登山・ハイキング用リュックの役割!普段使いのリュックとは違いとは
背負いやすく疲れにくい
登山では食べ物や水、服や道具など重い荷物を背負って長時間歩かなければなりません。そのため、登山用リュックは長時間背負って歩いても疲れにくく、また背負いやすいようデザインされています。 たとえば、歩くときに重心がブレないために、縦長のモデルが多いです。 また、一番負荷のかかるショルダーハーネス(肩)は、柔らかい素材で背負いやすい形状になっています。ウエストベルトを締めれば、より荷物のブレをなくし、肩だけにかかる負荷を腰にも分散させることができます。 あと、リュックの背面もいろいろと工夫されています。背中全体で荷物を支えることができるように、ピッタリとフィットするようにデザインとパッドがつけられていたり、背中の蒸れを軽減するため、背中が通気性に優れたメッシュになっているモデルが多いです。とても軽くて耐久性が高い
山の中を長時間背負って歩くことを想定しているリュックは、耐久性が高く軽量化されているモデルが多いです。 木の枝や岩などに擦れても簡単に破れない強度のある素材や、雨に備えて防水系のナイロン素材が使われていたりします。便利な機能がたくさん
普段使いのリュックとは違い便利な機能が用意されています。 たとえば、中型以上のリュックの場合、一番奥の取り出しにくい荷物を簡単に取せるように、フロント部分がスーツケースように大きく開けることができます。雨蓋には使用頻度の高い道具を入れたり、フロントやサイドポケットには小物や地図などを入れておくのに便利。サイドのメッシュポケットには飲み物を入れておくこともできます。 また、リュックの中には、荷崩れを防ぐようなベルトや小分けパック、最近ではハイドレーションという行動中も飲める飲料パックを収納できるシステムもついています。登山・ハイキング用リュックの選び方
まず、登山用リュックとひとくちに言っても、容量には20Lから100L以上のものまでいろんな種類があって迷ってしまいます。まずは、山歩きの行程に応じて、容量を決めていくといいでしょう。 ハイキングや日帰り山行がメインの方は、30L前後の軽くて小さめな小型なモデルがおすすめ。荷物を減らせば山小屋泊にも対応も可能。目的に合わせて容量(サイズ)を選ぶ
日帰り向き(容量:約20〜30L)
雨具、飲み物、行動食、弁当、地図、ヘッドランプ、防寒具など日帰り山行に必要な道具が入るリュックのサイズ。街用のデイパックより、登山用は、ポケット、ウエストベルト、背面などの機能が使いやすくデザインされている。山小屋泊向き(容量:約30〜40L)
着替えや防寒着、日程に応じた行動食など、日帰り山行よりも荷物が増える場合は、このサイズのリュックがおすすめ。標高の高い山の山行は、朝晩は冷えるため、防寒着は必須。また素泊まりで自炊をするなら、食材やストーブ、クッカーなどの調理器具も必要になり、荷物が増える。テント泊向き(容量:約50L〜)
最初のテント泊は、パッキングに不慣れでも長期の山行でも対応できる60Lのモデルがおすすめだ。最近は、軽量・コンパクト化が進んで40Lのモデルでもテント泊は可能だが、容量に余裕があった方が安心。リュックの種類(機能)で選ぶ
一般登山・トレッキング用のリュック
ハイキングや登山では最もベーシックなタイプで、種類が豊富です。背面は、フィット感がありメッシュで通気性が高く、背負いやすく快適。ポケットなどの装備が充実で、荷物の出し入れがしやすいです。アルパインクライミング用リュック
岩場でじゃまにならないシンプルなデザイン。背面はパッドが薄め。ハーネスと共用できるようにウエストベルトは取り外せます。ピッケルホルダーやギアループを装備。スノー用リュック
スキーやスノーボードの取り付け可能なリュック。スキーやスノーボードを取り出せるよう、背面アクセスを採用。スノーセーフティ用のポケットを装備。体にフィットして背負い心地の良いものを
重い荷物を背負って長時間歩くハイキング・登山は、背負い心地の良さと体へのフィット感はとても重要です。 リュックを支えるメイン部分。ショルダーの幅や厚さ、素材が自分に快適かを重視しつつ、背負った状態での腕の動かしやすさも確認したい。 そして、自分の背中と背面システムの長さが合っているか要チェック。複数のサイズをそろえているタイプ、ショルダーハーネスの位置を変えて調節できるタイプがあったりします。 各メーカーによって、体の負担を減らすための機能は違いがあります。リュックのサイズがあってなければ、せっかくの機能も十分に発揮されないので、実際に店舗で試着して、納得いくまで比べて選びましょう。 登山用リュックの種類・選び方は、以下の記事でも詳しくまとめてありますので、合わせて確認してみください。今回、様々な種類のあるリュックの中でも、ハイキングや日帰りに最適な30L以下の登山用リュックを紹介していきます。低山ハイキング向き|おすすめのハイキング・登山用リュック【20・25L以下】
