登山でパスタ料理を全力で楽しむには?ゆで汁の活用が鍵だった!!【山めし】

山頂での調理は、いつものキッチンとは違うのでいろいろと工夫が必要です。

特にパスタ料理は、「山にゆで汁捨ててもいいのかな?」「ゆで汁捨てるのはもったいないな。」など、ゆで汁の処理に困りませんか?

そんな悩みの種の【ゆで汁】は活用する方法と処理方法を知っていれば、山を汚さずに登山でパスタ料理を全力でで楽しむことができます。

ゆで汁をマスターして、登山パスタ料理を楽しみましょう!!

登山でパスタを食べるなら、ゆで汁マスターになろう!!

パスタを作るとなったら【ゆで汁】が必ずでますね。

この熱いゆで汁を森林にそのまま捨てるのは

  • 環境への負担
  • 生物や野生動物への影響
  • マナーの問題

これらを考えると『捨てない方法があるから捨てない!!』これがかしこい選択です。

そんなゆで汁を森林に捨てない方法は2つ。

  • ゆで汁を活用する
  • ゆで汁を持ち帰る

そのときどきで使い分けて、飽きずに山頂でパスタ料理を楽しんでいきましょう!

ゆで汁を活用する方法は3つ!

ゆで汁を活用する方法は3つあります。

  • スープパスタにする
  • ゆで汁でもう1品作る
  • ゆで汁が出ないようにゆでる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ゆで汁が出ないスープパスタ

スープパスタにすれば、ゆで汁も全て美味しくいただけるので一石二鳥。

作り方は超簡単!!

  1. 1人分(100g)の乾燥パスタに対して350〜400mlの水でパスタをゆでます。
  2. パスタがゆであがってきたら、市販のスープの素で味付け。
  3. 完成!

1人分の鍋の素や粉末スープの素を使うと簡単に失敗しない味付けができるよ。

おいしく作るためのポイント

乾燥パスタの重さ×2.5倍の水スープの素に必要な水

水の量がポイント!この水の量で作れば、だれでも絶対においしく作れます!!

登山で食べるスープパスタにオススメ!!

▼簡単に味付けできるおすすめ商品

スープパスタに冷凍野菜やベーコンが合う!!

冷凍野菜はカット済みのものが多く、日帰り登山であれば調理する頃にはちょうどよく解凍されるので火も入りやすいです。

1人分はひとつかみが目安。密閉できる袋に入れて持ち出しましょう。

具材は冷凍野菜やベーコンがおすすめだよ。パスタには洋風野菜ミックスが合うんだよね!!

ベーコンやウィンナーなどの加工肉は、腐りにくく旨味が多いので、登山で作るスープパスタにぴったりです。

魚肉ソーセージやちくわも、火を加えると旨味が溶け出します。プリッとした食感で意外と美味しいです。

▼縦走のときは・・・?

縦走ではより腐りにくく軽い、乾燥食品がオススメです。

  • フリーズドライの野菜
  • スライス干ししいたけ
  • カット済みの高野豆腐
  • 乾燥ワカメ
  • サラミ

スープパスタに最適なクッカーはメスティン

1人分のスープパスタを作るときに最適なクッカーはずばりメスティン

スパゲッティを半分におれば一気に沸騰したお湯にパスタ全体を入れることができます。

メスティンは一気にスパゲティが入るからムラ無くゆでられるんだよ〜!!

ソロ(1人)用の深型クッカーでも、スパゲティを押し込みながらゆでれば作ることができます。

ただし、OD(アウトドア)缶のシングルバーナーで作るときは、不安定になりやすいので注意が必要です。

パスタにオススメのメスティン

深型クッカーはこちら

クッカーのお手入れ方法はこちら

ゆで汁でもう一品を楽しむ

ゆで汁を使ってもう一品いかがですか?

粉末やフリーズドライの素でスープを楽しんだり、おしるこ、甘酒などをゆで汁に溶かせばデザート感覚でもう一品を楽しむことができます。

ゆで汁はでんぷん質が溶けでてるから、とろっとした仕上がりのものがおすすめだよ。

ゆで汁を甘みのあるものに使いたいときは、パスタをゆでるときに塩を入れないようにしましょう。

▼お湯を入れるだけで作れるおしるこ

▼洋風のデザートも。

パスタの2.5倍の水分量でゆで汁なし!!

