テントは有名メーカーであれば4万円〜が相場と安い買い物ではありません。
コスパがいいテントは嬉しいですが、安すぎてすぐに壊れたり、使い物にならない!なんてことになったら悲しいですよね。
とはいえ、コスパが良いテントの中でもいくつかのポイントをクリアさえしていれば「買って後悔した!!」なんてことはさけることができます。
この記事では、コスパが良いテントを選ぶときに最低限おさえておきたいポイントを4つご紹介します。
なんとなくコスパがいいからと選んで後悔する前に、登山のテント選びで失敗しないポイントをおさえていきましょう!!
山では何が起きるかわからないからテント選びは重要だよ!よく確認していこう!
失敗しないために、耐水圧・重さ・人数・構造をチェック!!
「コスパが良いテントが欲しい!!」と思い立ったあなたが最低限おさえておきたいテント購入時のポイントはこの4つです。
- 耐水圧
- 重さ
- 使用人数
- テント構造
この4つのポイントさえおさえていれば、「買って後悔した!!」なんてことはさけることができます。
どれも重要なポイントなので、それぞれしっかり確認していきましょう。
もしもの雨に備える耐水圧|目安は3000mm以上
テント選びで絶対にチェックしておきたい1つ目のポイントは耐水圧です。
テントの耐水圧は3000mm以上を目安に判断すると安心です。
耐水圧とは?
耐水圧とは、生地に染み込もうとする水の力を抑える性能の数値です。簡単にいうと、耐水圧の数値で「どのくらいの水の圧力に耐えられる防水性なのか」を知ることができます。数値が大きいほど水に耐えられるということになりますね。一般的な耐水圧で耐えられる雨の目安は下記のような感じです。
・300mm・・・小雨に耐えられる
・2,000mm・・・中雨に耐えられる
・10,000mm・・・大雨に耐えられる
・20,000mm・・・嵐に耐えられる
引用:ユニネクマガジン
前もって天気予報をチェックしていても、山の天候は変わりやすいので急に雨が降ってくることがあります。
予想していなかった雨でテントの中が水びたしになると、体が濡れて体温を奪われます。山の中での体温低下は命に直結するため絶対にさけなければなりません。
登山で疲れた体を安心して休めることができるよう、耐水圧は絶対にチェックしましょう。
耐水圧が3,000mm以上のテントを選ぼうね!!
軽いテントほど登山が楽になる
テント選びで絶対にチェックしておきたい2つ目のポイントはテントの重さです。
重さは2kg(2000g)以内を目安にしましょう。
登山のテント泊は、テントという名の家を持ち歩くようなものです。ほかにも食料や水、寝袋やマットなどもテント場まで運ばないといけません。
当然荷物の量や重さが少ないほど持ち運びは楽になり体力も少なくて済みます。
2kgよりももっと軽くて強度が高いテントは存在しますが、その分価格は4万円以上〜とかなり高額になってしまいます。
1万円代で買えるお手頃価格のテントとなると、重さは2kg(2000g)前後が限界のようです。
コスパがいいテントは2kg以下を基準に考えよう!
テントのサイズはプラス1人
テント選びで絶対にチェックしておきたい3つ目のポイントはテントのサイズです。
テントのサイズに迷ったらテントを使用する人数+1人で考えましょう。
メーカーの人数の表記は、人がギリギリ寝られるスペースの目安として記載されています。
実際にはリュックを置くスペースや食事を作る場所が必要となるので、+1人でテントのサイズを選ぶと安心です。
プラス1人で選んでおくと余裕をもってテントで過ごすことができるんだね。
サイズ選びの注意点
テント場(テントを張る場所)はせまく、スペースが限られていることがほどんどです。
とくに夏の土日は利用者が多く、テントが張りきれないこともしばしば。あまりに大きいテントは張るスペースを確保することが難しくなることも考えられます。
テントのサイズは最高でも4人用までにしておくとよいでしょう。
▼テント場の選び方を確認
初心者は自立式ダブルウォールテント
テント選びで絶対にチェックしておきたい最後のポイントはテントの構造です。
「これからテント泊をやってみたい!!」という方には、自立式のダブルウォールテントがおすすめです。
テントの構造はシングルウォール・ダブルウォール、自立式・非自立式に分類されます。
それぞれ詳しく確認しましょう。
自立式?非自立式?
- 自立式テント
- ポール(骨組み)で形を保つテント。
ペグダウン(杭を地面にうつこと)をしなくても立てられるので、地面のかたさ・やわらかさに関係なく使用できる
- 非自立式テント
- ペグダウン(杭を地面にうつこと)をしないと形を保てないテント。
地面の状態によっては使用できないこともあるが、岩でテントを固定できれば解決できる。
ポール(骨組み)の数が少なくて済むため一般に軽量となる。
初心者にとっては、どんな地面の状態でも立てられる自立式が安心だね。
シングルウォール?ダブルウォール?
- シングルウォールテント
- 1枚の生地だけでつくられたテント。
テント内と外気温の温度差が大きくなるため結露ができやすい。シュラフカバー(防水の寝袋カバー)で対応できる。
- ダブルウォールテント
- 2重構造のテント。
テント内と外気温の間に空間ができ、温度差が少なくなって結露ができにくい。
テント泊中に結露で体が濡れると体温・体力が奪われます。
濡れた感覚は単純に不快でもあるので、結露ができにくい構造のほうが快適に過ごすことができます。
結露はテントの中と外の温度の差が少ないほどできにくいから、ダブルウォールテントの方がいいってことだね!
テントの構造まとめ
それぞれ特徴をまとめると表のとおりです。
★が多いほど初心者向けの構造となります。
構造名 | シングル ウォール | ダブル ウォール | 自立式 | 非自立式 |
構造の 特徴 | 1枚布の テント (1枚の壁) | 2重構造の テント (2枚の壁) | ポール(骨組み) だけで形を保てる 構造のテント | ペグダウン (杭を地面に 打つこと) をしないと 形を保てないテント |
テントの 特徴 | 結露しやすい | 結露しにくい | ペグダウン (杭を地面に 打つこと) しなくても 設置可能 | ポール(骨組み)の 数が少なくて 済むため軽い |
初心者 おすすめ度 | ★☆☆ | ★★★ | ★★★ | ★★☆ |
自立式のダブルウォールテントが初心者向きってことだね。
買う前にしっておきたいテントの寿命
テントは一度買ったら一生使えるというものではありません。
製造したその日から劣化が進み、メンテナンスなしでは3〜5年で生地のべたつきや異臭、防水力の低下がみられます。
テントの寿命やメンテナンスについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も要チェックです!
まとめ
コスパが良いテントを選ぶときに最低限おさえておきたいポイントはこの4つです。
- 耐水圧3,000mm以上
- 重さ2kg以内
- 使用人数+1人用
- 自立式・ダブルウォール
今回は、コスパで選んで「後悔した!!」とならないことを目的に、あえてポイントを4つに絞って紹介しました。
フライとフロアの耐水圧の違いや、収納サイズ、土間のありなしなど、細かくいえばチェックしておきたいポイントはもっとたくさんあります。
より詳しいテントの選び方はコチラの記事をご覧ください。
- てくてくの人登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。