こんにちは!今日も皆さんと一緒に登山に関する学びや情報交換の場所になることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「登山靴でくるぶしが痛い」について。
このブログでは、登山中にくるぶしが痛くなる原因を明らかにしたいと思います。そして、痛みを軽減する可能性のあるアイテムを紹介します。
なぜかくるぶしが痛くなると悩んでいる方は、ぜひコノ記事を参考にしてみてください。きっと、お役に立てると思いますので。
登山靴『くるぶし痛い』3つの原因を徹底解説!
なぜ、登山靴を履いて山登りするとくるぶしが痛くなるのでしょうか。
ほんとに。なぜか左足のくるぶし『だけ』痛みが出るんです。
私は右の足だわ。なぜか痛くなる。どうしてかしら。
登山靴での登山中に「くるぶし痛い」に遭遇するその原因となり得る問題点を、今日は3つ厳選して紹介します。ご自分に合う原因が見つかれば幸いです。
原因①:登山靴自体が問題(新品で固い・サイズ感)
1つ目は、登山靴が原因で痛みだすケース。
えっ、ピッタリの靴を買ったばかりなのに?
新品で登山靴が固いままのケースや、サイズ感の問題があげられます。
たとえ、店員さんにススメられた靴を購入したとしても、足首やくるぶしが痛むこともあります。
お店のとき(試し履き時)は良くても、登山靴には、その後の相性もあるみたいです。
使ってみて、自分の足に馴染んでくれたら良いんですけどね。
実際に靴下も履いて、斜度がキツイ山や、雪山、泊りがけの登山、急勾配の下山他、そんな山行を早めに繰り返してください。
それによって、普段の使い方とは違うからこそ、爪やくるぶしや足の各部分に登山靴の素材が当たる感触を何度も確認し、痛むポイントを探し出しては調整を繰り返す作業が大事です。
原因②:自分の足サイズが問題(左右で大きさが違う)
つづいては、左右で足のサイズが違うパターンです。
パッと見はわからない程度ですが違う人が大半です。左右の足サイズが同じであることの方がマレです。
実際に長時間の登山でそのちょっとした左右のズレが原因となって、くるぶしの痛みを誘発する人もいるようです。
これには、自分の足サイズをしっかり把握しておくことが第一です。
そして、登山靴購入時には、店員さんに自分の足サイズや左右で違うという情報を漏れなく説明できるとベストです。その上で、紐のタイプやカットの種別など、自分に合った登山靴を選んでもらえば良いのですから。
原因③:歩き方の癖が問題(靴ズレを引き起こす足取り)
最後は、歩き方。これが1番の「くるぶし痛い」の原因になるかと思います。
なぜなら、どんなに適した登山靴であっても、歩き方の癖次第では必ずと言っていいほど、動くたび素材はくるぶしにあたり、擦れて、痛くなるからです。
どういうことですか?
つまり、自分ではまっすぐ立っていると思っていても、実際は、全身が左に少し傾いていたとしたら、どうなると思いますか。
そして、その全身が傾いたままで歩いたら、もうどうなってしまうのでしょうか。
左に傾くということは、歩くたび、左足のくるぶしは登山靴で圧迫され続けます。素材はくるぶしにあたり続ける。反対に、右足は少し隙間ができる。長い間、これが繰り返されると…。
なるほど。
僕の左足のくるぶし「だけ」が痛いというのは、僕の立ち方・歩き方の癖のせいなのかもしれないのか。
やま男さんのように、あくまで可能性ではありますが、どちらかの足「だけ」が痛む原因は、靴サイズや足サイズ以上に、歩き方の癖が原因になっているのかもしれません。
ぜひ、自分が立っている姿を写真に取ったりしながら、セルフチェックしてみてください
以前「つま先」が痛む原因を1つの記事にまとめました。こちらも良かったら読んでみてください。
くるぶし擦れを和らげる「オススメ人気アイテム」ベスト3!
この章では、応急処置ではありますが『登山靴のくるぶし痛い』を解消するオススメ人気アイテムを3つ紹介します。
先ほどの章でも触れましたが、まずは歩き方の癖や、自分の足サイズが左右で違わないか、また登山靴自体の硬さが原因ではないかどうか、この辺りを該当するページを検索したりしながらチェックしてみてくださいね。
登山初心者の方は特に。登山グッズも初めて使うものばかりでしょうから。
ご自分の癖同様、便利ではありますが、登山グッズ特有の癖もあります。それらを照らし合わせながら、「くるぶし痛い」の解決に向かっていけたらと思います。
そして、今日紹介するのは「それでもくるぶしが痛くなるんだよな」と言われる人向けの『痛み解消アイテム』です!
