山ご飯やコーヒーを山で楽しむ人にとって、あったら便利なのがテーブルです。絶対に必要なアイテムではないけど、より充実度をアップしてくれるアイテムです。
山では石がゴロゴロと土が見えて、必ずも整地されたところはありません。安定して物が置ける平坦なスペースを探すのは難しく、そんな時にテーブルがあると役立ちます。とはいえ、そんな重たい荷物は登山には持っていけません。
そこで、今回、登山でテーブルが役立つシーン、選び方のポイント、登山に適した超軽量なテーブルなどを紹介します。
登山にテーブル?なくてもいいが、あったら便利なアイテム
登山用テーブルは、絶対にないといけないものではないけれど、あるととても便利なアイテムです。
いつもの山ご飯をぐっと充実したものにしてくれるし、他にもさまざまな用途に使えるのでとても使い勝手が良いです。特に縦走などの長期間の登山で持っていくと利用する機会が多いので、快適度を上げてくれます。
衛生的にご飯が食べられる
登山用テーブルがあれば、石がゴロゴロしていて土が見えているような場所でも、地面に直に食べ物を置くことなく衛生的にも良く、快適に山ご飯の時間を楽しめます。
天気が悪い時や山小屋泊などでは、山小屋の中で山ご飯にすることも多いです。山小屋は登山者の出入りも多く、掃除はしてあったとしても、誇りやゴミがあったりします。床などに直に食べ物を置くのは少し気が引けます。そんな時に登山用テーブルがあると安心して食べ物を置くことができます。
ご飯や飲み物を安定して置ける
山では地面がでこぼこで不整地なところが多いです。山ご飯やコーヒーをドリップする時、でこぼこした岩の上で、無理に調理をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
整地された場所を探すことも意外と面倒で、こんな時にテーブルあると便利です。岩や石がゴロゴロしている場所で山ご飯を作りたい時、登山用テーブルがあるとクッカーやカップやバーナーなどを安定して置けます。
雪面の不安定なところでも、テーブルがあると安心です。
テーブルを囲んで雰囲気を楽しめる
パーティで登山に行くとき、意外にテーブルがあると山ご飯の雰囲気を上げてくれます。
少し洒落たご飯やおつまみ、ミニワイングラスとワインを置いて、何人かでテーブルを挟んで雰囲気を味わいながらの山ご飯を食べたり飲んだりする。登山用テーブルがあるとより充実します。自己満足ですが、ちょっと優越感も味わえたりします。
意外と軽量!登山中でも持ち運びがしやすい!
登山はとても体力を使います。いくら便利なアイテムといっても登山テーブルがリュックの中でかさばってしまったり、重量が重いと持っていく気がなりません。登山テーブルは重たいから持っていかないという方も、多いのかと思います。
ところが、最近の登山テーブルは、そんな登山者の要望をしっかり取り入れたとても軽量なテーブルを開発がされています。重量が400g未満の登山テーブルや、二つ折りにできるコンパクトな登山テーブルなどが販売されています。登山中にもあまり重荷になることはありません。
リュックの中に収納することはもちろん、外部のサイドポケットにさして収納することもできます。登山テーブルが邪魔になることなく、気軽に持っていくことができます。500gといえば、ペットボトル1本分です。中には、それよりも遥かに軽い100g以下のテーブルもあります。
ご存知の通り、山でごはんを食べる時は整地された場所ばかりではありません。山でちょっとした調理をしておいしいものが食べたいなら、それなりの道具が必要です。基本的にバーナーとガス缶、クッカーやカトラリーなどが必要になります。これらの道具を置ける安定したテーブルがあると、それだけでごはんの時間が快適になるはずです。
登山用テーブルの選び方
登山用テーブルは素材や機能、見た目などさまざまです。登山テーブルを使う時に何を優先するかで、どうのように選ぶか変わってきます。人によって選ぶポイントが変わります。
まず、あなたが登山用テーブルを持参して何をしたいかを考えると、選ぶ基準が見えてくるかと思います。その中でどれを一番に優先したいかを考えることが大切です。
軽量コンパクト・収納性
登山の荷物は重いより軽い方が良いと思います。さらにコンパクトに収まるもの方がザックにも詰めやすく良いと思います。特に泊まりとなると必要な荷物も多くなりますし、歩く距離も長くなったりするので、できるだけ体への重さや負担は少なくしたい。登山ではどんな荷物もできる限り軽量で、形状もより小さくコンパクトに収まることが求められます。
耐久性の高さや耐熱性
登山では岩や石などがゴロゴロしている場所も多く、そのような場所での繰り返しの使用にも耐えられることやザックに入れて運搬中に他の荷物に押しつぶされないよう、ある程度の強度が必要です。
