みなさん、オールレザー(革)製の登山靴に一度は憧れたことはあるのではないでしょうか。
レザーの登山靴ってお手入れとか大変そうだと感じてしまって、諦めていませんか?
今回は、登山靴にレザー製をおすすめする理由を紹介します。
また、レザーの特徴やメリット・デメリットも解説。お手入れ方法もお伝えしていきます。
諦めるには早いですよ。読めばハードルも下がりますので、ぜひ読んでみてくださいね。
【登山靴】レザー(革)製を持つべき3つの理由|長年愛用ができる
レザー製の登山靴をおすすめする理由は次の3つあります。理由を詳しく説明していきますね。
理由①手入れしだいで長年愛用できる
ナイロン製の登山靴の寿命は3年から5年ほどですが、レザー製の登山靴は手入れの仕方によって長持ちします。
オールレザー愛用者の中には、10年以上も長持ちさせている人もいるんです。今もレザーの変わりない人気は続いています。
理由②手間をかけるだけ愛着がわく
新品のレザーは硬さがありますが、履き慣らしていくと足へのフィット感が増していきます。
また、手間をかけて手入れをすることで、革の柔らかさや見た目も違いが現れてきます。その分、大事にするようになり、登山の相棒的な存在になります。
理由③見た目がカッコイイ
見た目のかっこよさは、オールレザーの大きな魅力の一つですね。シックで落ち着いた印象は、大人の魅力もアップさせますよね。
レザー製品はクライミンググローブなどにも使われていますよね。
レザー(革)の特徴で分かるメリット・デメリット
上記の魅力に加えて、レザー(革)の特徴を知ることでメリットやデメリットが分かります。まず、どんな特徴があるのかを説明していきます。
レザー(革)の特徴
レザーの特徴を一覧にまとめてみました。
特徴 | |
重さ | ナイロン製の登山靴は500g~800g台、レザー製の登山靴は1~1.2kgほどの重さがある。 ナイロン製の2倍近くの重さがあると考えておく必要がある。 |
履き心地 | 新品は硬く、靴ズレを起こしやすいが、使い続けるとフィット感が増してくる。 |
耐久性 | ナイロン製に比べて丈夫、手入れの仕方で長期間の使用も可能。 |
防水性 | 革自体に防水機能はないので、防水ワックスで防ぐ必要がある。 メーカーによっては、防水レザーやゴアテックスを採用している登山靴もある。 |
通気性 | 蒸れやすいと感じる人もおり、個人差がある。 蒸れにくい靴下などで軽減することはできる。 |
手入れの手間 | ナイロン製の登山靴との手入れの違いは、レザー製には、防水ワックスや栄養ワックスを塗る必要がある。 スプレー式で簡単に済ませることもできるが、定期的にきちんとワックスでケアしてあげることで長持ちしやすい。 |
登山後の手入れに時間をかけたくない人は、レザー製よりナイロン製の登山靴の方が合うかもしれませんね。
メリット
次は、レザーのメリットを見ていきましょう。
- ナイロン製の登山靴に比べてアッパー部分が丈夫
- お手入れ頻度が多いことで大切に扱うようになる(愛着がわく)
- 履き始めは硬いが、実際に履いていると革のしなやかさがフィットし、良く馴染んでくる
- 保温性があるので、雪山などでも冷たくなりにくい
レザー製品は、本来の皮の性質によって丈夫で保温力があり、特に冬に最適です。手入れによって長持ちしますので、長く登山を経験する予定のある人は1足、持っておいても損はありませんよ。
デメリット
デメリットも説明していきます。
- ナイロン製の登山靴より重さがある
- 使った後の手入れを十分にしないとカビが生えたり、耐久性も短くなる
レザーは丈夫なのですが、やはり重いので、慣れるまでは足が辛いと感じてしまうこともあります。ただ、その重さのおかげで安定性は抜群です。
登山後に手入れをしないと、短期間でカビが生えてしまうこともあります。防水・栄養ワックスも怠ると耐久性も低下してしまうので、気をつけたいところですね。
レザー(革)のお手入れ方法
レザーのお手入れって、ハードルが高いと思いますか?
