登山の雨対策は大丈夫?雨天の登山する際の注意点と必要な雨具

登山の雨対策は大丈夫?雨天の登山する際の注意点と必要な雨具

登山の雨対策は大丈夫ですか?

山の天気はとても変わりやすく、ピーカンだったとしても突然雨が降ってくる可能性があります。特に、日帰りで登山をされている初心者の方は、雨の中で歩きのに慣れていないため、十分な注意と対策が必要になります。

そこで、今回、雨天の登山で注意するポイントと、雨天の登山に必要な代表的な雨具、そして、携行している装備が濡れないための防水対策について、解説していきます。

雨はネガティブなイメージもありますが、晴れた日と違った魅力もあります。雨の日でも登山が楽しめるよう、きちんとした知識と経験を身につけていきましょう!

まずは知っておきたい!雨の中で登山する際の注意点

行きたい山の天気が悪くなりそう!?登山を中止すべきか

まず、これから行きたい山の天気が悪くなりそうという予報だったとしても、早々に登山を中止にすべきではありません。山の天気は変わりやすく、現場に行ってみるまでは、わからないケースもあります。
山行計画を立てたあと、天気予報を毎日チェックし、晴れマークや雨マークに一喜一憂するのも、登山の醍醐味といえます。

一般的に天気予報の精度が上がるのは、3日前からだといわれていますので、天気予報の変化に踊らされるのではなく、計画段階において、最終的な山行の中止の判断をする日を決めておくことが重要です。

最近は山岳地帯の専門の予報も提供され、入手できる情報量は以前とは格段の差がありますが、そのせいか、少しでも悪化傾向にあると、山行自体を安易に中止するケースがあるような気がします。山には、雨があり、晴れがあり、最終的には行ってみないとわからないからこそ楽しいのです。準備を確実にすれば、台風など明らかに危険なケースをのぞき、多少の悪天を体験することも経験になります。

日帰りでピーカンでも雨具は持っていくべき

リスクマネジメントの観点から、日帰りでピーカンだったとしても雨具は持っていきましょう。山の天気は変わりやすく、晴れだからと言って雨が降らないわけではありません。

また、街と山頂では天候や気温も変わります。山の麓の天気情報だけでなく、山頂の情報もチェックしておくことが大切。そして、当日が雨でなくても、数日前から雨の場合、登山道の状態が変わっている可能性もあります。地盤が緩んでいないか、沢沿いなら増水していないかなど、あらゆる状況を想定し、天気予報をチェックしておきましょう。

あと、いっしょに登る仲間も含め、出発前に基本的な登山道具があるかのチェックをしておきましょう。天気予報が外れるケース、事故などなんらかの理由で日帰り下山ができなくなるケースなど、あらゆるケースに対応できるように、雨具を持っていくことが気象遭難のリスク軽減につながります。

雨天の登山に必要な代表的な雨具

レインウェア(上)

行動中の汗や蒸れでも濡れるのでゴアテックス(GORE-TEX)などの防水透湿性の素材を選ぶ。フードがあり、袖口もしっかり閉まるものを

レインウェア(下)

同じく行動中の汗や蒸れでも濡れるのでゴアテックス(GORE-TEX)などの防水透湿性の祖斬を選ぶ。サイズが合っていないと、足首から水が入ってしまうので注意

レインハット

フードでは視界が遮られて嫌な人にはよい。ただ、首からは雨が入ってきてしまう。強風で飛ばされないようにひもをしっかりつけておく

レインスカート

ちょっとした小雨には使える。またレインウェアの上から重ねて使用する女性いる。雨の日にも遊びゴコロとおしゃれゴコロを。

ポンチョ

風邪には弱いが蒸れないので、よいという人もいる。ポンチョを着ていても防水パンツは必ずはくこと

トレッキングアンブレラ

樹林帯の中や風のない雨には意外と有効。蒸れないが、やはりザックや下半身は濡れてしまうので、ザックカバーとレインウェアのパンツと組み合わせるとよい。

レインチャップス

こちらはポンチョと組み合わせて使用する人もいる。軽量だが長期間の強い雨には不向き。

レインスパッツ

レインウェアのパンツと組み合わせる。靴の防水にもなるし、外にすればレインウェアの擦り切れを防止する役割も果たす。

雨で携行している装備が濡れないための防水対策

人間に雨具が必要なようにザックにも雨具や防水対策が必要です。 自分が濡れないために雨具を持っていたとしても、携行している装備を濡らしてしまうことにより、結果的にそれが気象遭難のリスクにつながることもあります。

たとえば雨具が強くなり、雨具を着ていても衣服が濡れてしまうようなケースでは、当然、ザックも同様にびしょ濡れになり、防水対策をしていなければ、中に入っている着替えも濡れてしまいます。また、ザックカバーだけをしていても徒渉や湖沿いを歩くルートなどで、万が一転倒した場合には、装備を濡らしてしまいます。

ザックカバーをしていたとしても、絶対に濡らしてはいけない装備、たとえばライターや着替えなどは、防水パックやファスナー付ビニール袋などに入れておくとよいでしょう。二重の備えがリスクの軽減につながります。また、どんなに防水対策をしていても、水際へ転倒をした場合などには濡れてしまいますので、ウールや化繊など濡れても保温性の持続する衣服を身につけるとよいでしょう。

ザックカバー

ザック本体を濡らさないためのカバー。軽量で撥水性があり、ザックにぴったりとフィットするものを

ザック・リュック

通常のザックは防水ではなく、濡らしてしまうと重量も増え、雨がやんだあとに不快な思いをすることになる

インナーザック・リュック

中身を濡らしたくなければ、これを。ザックカバーと併用すれば二重の備えといえる。複数使用してもよい

ファスナー付ビニール袋

行動食や携帯電話、カメラなど頻繁に使用したり、取り出したりするものをこれに入れておくと便利

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。