に知っておきたい「フィット感のチェック」はこちらをご覧下さい!

おすすめのキャラバン登山靴・5選

振り返る女性のイメージ

キャラバンの登山靴のラインナップより、おすすめの5選をピックアップして順番に紹介してまいります。特に「C1_02S」は初心者必見の入門モデルです。

▼今回紹介する製品一覧はこちら!

商品画像
c102s商品画像
c602商品画像
c1lightlow商品画像
c403商品画像gk85商品画像
メーカーキャラバンキャラバンキャラバンキャラバンキャラバン
商品名C1_02SC6_02C1_LIGHT LOWC4_03GK85
カラーレッド
ブラウン
ネイビー
ブラックシルバー
ウォールナッツブラック
サンド
ピンク
フランボワーズ
サフラン
ターコイズ
ネイビー
グレープ
ブラウン
ネイビー
サイズ22.5~30.0cm22.5~30.0cm22.5~30.0cm22.5~26.0cm22.5~30.0cm
重さ約590g
(26.0cm・片足)
約530g
(26.0cm・片足)
約365g
(26cm・片足)
約470g
(24cm・片足)
約705g
(26.0cm・片足)
主な材質メッシュポリエステル/合成皮革/
ゴアテックス
合成皮革/メッュポリエステル/エアリファインハニカムメッシュポリエステル/樹脂/ゴアテックスメッシュポリエステル/合成皮革/ゴアテックスヌバックレザー
ゴアテックス
初心者おススメ度★★★★★★★★★★★★
その他詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

おすすめ①キャラバン「C1_02S(ユニセックス)」

メーカーCaravan
商品名C1_02S(商品コード0010106)
カラーレッド
ブラウン
ネイビー
ブラックシルバー
サイズ[ユニセックス]22.5~30.0cm
重さ約590g(26.0cm・片足)
商品の特徴・足幅(ワイズ):3E
・ミッドカット
・アッパーはメッシュポリエステルと合成皮革
・ライニングは防水性のある「ゴアテックス・メンブレン」
・つま先を守る「TPU樹脂カップ」を採用
・グリップ力のある「キャラバントレックソール」
・履き口周りにクッション材を使用し、足首を優しくホールド
・浅めにカットされたデザインで足首が動かしやすい
おすすめポイント日本人の足に合いやすい「3E」のワイズ。「履きやすさ」にこだわって作られており、登山靴を履きなれていない登山初心者さんにもおすすめです。
ユニセックスデザインで男女どちらも使いやすく、家族や恋人・友人と色違いで購入してもいいでしょう。低山~富士登山くらいの用途に向いています。

キャラバンが「ファースト・トレッキングシューズにもふさわしい」と位置づけている代表モデルです。(参考:キャラバン公式

初めて登山靴を買うという方、まず何から試してみればいいのかわからない方は、ぜひ「キャラバンC1_02S」の試し履きから初めてみて下さい!

おすすめ②キャラバン「C6_02(ユニセックス)」

メーカーCaravan
商品名C6_02(商品コード0010602)
カラーウォールナッツ
サイズ[ユニセックス]22.5~30.0cm
重さ約530g(26.0cm・片足)
商品の特徴・足幅(ワイズ):2E
・ミッドカット
・アッパーは合成皮革とメッュポリエステル
・ライニングは防水性/透湿性のある「エアリファイン」
・ミッドソール/インソールはクッション性のある「EVA」
・グリップ力のある「キャラバントレックソール」
おすすめポイント2Eワイズで、海外ブランド登山靴のようなスマートなデザインが特徴です。メンズ・レディース問わずどんな服装にも合わせやすい落ち着いた色も良いですね。
ワイズが細めの分、C1_02Sと比較するとやや軽量に仕上げられていますので、少しでも軽い方がいい方にもおすすめです。
低山~富士登山くらいの用途に向いています。

キャラバンのラインナップの中では珍しい2Eワイズの商品で、「足幅細めの人」に向けて作られています。「他のキャラバンの靴ではハーフインソールを使っても緩かった」という方は、こちらを試してみて下さい。

防水性の点では、C1_02Sよりもやや劣るようです。(参考:キャラバン公式に記載のレーダーチャート図表示より)