モンベル / バランスライト20
¥5,800(税抜)
カラー | ブラック、シトロンイエロー、プライマリーブルー |
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容量 | 20L |
重量 | 404g |
汎用性に優れサブパックとしても活躍
雨蓋付きの一本締めスタイルを取り入れ、シンプルで汎用性に富む軽量パック。アイスアックスを取り付けるためのループを備え、背面のパッドを取り外すと小さく収納できる主な特長
- 高い防滴性とシンプルで汎用性に富む軽量パック。
- 背面パッドを取り外すと小さく収納できる。サブザックとしても最適。
- チューブを通して簡単に水分補給ができるハイドレーションシステム対応
パタゴニア / ライトウェイト・ブラックホール・シンチ・バック20
¥11,880(税抜)
カラー | ブラック、ライトゲッコグリーン、バルカンブルー、マリーゴールド |
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容量 | 20L |
重量 | 479g |
縦長の円筒形で、見た目以上の収納力
上部で片手で引き絞ることができる巾着型で、フロントには止水ファスナーを使ったポケットが付く。表側のソフトな風合いに対して、背面のパネルには張りがあり、背負った際に荷物をしっかりと支え、荷重を分散するのに役立つ。ショルダーストラップはメッシュで通気性は上々主な特長
- サーモプラスチック・ポリウレタンフィルムをラミネートし、強力な撥水性と耐久性をプラスした生地
- フロントのジッパー式ポケットは、スマホや鍵や財布などの収納に便利
- メッシュ製のショルダーストラップは涼しい背負い心地
サロモン / アウトピーク20
¥20,000(税抜)
カラー | ブラック、ブルー |
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容量 | 20L |
重量 | 520g |
「背負う」というよりも「着る」
スピードハイクやトレイルランニングを意識し、すばやい動きに対応するデザイン。そのなかでも特徴的なのは体の正面側で、幅広のハーネスは左右から体を包み込むベスト型だ。いくつものポケットがついており、行動中に必要なものの大半を収めることが可能に主な特長
- スピードハイクやトレイルランニングに向けの、体にフィットした動きやすいデザイン。
- 肩まわりのフィット感が高く、重い荷物でも体への当たりは柔らか
- ポケットが充実したショルダーハーネス、ハイドレーションやエナジーバー、ギアを取り出しやすいフロント収納も特徴
コロンビア / ジャックスリム20Lバックパック
¥7,900(税抜)
カラー | グレー、ブラック |
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容量 | 20L |
重量 | 610g |
アウトドア用らしからぬ品のよさ
表面に使われている素材にはシリコン加工が施され、強度をアップ。質感にもどことなく透明感が加わり、上品さを醸し出している。正面からみるとファスナーが3重に付けられ、いちばん奥が荷室へのアクセス部分で、ほかのふたつは大きめのポケットになっている。主な特長
- 内部には細かい仕切りもあり使い勝手は上々
- 荷室はハイドレーション対応
- ロゴがリフレクターになって安全にも考慮
日帰り向き|おすすめのハイキング・登山用リュック【25〜30L前後】
山と道 / MINI2
¥25,500(税抜)
カラー | グリーン、他3色 |
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容量 | 25〜35L |
重量 | 350g |
容量がアップする大型ポケット
下部にはX-Pac、ポケットのメッシュも丈夫な素材を使用するなど、要所を補強。350gという超軽量なモデルながら、耐久性も考慮されている。フロントポケットは赤いテープで大きく開くように工夫され、コードを引くと確実に締まって荷物をキープする主な特長
- フロントポケットは赤いテープで大きく開くように工夫され、コードを引けば確実に締まって荷物をキープ
- フロントやサイドポケットは大容量のため、30L+αの容量とより多くの荷物を運ぶことができ、拡張性が高い
- 腰荷重に頼らず、上半身で荷重を無理なく分散する設計
オスプレー / マンタAG 28
¥14,000(税抜)
カラー | ソニックブルー、スプルースグリーン、フォッシルグレー |
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容量 | 26L(S/M)、28L(M/L) |