セット内容を一覧にまとめましたので、それぞれの形も含めて、ぜひ参考にしてみてください。
どんなアイテムかしら。気になる~
メーカー名 | スペンコ | シダス | スーパーフィート |
商品名 | セカンドスキン ジェルシート | アクション3D | トリムフィット グリーン |
価格(税込) | ¥2,000 | ¥4,291 | ¥6,600 |
オススメ度 | ★★★ | ★★★ | ★★ |
その他 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
No.1:スペンコ『セカンドスキン ジェルシート』
メーカー | スペンコ |
価格 | ¥2,000(税込) |
セット内容 | (ステンレス/真鍮/ナイロン) 170mm・215mm 6本セット |
商品の特徴 | 摩擦による痛み、ウオノメ、タコなどによる痛みを保護するための不織布テープ |
おすすめポイント | 痛む範囲に合わせて自分で切り貼りできる! |
1つ目は、ジェルシート。
本来は「魚の目・タコ」用の商品です。プロアスリートやプロダンサー御用達。好きなサイズに切って使います。
No.2:シダス『アクション3D』
メーカー | シダス |
価格 | ¥4,291(税込) |
サイズ | XS(22.0cm-23.0cm) S (23.5cm-24.5cm) M (25.0cm-26.5cm) L (27.0cm-28.0cm) XL (28.5cm-29.5cm) XXL (30.0cm-31.0cm) |
商品の特徴 | ナイロンアーチフレックスシェルが、カカトの安定とアーチをサポートし、パフォーマンスをアップ! |
おすすめポイント | カカトのジェルが衝撃を緩和。足をしっかりと柔軟にサポート! |
つづいては、中敷き、インソールです。
こちらにも『ジェル』が使用されています!
また、こちらのインソールは重心設計も秀逸で、一般的なインソールでは重心が足の真ん中、つまり「土踏まず」の部分であるのに対して、この商品は「足首の中心」、つまり『くるぶし辺り』に重心がくるように設計されているので、くるぶしが楽になるのです!
No.3:スーパーフィート『トリムフィット グリーン』
メーカー | スーパーフィート |
価格 | ¥6,600(税込) |
サイズ | B(21.5-23cm) C(23.5-25cm) D(25.5-27cm) E(27.5-29cm) F(29.5-31cm) |
商品の特徴 | 足医学の基礎知識をもとに設計されたインソール |
おすすめポイント | かかとへのショックを減らし、バランスを向上させる! |
最後も、インソール。
こちらも、特殊な設計が施されたインソールです。
商品紹介サイトには、『カカト部分の足のゆがみを矯正し、しっかりささえることにより、ひざ・腰・上体をサポート』と書かれています。
靴ズレの起こるメカニズムを痛くなる原因とともに検証!
つづいて、この章では「かかとの靴ズレ」について詳しく解説していきます。
いや、「かかと」じゃなくて「くるぶし」ですけど…。
かかとの靴ズレは、『くるぶし痛い』に直接は関係ないかもしれませんが、かかとの靴ズレが治まることでくるぶしの痛み軽減にも繋がると確信しています。
その理由を、わかりやすく説明していきますね。
というわけで、かかとの靴ズレの「メカニズム」を深掘りしてみたいと思います。
また「歩き方の矯正」にもつながると思いますので、この機会に「かかとの靴ズレは何故起きてしまうのか」キチンと勉強して、あなたの登山ライフに役立てていただけたらと思います。
靴ズレになる原因その①:足運びが真っ直ぐ
1つ目は『足運びが進行方向に対して真っ直ぐ』だと、かかとの靴ズレを起こしやすくなります。
どういうこと?
「かかとの靴ズレ」は、靴の中で足が動こうとするから足とかかとのズレが大きくなり、足の外側(表面)と靴の内側が当たってしまいます。
つまり、靴内での足の動きを極力なくしてあげられたら、かかとと靴はズレません。
たとえば、坂道をまっすぐ登るとき、蹴り上げる後ろ足の足首が大きく曲がっているはずです。
それを、前足も後ろ足も、進行方向とまっすぐにはならないような足運びにしてあげるとグッと後ろ足の足首の曲がりは減ります。蹴り上げないからです。イメージは『ハの字』。
足首ではなく、足全体に体重が乗る感じになるかと思います。イメージできましたでしょうか。
あっ、たしかに。
平坦な道でもハの字にしてあげて前に進むと、一歩ずつ、足全体に自分の体重が乗る感じになります。
急な坂を下るときなど、横向きになったりしませんか。あれと原理は同じです。
ノルディックスキーで、スキー板を付けた状態で登る時、足をハの字にして登っている映像を見たことはないでしょうか。あれも『安定』のためにハの字にするそうです。
安定するということは、それだけ足への負担も少ないと云えますね。
靴ズレになる原因その②:歩幅が広い
2つ目は『歩幅が広い』です。
歩幅が広いって、具体的にどのくらいだろう?