おすすめ③キャラバン「C1_LIGHT LOW(ユニセックス)」

メーカーCaravan
商品名C1_LIGHT LOW(商品コード0010115)
カラーブラック
サンド
サイズ[ユニセックス]22.5~30.0cm
重さ約365g(26cm・片足)
商品の特徴・足幅(ワイズ):3E
・ローカット
・アッパーは、ハニカムメッシュポリエステルと樹脂
・ライニングは防水性のある「ゴアテックス・メンブレン」
・ソールはグリップ力のある「キャラバンNEWトレックソール」
おすすめポイント軽量モデルとして作られた「C1_LIGHT」のうち、足首周りの自由が利きやすいローカットタイプです。ミッドカット版と比べると足首のサポート力は落ちますが、動きやすさと軽量が魅力ですね。
普段使いしやすいデザイン・カラーバリエーションで、どんなファッションにもマッチしやすいのもポイントです。
防水性で雨や水場に強く、スポーツ・キャンプなどのアウトドア活動~街歩き用途に向いています。

注意点として、ローカットの登山靴は歩き方によっては足首を痛めてしまう可能性があるので、初心者さんは気をつけて頂きたいところです。歩き方に慣れないうちは、同じ「C1_LIGHT」でも足首のサポート力のあるミッドカットモデル(C1_LIGHT MID)の方がおすすめです。

山道の歩き方をマスターされた中級者以上の登山家さんなら、日帰り程度の低山~ハイキング用にC1_LIGHT LOWを使うのも良いでしょう。

▼ローカットを検討される際はこちらの記事もご参考に!

▼おすすめ関連記事|コスパ最強のお買い得な人気ローカットシューズ紹介はこちら!

おすすめ④キャラバン「C4_03(レディース)」

メーカーCaravan
商品名C4_03(商品コード0010403)
カラーピンク
フランボワーズ
サフラン
ターコイズ
ネイビー
グレープ
サイズ[レディース]22.5~26.0cm
重さ約470g(24cm・片足)
商品の特徴・足幅(ワイズ):2E
・アッパーは、メッシュポリエステルと合成皮革
・ライニングは防水性のある「ゴアテックス・メンブレン」
・つま先の保護にTPU補強
・細めの足をホールドしサポートする「スリムシェイプ」技術を使用
・別色のシューレース付属
おすすめポイントC1_02Sよりもやや軽量で、足幅の細めの人対象の「2E」ワイズが特徴のモデルです。
魅力は何といってもカラーバリエーションの多さでしょう。機能面からゴツくなりがちな登山靴の中で「可愛さ」を併せ持っているのは嬉しいですね。明るい色味のデザインは遠目からでも目を引くのもポイントです。
軽い日帰り登山~富士登山くらいの用途に向いています。

「女性の使いやすさ」が追求された、自分らしいファッションで登山を楽しみたい方にもおすすめのモデルです。悪路も少なくない登山ですが、好きな色が足もとを彩ってくれていると気分も揚がりますね!

もちろん機能面でも登山に必要な性能が一通り備わっているので、ハイキング初心者さんでも安心して履いて頂きやすいです。

おすすめ⑤キャラバン「GK85(ユニセックス)」

メーカーCaravan
商品名GK85(商品コード0011850)
カラーブラウン
ネイビー
サイズ[ユニセックス]22.5~30.0cm
重さ約705g(26.0cm・片足)
商品の特徴・足幅(ワイズ):3E
・ミドルカット
・アッパーは、2.0mmのヌバックレザー/ラウンドラバー補強
・ライニングは防水性/クッション性のある「ゴアテックス・メンブレン」
・高通気アーチインソール
・ソールはグリップ性/耐久性のある「ヴィブラム(Vibram)TSAVO」
・軽アイゼン装着可能
・ハードフレーム
おすすめポイントウェッジトゥ設計と、日本人の足の形に合わせて成型されたヒールカップにより、かかとまでしっかりとホールドされるように作られています。キャラバンの他シリーズよりも耐久性・フィット感の安定性に優れているモデルといえるでしょう。
柔らかな手触りのヌバックレザーで仕立てられており、落ち着いたブラウン/クールなネイビーの2色展開されています。
テントなどの重い荷物を背負っての登山や、夏山の縦走に向いています。

