登山靴の修理!?まずはセルフチェックしてみよう!ダメなら迷わずプロへ!

登山靴の修理!?まずはセルフチェックしてみよう!ダメなら迷わずプロへ!

こんにちは!今日も皆さんと一緒に登山に関する学びや情報交換の場所になることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「登山靴の修理」について。

高価な登山靴を買ったはいいものの、次のような悩みをかかえてはいませんか?

  • 「なんだか最近、トレッキングの上り坂で滑りやいのよね~」
  • 「そういえば、クライミング時にグリップがかかりにくくなっているかも」

そこで今日は、登山靴の修理は自分一人でできるのか。可能な場合の修理方法と、自分で修理できない場合の対処方法についてまとめてみます。

この記事を読めば、登山靴を今よりも末長く使うコトが出来るはず。大枚をはたいて購入した相棒。より長く使えるように、そのための情報をちりばめました。一緒に勉強していきましょう。

登山靴の修理はまず自分で出来るかどうかをチェックしよう!

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登山靴の寿命は平均して『3~5年』と言われています。あくまでも目安です。

5年というのは、登山靴のミッドソールによく使用されている素材である『ポリウレタン』の寿命が5年ということから、そのように言われています。

ポリウレタンという素材がダメになるということね!

一般的にポリウレタンの寿命は3年から5年

ポリウレタン繊維について』より引用

ですが、登山帰宅後の小まめなメンテナンスと、的確な場所へ保管さえしていれば、5年以上使用することも可能。実際に「オレのは10年選手、雪山だって安全に行けちゃう!」「25年も前に作ったものでもしっかり登山できたよ!」という声もあるぐらいです。

少なくとも、「登山靴の寿命は5年だって。なら私の靴はもうダメね」と早々に諦めずに、しかるべき情報を取り入れ今後の対策に役立てましょう。

山行前に登山靴の見るべきポイント

山行前のチェックポイントは、とその前に、まずは登山靴の名称をおさらいしておきましょう。

実は……。さっき出た「ミッドソール」もどの部分かよくわからず聞いていました汗

名称とチェックポイントtop2

画像を参考にして、知らない人はこの機会に、知っている人も復習のつもりで確認してみてください。

登山靴の名称
山行前のチェックポイント『モンベル公式HP』より引用

それでは、あなたの登山靴は修理が必要なのかどうなのかの『チェックポイントtop2』を勉強していきましょう。

チェック①:アウトソールのひび割れやすり減り

1つ目は、度重なるアウトドア登山で『アウトソール』がひび割れたり、すり減ったりはしていないかどうかです。

アウトソールは上の画像にあるように、一番下にある素材ですね。山の地面と長時間接する部分、最も損傷が多い箇所です。

登山中に「最近滑りやすくなっているかも」と感じたり、明らかに「かかと」や「つま先」部のすり減りが目立ってきていたら注意が必要です。

すり減ったソールでの登山は、思わぬスリップの原因になります。

登山はときに命がけ。そのスリップが平坦なら良いですが、急な斜面なのにグリップの機能が半減していたら……。ガイドがいたとしても、大きなケガに繋がりますよね。

想像しただけでも、怖くなりました。

パッと見、あきらかにソール側の摩耗が目立つ場合は、ソール交換や買い替えの検討をオススメします。

つま先が痛むなら……。以下の記事ではそんな時の靴の選び方をまとめています。

ご自分の足が「幅広」なら、こちらを参考に、靴を選んでみてくださいね。

チェック②:アッパーとソールの結合部の剥がれ

つづいて、アッパーとソールの結合部。合わせ部分です。この部分が剥がれてしまっているかどうかもポイント。

ミッドソールによく使われているポリウレタンの劣化は危険。度重なる登山で過度な衝撃を与えず新しいまま全然履いていなくても、経年劣化で剥がれてしまう恐れもあります。ほかは、接着剤の劣化も考えられますかね。

経年劣化は仕方ありませんね。

また、登山中に付着した土汚れや水気によっても、登山靴の劣化は早まります。これはメンテナンスで十分にカバーできること。

なので、靴底を中心に、登山直後のメンテナンスはキチンと行うのがベスト。

後で紹介する「ブラシ」などを使用しながら、できるだけ丁寧に取り除き清潔な状態をキープしてくださいね。

登山靴の異常を感じたなら自分で修理できるかのチェックを!