登山靴は、ナイロン製でもレザー製でも関係なく、使用した後は同じように手入れが必要です。レザーの手入れは少し工程が増えるくらいなので難しいことはありません。
ここでは、簡単に説明していきます。後ほど、詳しいケアの仕方を書いている記事をご紹介します。
1.クリーニング
クリーニング前に靴紐や中敷きを外して、靴の中から出しておきます。靴の中の点検やソールも汚れを落としておきましょう。
2.保革
保革剤を塗ります。後は、余分なものはふき取って1日ほど乾燥させます。乾燥したら専用の靴ブラシでしっかりと磨いておきます。
3.防水
保革が終わった後は、防水材で全体を処理します。防水は使うクリームやワックスによって、手順が逆になることもあります。注意書きを読んでおくことをおすすめします。
紹介記事:防水スプレーの選び方
登山靴のケア用品に関連する物で防水スプレーがあります。おすすめのスプレーのtop3を紹介しています。選び方や使い方など参考にしてくださいね。
4.乾燥
最後に、しっかりと乾燥させる必要がありますが、天日干しはしないようにしましょう。風通しの良い場所で乾かしてから片づけます。
疲れて家に戻ると作業せず、すぐに休みたくなりますが、ケアまでが登山の一環だと考えて手入れしてあげてくださいね。
紹介記事:登山靴のお手入れの記事
詳しいお手入れの仕方をもっと知りたいとお考えならこちらの記事にガイドされています。ぜひ読んでみてくださいね。
レザー(革)製の登山靴おすすめ3選
レザー製の登山靴も現在は、検索するとたくさんブランドの種類やデザイン情報がありますよね。最近は、レザーの専門店でなくても各メーカーで取り扱いもあります。
ここではその中でも、人気のレザー製の登山靴を3選紹介していきます。
タイトル | |||
メーカー | LOWA(ローバー) | SCARPA(スカルパ) | KEEN(キーン)) |
商品名 | TAHOE PRO II GT | キネシス プロ GTX | ピレニーズ |
カラー | セピア | エボニー | |
サイズ | 24.7cm〜28.5cm | 約25㎝~30㎝ | 25㎝~30㎝ |
重さ | 約870g (26.5cm相当/片足) | 約870g (27.0cm相当/片足) | 約581.2g (25.4cm相当/片足) |
素材 | アッパー(ヌバックレザー) | アッパー(撥水オイルドヌバック) | アッパー(防水ヌバックレザー) |
形状 | ミドルカット | ミドルカット | ミドルカット |
初心者おススメ度 | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
その他 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
LOWA(ローバー)|TAHOE PRO II GT
日本人の足にフィットするように「JAPAN FITラスト」を新たに採用したモデルの革靴です。
メーカー | LOWA(ローバー) |
商品名 | TAHOE PRO II GT |
カラー | セピア |
サイズ | 24.7cm〜28.5cm |
重さ | 約870g (26.5cm相当/片足) |
素材 | アッパー(ヌバックレザー) |
特徴とおすすめポイント | ・足首部分の高さを抑えて、柔らかな素材を採用し、歩行時の動きにストレスがないように設計 ・長い縦走路でも快適さを損なわない ・LOWAテクノロジーを取り入れたトレッキングブーツ |
SCARPA(スカルパ)|キネシス プロ GTX
シックな風合いのオイルドヌバックを贅沢に使ったトレッキングブーツです。
メーカー | SCARPA(スカルパ) |
商品名 | キネシス プロ GTX |
カラー | エボニー |
サイズ | 約25㎝~30㎝ |
重さ | 約870g (27.0cm相当/片足) |
素材 | アッパー(撥水オイルドヌバック) |
特徴とおすすめポイント | ・シックな風合いのオイルドヌバックを使用 ・アッパー下部全周をラバーランドで補強 ・内側にパッドが内蔵され足首にほど良いフィット感 ・ライニングにゴアテックス(gtx)を採用 ・軽量なのにねじれにも強いソールでテント用品など重い荷物を背負ったロングトレイルにも対応 |
KEEN(キーン)|ピレニーズ
クラシカルなヨーロピアンデザインの「オールレザーライト」ハイキングシューズです。
メーカー | KEEN(キーン) |
商品名 | ピレニーズ |
カラー | BLACK IRIS/FOSSIL ORANGE |
サイズ | 25㎝~30㎝ |
重さ | 約581.2g (25.4cm相当/片足) |
素材 | アッパー(防水ヌバックレザー) |
特徴とおすすめポイント | ・レザー製の登山靴のなかでも手の出しやすい価格になっている ・TARGHEEの高機能ソールシステムに、クラシカルなレザーアッパーをブレンド ・パッド入りのシュータンと履き口が足当たりを和らげ、快適な履き心地 ・カスタマイズが楽しめるアディショナルシューレース付き ・KEEN独自の防水透湿素材《KEEN.DRY》を採用 |
各公式サイトで新着情報などアップされていますので、確認してみてください。
レザー製の登山靴以外も気になる人に、ゴアテックス素材の登山靴をおすすめしている記事を紹介します。
登山靴は、見た目(スタイル)だけで選ばず、必ず店舗で試着して選びましょう。
お店じゃないと、フィット感が分かりませんよね。
番外編:おすすめの記事
ワークマンのレディース用登山靴の紹介をしています。お手頃価格でかわいいデザインの商品を選びたい人におすすめの記事です。
山に行くのに慣れた時こそローカットを選択肢に入れてもらいたいローカットの登山靴を紹介しています。メリットやデメリットまでしっかりと説明しているので、ぜひ読んでみてください。
登山中にある『足のつま先痛い』を解消するための記事の紹介です。原因や対処法など見るだけでも勉強になりますので、おすすめです。
まとめ
一度は憧れるレザー製の登山靴をおすすめする理由を説明しました。理由は下記の3つです。
1.お手入れしだいで長年愛用ができる
2.手入れに手間をかけるので愛着がわく
3.なんと言っても見た目のかっこよさ
レザーの特徴を知ることで、メリットもデメリットもわかりましたよね。お手入れもそんなに大きな手間もかかりません。
レザー製の登山靴の購入もハードルが下がったのではないでしょうか。自分だけの1足を見つけてくださいね。
皆さんのアウトドア商品の選び方の参考になれば幸いです。
- てくてくの人登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。