「より高い頂きへ」と作られたグランドキング(GK)シリーズの商品で、登山上級者におすすめの縦走向けのモデルです。(参考:キャラバン公式

「登山の幅を広げたい・これまでよりも難度の高いトレッキングに挑戦したい」と考えているなら、登山靴のグレードを上げる買い替えのタイミングかもしれません。

オールレザーシューズということで、適切なメンテナンスをすれば長く愛用可能な登山靴です。登山後のお手入れには「ヌバックレザー用」の洗剤・道具を揃えましょう。

▼洗い方は別記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。


▼キャラバンのアイテムをもっと詳しく知りたい方はこちらから
キャラバン公式|最新のオンラインカタログ

ここまで5選の登山靴を紹介しましたが、ラインナップは他にもいろいろ豊富なんです。キッズ用の登山靴もありますよ。

キャラバンの他には、モンベル、シリオなども国産ブランドとして有名です。

キャラバンの歴史

登山道のイメージ画像

キャラバンの登山靴が日本で初めて誕生したのは、戦後約10年が経とうとしていた昭和29年(1954年)のことです。そこから70年弱、キャラバンは登山家に寄り添い続けてくれているのですね。

キャラバンがどのような企業か、最後に歴史を軽く紹介したいと思います。

キャラバンの歴史ポイント

●標高8,163mを目指す遠征のために、試行錯誤を経て作られた「日本ではじめての軽登山靴」がキャラバンの原点!

創始者「佐藤久一郎」氏はヒマラヤ委員会の装備担当だった

ヒマラヤといえば現在でも登山家憧れの地ですが、戦後当時、まだ誰も登頂を果たしていない「マナスル」への遠征は課題でした。

マナスルとは?
ヒマラヤ山脈(ネパール)に属する山で、世界8位の標高8,163m。マナスルの名前はサンスクリット語で「精霊の山」という意味がある。

キャラバンの前身である「株式会社山晴社」の創始者である佐藤久一郎氏は、第一次マナスル遠征の際に【隊員ひとりひとりの足型を調査し、彼ら個人ごとにぴったりの登山靴を作った】そうです。この時から登山者に寄り添ったキャラバンの靴づくりのスタイルがあったのですね。

佐藤氏が手掛けたのは、ベースキャンプまでの道のりを共にするアプローチ用シューズでした。このシューズが隊員達から「キャラバン」の愛称で呼ばれていたそうです。

残念ながら第一次マナスル遠征では登頂が果たせませんでしたが、隊員たちに好評だった佐藤氏のシューズは商品化される運びになったのでした。

第一次登山ブームからロングセラーへ

第三次の遠征によってマナスル初登頂が達成(1956年)されたことをキッカケに、日本で登山ブームが起こり、登山靴の需要も加速しました。

モデルチェンジや技術開発を経て「キャラバンスタンダード」モデルが生まれ、数々の受賞をしながら総生産数「約600万足」のロングセラーとなります。2003年にキャラバンスタンダードは生産終了されましたが、今でも入門モデル「C1_02S」やGKシリーズなど、多くの製品が愛されています。

とても歴史の深い国産シューズメーカーなんです!

参考:キャラバン公式「キャラバンのあゆみ」

▼山との出会いは人類の歴史でもあります。こちらの記事もよければ読んでみて下さいね。

まとめ

この記事では、登山靴メーカー「キャラバン」の商品特徴などをお伝えしてきました。

キャラバンの登山靴のポイント
■特徴は「リーズナブル」「日本人の足に合った靴」
■本格的な雪山に向いたラインナップは無い
■「C1_02S」が入門モデルで初心者おすすめ
■キャラバンは歴史のある国産ブランド

日本全国、愛好家もたくさん居るシューズブランドです。特に入門モデルは履きやすさが追求されており、かつコスパも良いこともあって、初めての一足に充分満足される水準といえるのではないでしょうか。

ロングセラーに至った歴史背景もあり、長年愛されるのも頷ける魅力がありますね。

貴方の登山生活を共にする「一足」の選択候補として、ぜひ検討してみて下さいね! 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

プロフィール画像

てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。