パスタを2.5倍の水分量で作るとゆで汁を出さずにゆでることができます。

水分が少ないとパスタがくっつきやすいので、適度に混ぜると上手くゆでることができます。

ゆで汁なしで作ると、ゆであがりがトロトロになるんだ。だからクリーム系のパスタソースがよく合うよ。

▼プロガイドもやっている!!ゆで汁なしでパスタをゆでる方法

動画の中では早ゆでパスタを使用していました。

普通のパスタで作るときは水分が少ない分、ゆで時間が長くなります。そんなときは、ゆで時間が短くなる水漬けパスタがおすすめです。

燃料節約!水漬けパスタ

水漬けパスタとは、数時間パスタを水に漬けておくことで、ゆで時間を短くする方法です。

沸騰したお湯で1分ほどでゆであがるので燃料を節約できます。

《水漬けパスタの作り方》

  1. 出発前にフタ付きのボトルにパスタと水を入れてそのまま登山に出発
  2. パスタを作るときに、水だけクッカーに移して水を沸騰させる
  3. 沸騰したら水に漬けておいたパスタを入れて1分くらいでゆであがり!

口が広くて水漏れしない容器が水漬けパスタの持ち運びにピッタリだよ!!

▼てく先生オススメのボトル

ゆで汁を持ち帰る方法は3つ!

森林にゆで汁を捨てないで持ち帰ろうと思っても、熱い液体を持ち運ぶのは液漏れが心配ですよね。

液漏れしないで安全に家まで持ち帰る方法は3つあります。

  • フタ付きボトルで持ち帰る
  • 残った麺スープ固めてポンで持ち帰る
  • エチケット袋で持ち帰る

自分が取り入れやすいやり方で大切な山を守っていきましょう。

フタ付きボトルに移し替える

空のペットボトルやナルゲンボトルなどフタ付きで密閉できるボトルに入れて持ち帰る方法です。

ペットボトルのように口が小さいと移し替えるときにこぼしやすいので注意が必要です。

耐熱性がないペットボトルは熱いままのゆで汁を入れることができないのが難点。ナルゲンボトルであれば、熱いままでも入れることができます。

▼熱湯もOKなナルゲンボトル

残った麺スープ 固めてポンを使う

パスタのゆで汁の処理に困った・・・まさにそんなときに使いたい商品がこちら。

残ったスープを固めて捨てることができる凝固剤で、ゼリー状に固まるので汁漏れの心配なく持ち帰ることができます。

パスタのゆで汁の場合は、袋にゆで汁をうつして使いましょう。

カップ麺の残った汁の場合は、カップのまま固めてそのまま捨てることができます。

燃えるゴミとして出すことができるので帰ったあとも楽なのがいいですね。

エチケット袋を使う

エチケット袋や簡易トイレは吸水ポリマーが袋にセットされています。

そのまま袋にゆで汁を入れて、後は家に帰って燃えるゴミで捨てるだけです。

ただし袋が熱湯に耐えられない場合があるので、熱に強い袋を予備で持っていると安心です。

エチケット袋や簡易トイレは、100円ショップでも購入できます。

使用頻度が多いときは、吸水ポリマー単品(1000円くらい)を購入して、耐熱のビニール袋を持参する方がお得です。

まとめ

パスタを茹でたときに絶対でる

《ゆで汁の活用方法や処理方法まとめ》

  • スープパスタにする
  • ゆで汁でもう1品作る
  • ゆで汁が出ないようにゆでる
  • フタ付きボトルで持ち帰る
  • 残った麺スープ固めてポンで持ち帰る
  • エチケット袋で持ち帰る

これらを知っていれば山をよごさずに、いろんなパスタ料理を登山で楽しむことができます。

「次はペンネにしてみよう!」「次の登山は茹で汁をおしるこに使ってみよう」など、バリエーションは自分次第。

カップ麺やおにぎりなど単調になりがちな登山の食事時間に、パスタ料理も加えて登山をより楽しみましょう!

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。