重量 | 1,180g(S/M)、1,220g(M/L) |
独自の背面システムで背負い心地も緩やか
スポーティな小型パック。外部からアクセスできるハイドレーションスリープやバックを下ろさずにトレッキングポールを着脱できるアタッチメント、レインカバーなどを標準装備する。主な特長
- 胸のストラップはマグネット付きのハイドレーションバルブに対応している
- フロントのメッシュポケットやジップ式のポケットが付いて細かな収納に長けている
- 3D構造のバックパネルやヒップベルトは、快適な背負い心地
カリマー / ユーティリティ25
¥9,800(税抜)
カラー | ブラック、ベージュ、シーブルー、テラ |
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容量 | 25L |
重量 | 650g |
長方形の簡素できれなルックス
縦に付けられたファスナー以外には目を引くディテールがないフロントに対し、背面にはステッチで細かく分けられたパッドがついている。その中央には隙間を空けて空気を通し、蒸し暑い夏にも対応。上部は大きく開き、荷室へのアクセスはとても簡単だ。主な特長
- 上部は大きく開き、荷室へのアクセスが簡単
- 小物の携行に便利なフロントポケット
- トレッキングポールホルダーやチェストストラップなど、ライトなトレッキングに必要な基本機能装備
マムート / リチウムプロ
¥18,900(税抜)
カラー | ブラック、マーブル、カケス |
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容量 | 28L |
重量 | 890g |
見た目以上に背負い心地よし
ホワイトという色自体は珍しいが、その構造やディテールは完全に山岳用。小型モデルでは省略されがちな幅があるウエストハーネスをもち、荷物が重たくなっても背面のパネルが荷重を背中全体に散らし、肩や腰だけが痛くなることはない。各部ポケットも使いやすい主な特長
- 肉抜きされたフォーム材とメッシュを使ったショルダーハーネス。通気性が強まり、軽量性が高まっている
- 幅のあるウエストハーネスや通気性の高い背面パネルは、長時間の山行でも肩や腰が痛くならない
- 取り外し可能な一体型レインカバー搭載
ドイター / フューチュラ26
¥7,500(税抜)
カラー | ブラック、グリーンブルー |
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容量 | 26L |
重量 | 1,400g |
風が吹き抜けるような背面システムをした充実パック
通気性を重視した背面システムのほか、マチ付きポケット、ピップベルト・ポケットなどの装備が充実。小容量ながら、トップローディング式というのも使いやすさの秘密だ主な特長
- 背面システムは、通気性と背負い心地が高い
- フロントアクセスジッパーにより荷物の取り出しも簡単
- レインカバー内蔵
ブラックダイヤモンド / ナイトロ26
¥15,000(税抜)
カラー | ブラック、アッシュ、キングフィッシャー |
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容量 | 26L |
重量 | 1,190g |
体に動きに追従し、ラクに使える
体の動きに合わせて可動するショルダーベルトとヒップベルトの働きにより、体への負担を減らし、行動もスムーズに。背面のパネルも横方向に波を打ち、体が前傾する動きを妨げず、通気性の良さも確保している。サイドのポケットはストレッチ性だ。主な特長
- 荷室はフルオープン、荷物の取り出しが簡単
- 背中側にはハイドレーションバックが入れるスペースあり
- サイドポケットがストレッチメッシュになり、より使いやすい
おまけ:おまけ|雨対策用の登山道具!登山用リュックと合わせて購入しておくと便利なアイテム
おまけで、登山用リュックといっしょに購入しておくと便利なアイテムを紹介しておきます。リュックカバー(容量30L)
- ザ・ノース・フェイス / レインカバー スタンダードレインカバー 30L
- リュックを雨から守るため、外側を覆うカバー。濡れによってリュック自体が重くなるのも抑えてくれる。さまざまなサイズがあるので、リュックの容量の合わせて選びましょう。
スタッフバッグ・ドライバッグ
- シールライン / ブロッカーライト ドライサック
- 防水性に加えて収納性も考えられてたモデル。衣類などの濡らしたくない荷物を入れておけば、雨が降ってから慌てる必要もなくなります。
- てくてくの人登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。