また登山用テーブルの上にバーナーを置いて調理したり、熱い飲み物やスープを入れたカップやクッカーを置いても耐えられるような素材であることも大事なポイントです。
設置や組み立てなどの使いやすさ
登山中に使うので、やはり使いやすさも重要なポイントになります。
例えば、直ぐに効率良く設置できるとか、組み立ても簡単とか。時間に余裕がある山行や、組み立てや準備も楽しみの一つだったりすることもありますが、あまりゆっくりする時間的余裕はありません。
できるだけ組み立てや設置に使う時間は節約して効率良く、登山中の他の楽しみを優先することを多くしたい。何を優先するかで選ぶポイントが変わってきます。
カッコ良さ・デザイン
どうせなら見た目をカッコ良くてお洒落なものを持っていきたいです。自分のお気に入りの道具を使っている時は、気分も良くテンションが上がります。
見た目のカッコ良さは人によって変わりますが、少しでも自分の好みのデザインのテーブルを見つけて、ちょっとした自己満足や優越感も味わいたい。
究極の軽量なテーブル カスケードワイルドのウルトラライトフォールディングテーブル
軽量かつコンパクトな登山用テーブルを探していたところ、カスケードワイルドの「ウルトラライトフォールディングテーブル」に出会いました。登山用テーブルの中では圧倒的な軽さが魅力です。
ウルトラライトフォールディングテーブルの製品情報
重量 | 63g |
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サイズ | 20×30.5×8㎝ |
収納サイズ | 9×30.5×1.5㎝ |
耐熱温度 | 164度 |
耐荷重 | 4㎏ |
素材 | ポリプロピレン |
テーブル大きさは長さ幅20cm × 長さ30.5cm × 高さ8cm。アウトドア用テーブルとして定番のスノーピークの「オゼン」とほぼ同じサイズです。もちろんコンパクト性も良く、組み立てはボタンをはめて、片付けはボタンを外すだけなので簡単です。ザックのサイドポケットにサクっと入れておけるので、荷物の邪魔にもなりません。
持ち運びやすい 重量は約63g
その軽さはなんと約63gと、登山用テーブルの中では圧倒的な軽さ。収納サイズもザックにすっと差し込める程度なので、いつでも取り出したり、しまうことができるので、持ち運びもOKです。
超ULなミニテーブルなため重量が果てしなく軽く風で飛ばないように配慮は必要だが、クッカーやバナーなどをいっしょに置いておけば問題ありません。
しかも軽いだけでなく、素材はポリプロピレンで耐荷重約4kgもあるため、ちょっとした重いものをのせても問題ありません。
見た目もシンプルで、ウルトラライト志向の登山者にはとても人気な登山用テーブル。ファストハイクや縦走登山に向いています。
実際に登山で使用したメリット・デメリット
ロングトレイルや縦走登山、ファストハイクなどで重宝しています。とても使い勝手が良い登山用テーブルです。
メリット
登山用テーブルの中でも価格が安く、手軽に購入できるがとても嬉しいです。試しにちょっと買ってみってみるのもアリかと思います。
超軽量なテーブルだが機能性も問題ありません。熱や濡れにも全然大丈夫だし、安定感も問題ない。
- 2000円以内なので手軽に購入できる。
- 重量が70g以下で超軽量。
- 160度の耐熱なのでお湯を沸騰させた熱々のコッヘルも置ける。
- セッティングの速さ
デメリット
プラスチック段ボールでできているテーブルなので耐荷重は4キロ程度。あまり耐久性はなく、踏んだりしたら潰れてしまいます。
真っ平らではないので、テーブルの上に箸などを置くと転がったり、軽くて安定しないものを置くと倒れてしまいます。クッカーやビール缶程度なら置いても大丈夫だけど、シングルバーナーに縦長なクッカーを置いて調理するのは少し怖いです。
あと、超軽量なテーブルなので、風が強い日は飛んでいってしまうので要注意です。
- 耐荷重は4kg。あまり耐久性はない。
- 真っ平らでは無いので、箸などは転がってしまう。
- 風が強い日は飛ばされるので注意が必要。
登山用テーブルを追加して、一段と充実度をアップ
今まで登山用テーブルは重くて邪魔だなって思ってた人もいるかもしれません。最近は、重量も軽く、とてもコンパクトなテーブルが多く、気軽に持っていくことができます。
登山でテーブルがあると、一段と山ご飯やコーヒータイムの充実度がアップします。利便性や衛生的にも良いので、これまでとはまた違った登山の楽しみ方が増えるかも。ぜひ、次の山行にテーブルを追加してみてください。
登山でもテーブルがあると、一段と山ご飯やコーヒータイムの充実度がアップします。
重量もとても軽いので、気軽に持っていくことができます。利便性や衛生的にも良いので、これまでとはまた違った登山の楽しみ方が増えます。
- てくてくの人登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。