富士山の登山費用 交通費・装備・宿泊費・トイレ・食事等の内訳を紹介

富士山の登山費用 交通費・装備・宿泊費・トイレ・食事等の内訳を紹介

今年こそ、世界遺産登録の富士山に登りたいと考えている人も多いはず。

ただ、現地までの交通費、リュックや登山靴などの登山装備、その他山小屋などの宿泊費用など、富士登山にはどれぐらいの費用が必要なのか、普段、登山をしない場合、なかなか想像がしづらいかと思います。

そこで、今回、はじめて富士登山に登る人がどのくらい費用がかかるか計算してみました。アクセス方法や行程といった前提条件、富士登山にかかる費用の内訳、それら合計費用などをまとめています。

富士登山の費用を計算する前に

富士山の費用を計算する前に、前提条件を考えていきたいと思います。アクセス方法(マイカー・公共交通機関)、登山行程(日帰り・宿泊)、登るルート、装備(レンタル・購入)によって、費用は大きく変わってきます。

今回、富士山に初めて登る人が、一般的な計画する行程で費用を見積もっていきます。

(1)アクセス方法:高速バス

東京新宿から高速バスで行き、富士吉田口5合目から登山開始とします。

(2)登山行程:1泊2日 山頂でご来光コース

途中で山小屋に泊まり体力に余裕を持たせる1泊2日で計画します。山頂でご来光を迎えるために、夜中に山小屋を出発する行程です。

(3)登山コース:吉田口〜山頂往復

メジャーなルートで山小屋も多いので安心です。5合目から出発とします。

(4)登山用品:すべてレンタル

富士登山に必要な道具・服装はすべてレンタルで考えます。登山用品を一度に全て揃えるとお金がかかります。レンタルサービスを利用すると費用を1万円前後に抑えることができます。
(一応、全て登山用品を購入した費用も計算しています)

富士登山の費用例(交通費・宿泊費・装備等)

富士山では、飲み物・食べ物やチップ制の有料トイレなど、街の数倍の価格になります。富士山に登る上でさまざまな費用がかかります。ここでは、一つ一つが一体どれくらいかかるのか紹介していきます。

交通費(片道2,700円)

新宿から富士山5合目まで片道で2,700円のバスが出ていますのでそれを利用します。ただ、各交通会社によって料金も異なるため、以下HPを確認してみてほしい。

ハイウェイバス・ドットコムで交通費を確認する

山小屋宿泊代(1泊2日7500円〜9500円)

1泊2日7500円〜9500円程度の小屋が多い。休日・休前日料金を設けている小屋や素泊まりに対応するところもある。寝るスペースや食事を考えると高いと感じるかもしれないが、山中で泊まる場所があるのはありがたい。

登山に必要な装備・服装(18,000円)

登山用品は、一度に全て購入するとお金がかかるのでレンタルサービスを利用するのがおすすめ。セット商品によるが、フルサポートセットでも2万以下には抑えられます。基本的な装備のみ、単品のみなら、もっと安くすることも可能です。

やまどうぐレンタル屋でレンタル商品を見る

登山道具・服装をレンタルする費用
サービス名商品名費用(税抜)
やまどうぐレンタル屋フルサポート12点セット・男性用(1泊2日)18,000円
フルサポート12点セット・女性用(1泊2日)18,000円

一度の登山だけでなく今後も登山に行く予定がある人は、富士登山をきっかけに登山用品を全て購入して揃えても良いかもしれません。

ただ、普段、登山をしない場合、どんな装備が必要になるのか分からない人も多いはずです。そこで、登山に必要な道具と費用をリスト化してみました。

登山メーカーは様々ありますが、今回はモンベルを参考に商品をピックアップしています。

登山道具・服装を購入した費用
カテゴリ道具名費用(税抜)商品
登山靴¥15,900ティトン ブーツ
靴下¥1,500WIC.トレッキングソックス
スパッツ¥3,400GORE-TEX ライトスパッツ ショート
バックパック
(レインカバー含む)
¥18,300チャチャパック 35
ヘッドライト¥2,200コンパクトヘッドランプ
トレッキングポール(2本)¥14,600アルパイン フォールディングポール
服装レインウェア上¥20,800ストームクルーザー ジャケット
レインウェア下¥13,500ストームクルーザー パンツ
ミドルレイヤー¥7,500クリマプラス200 ジャケット
防寒着¥25,400プラズマ1000 ダウンジャケット
トレッキングパンツ¥8,381ライトトレッキングパンツ
手袋¥2,300WIC.クール ライトグローブ
帽子¥2,800リバーシブル ハット
合計¥136,581

また、上記で紹介したものを主な登山用品になります。富士登山に必要な装備・持ち物、服装などは、以下記事に詳しくまとめてあります。この記事と合わせてご確認してみてください。

富士山保全協力金(1000円)

環境保全のために各登山口などで徴収する「富士山保全協力金」。任意だが、美しい富士山を守るためぜひ協力したい。コンビニやウェブで事前支払も可能。支払うと協力者証として缶バッジなどが提供される。

飲み物・食べ物(400円〜2000円)

富士登山で驚くのが、食べ物や飲み物の値段の高さ。荷上げの運賃が加算されているからで、標高が上がるほど値段も高くなる。七合目のある小屋では、水500ml450円、カップラーメン600円、カレーライス1000円など。

  • 水(500ml)400〜500円
  • カップラーメン500〜700円

トイレ(1回200〜500円)

バイオトイレなど環境に配慮した設備を維持するため、トイレはチップ制。1回200〜300円程度が多いが、500円の小屋も。100円玉を多めに持っていこう。宿泊者は無料の小屋と、宿泊者もチップが必要な小屋がある。

その他。お土産・記念品など

御朱印:300〜3000円

富士山頂の浅間大社奥宮と久須志神社で御朱印をもらうことができる。御朱印を押した色紙は3000円。押してもらう場合、サイズは種類によって300円〜。一般的な御朱印帳に墨書き・押印してもらうと1000円。

山頂からの郵便:ハガキ1通62円

7月中旬〜8月下旬にかけて富士山頂郵便が開局。手紙を出すと、富士山の風景印が押されて届く。料金は街と同じで、ハガキ62円、封筒82円。職員は1週間程度ずつ交代で勤務する。

金剛杖と焼印:杖1000円〜、焼印200円〜

売店や山小屋で購入できる金剛杖は、飾りの有無や種類、長さで値段は変わるが、1000〜1200円程度。また、各小屋で杖に焼き付けてくれる焼印は200〜300円ほどで、デザインは小屋ごとに異なる。いくつか集めて記念に。

では、富士登山の合計費用はいくらかかるの?

では、上記で紹介した費用を参考に、富士登山でかかる合計費用を計算します。

登山口までマイカーを利用、一部の登山用品を代用、山小屋を使わない、なるべく食事を持参する、など工夫次第では費用を大きく抑えることも可能です。以下の金額を参考に、自分に合った富士登山の費用を計算してみてください。

富士登山の費用例
日程内容費用
登山道具・服装装備・服装の合計費用(レンタル)18,000円
交通費(往復)新宿〜吉田口(五合目)5,400円
登山費用(1日目)行動食1320円
富士山保全協力金1000円
宿泊8500円
ビール600円
トイレ代(3回分)700円
登山費用(2日目)ミネラルウォーター500円
豚汁800円
郵便代104円
トイレ代(3回分)700円
御朱印1000円
温泉800円
吉田のうどん550円
合計3万9,974円

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。