先ほどの、ハの字にした感じで(斜度にもよりますが、20度ぐらいの斜面なら)、後ろ足のつま先のちょっと前に、前足のかかとがくるぐらいでOKです。
※斜度がキツければ、当然、歩幅は小さくなります(後ろ足の中盤に前足のかかとがくるぐらい)。
- 左右の幅も注意しよう!
- 前後の歩幅も大事ですが、左右の足幅もそれ以上に大事です。ちょうどいいのは、肩幅程度!
左右の幅が狭いことを『縦歩き』と言います(いわゆるモデル歩き)。
縦歩きのメリットはスピードが出ること。デメリットは『不安定』になりやすいことです。
たしかに、肩幅に足を開いて立つのと、足を縦に並べて立つのとでは、安定感は雲泥の差ですね!
これも平坦な道でもいいので、実際にやってみるとわかります。
かかとの靴ズレは、左右前後の歩幅足幅を適度に保つことで防げます。ぜひ注意してみてくださいね。
靴ズレになる原因その③:蹴りが強い
最後は蹴りが強いということ。
先ほど説明した「縦歩き」だと、どうしても、後ろ足の蹴りは強くなります。
蹴りが強くなるということは、それだけ後ろ足の足首は鋭角に曲がり、登山靴の中で足が動こうとします。
無理矢理に動こうとするため、登山靴とかかとは擦れます。つまり、かかとの靴ズレが起こりやすくなるというわけです。
- 【結論】かかとの靴ズレを防げばくるぶしの痛みは軽減する!
- かかとがずれるということは、必然的に足の一部であるくるぶしもズレる可能性があります。つまり、かかとの靴ズレが防げたら、くるぶしの痛みも軽減されるのです。
なるほど、よくわかりました。
登山靴の種類ごとの特徴を理解し的確に使ってあげよう!
シャンクと呼ばれる靴底を固くする芯材も、うまく利用してあげましょう。靴選びは、山の難易度と、登山時の荷物の重さで変わります。
登りやすい山は荷物が軽いため、靴底が柔らかい方が登山しやすい。反対に、難しい山は荷物が重くなるためゴツい靴、つまり靴底が固い登山靴が適しています。
固い靴底なのに、蹴り上げを大きくしたら、足は靴内で必ずと言っていいほどズレるでしょう。
靴底が固い登山靴なら、後ろ足の蹴り上げをなるべく少なくすることです。そうすれば、かかとの靴ズレ、くるぶしの痛みは軽くなるはずです!
これまで文章で説明してきたことが、映像と音声でわかりやすく解説されています。
登山靴の選び方をまとめた記事もよかったらどうぞ。
登山靴のお手入れ方法が知りたい人は下記の記事を読んでみてください。
まとめ
今日のブログをまとめると、次のとおりです。
今日のおさらい
①登山靴『くるぶし痛い』の原因はコチラの3つ!
・原因①:登山靴自体が問題(新品で固い・サイズ感)
・原因②:自分の足サイズが問題(左右で大きさが違う)
・原因③:歩き方の癖が問題(靴ズレを引き起こす足取り)
②『くるぶし痛い』を解消できるオススメ人気アイテムベスト3はこちら!
・スペンコ『セカンドスキン ジェルシート』
・シダス『アクション3D』
・スーパーフィート『トリムフィット グリーン』
③靴ズレの起こる原因は次の3つ!
・足運びが進行方向に対して真っ直ぐ
・歩幅が広い
・蹴りが強い
くるぶしの痛みには『個人差』がある事実は、どうしても否めません。
ですよね~。
足の大きさだって、歩き方だって、人によって微妙に違いますものね!
であるならば、いろいろな方法を試してみることです。そうして、自分だけにあった対処法を見つけるまでです。
今日お話した、靴の素材の硬さ(サービスで素材を柔らかくしてくれるお店もありますよ!)・足のサイズ・歩き方の癖、そして軽減アイテムたちを駆使しながら、厄介なくるぶしの痛みと向き合ってみてください。
- てくてくの人登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。