金具のズレや糸のほつれなど、ちょっとしたことでもいいので、何か異変を感じたら、まずはご自分で修理できるかどうかをチェックしてみましょう。

チェックと言っても、そんなに難しく考えないで。ポイントは、損傷が広範囲かどうか程度で良いと思います。

自分で修理可能かのチェックポイント
損傷箇所が広範囲かどうかだけ!(自分の手に負えるかどうか)

それなら私のような者(素人に毛が生えた程度)でもチェックできそう!

剥がれ部分やソールのひび割れ・すり減りが、広範囲に至っていなければ、ご自分で修理出来る可能性は高い。登山靴専用の接着剤や、専用の補修剤も、最近では店舗やオンラインショップで良いものが売られていますよ。

次の章の見どころは、登山靴を自分で修理する『人気便利アイテム』の特集です!厳選して選びました。いったいどんなアイテムがあるのでしょうか?

登山靴おすすめ修理便利アイテム5選

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アッパーとソールの結合部が剥がれかかっていたり、ソールのひび割れやすり減りが気になるようでしたら、次に紹介するアイテム購入を検討されてみてはいかがでしょうか。

どうしてもメーカーやお店の職人さんに依頼してしまうと、金額は高くなってしまいますよね。

そこで、手頃なお値段で手に入る、便利おすすめアイテムを一覧にまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。

プロに頼む以外にも、修理に適したアイテムさえ手許にあれば、登山靴の修理はご自分でも可能ですから。しかも安価に(ホントに)。


メーカー名セメダインセメダインモンベルAmazonベーシックきみをまもるくん
商品名超多用途接着剤 スーパーX クリア靴用補修剤 シューズドクターN ブラックブーツ&シュークリーナーワイヤーブラシセットのりヘラ
価格(税込)¥334¥382¥1,210¥977¥500
オススメ度★★★★★★★★★★★★★★★
その他詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

①セメダイン 超多用途接着剤 スーパーX クリア

メーカーセメダイン
価格¥334(税込・送料込)
品番AX-038
商品の特徴凹凸面にもOK、ハガレにくい弾性接着剤
おすすめポイント溶剤を使用しないので肉やせしない!
2022.11月時点 Amazon商品サイトより

②セメダイン 靴用補修剤 シューズドクターN ブラック

メーカーセメダイン
価格¥382(税込・送料込)
品番HC-006
商品の特徴超高密度ポリウレタンを使用、耐摩耗性◎
おすすめポイントシンナーを使っていない無溶剤なので安心して使える!
2022.11月時点 Amazon商品サイトより

③モンベル ブーツ&シュークリーナー

モンベル/ブーツ&シュークリーナー
created by Rinker
メーカーモンベル
価格¥1,210(税込・送料別)
品番#1824551
商品の特徴防水透湿性素材を使用した靴にも使用可
おすすめポイント皮革、ファブリック(布)製の靴にこびりついた汚れや染みをシッカリと落とす!
2022.11月時点 モンベル公式サイトより

④Amazonベーシック ワイヤーブラシセット

メーカーAmazonベーシック
価格¥977(税込・送料込)
セット内容(ステンレス/真鍮/ナイロン) 170mm・215mm 6本セット
商品の特徴幅広い用途に対応可
おすすめポイント滑りにくいフィンガーグリップハンドル、取手の穴で保管も楽チン!
2022.11月時点 Amazon商品サイトより

⑤のりヘラ レザークラフト

メーカーきみをまもるくん
価格¥500(税込・送料込)
用途コバ仕上げ/ハンドメイド/手縫い
商品の特徴接着剤を薄く均一に伸ばすことに適した塗布用のヘラ
おすすめポイントヘラについた余分な接着剤の掃除もカンタン、繰り返し使用可
2022.11月時点 Amazon商品サイトより

実際にメーカーのスタッフさんが補修している動画を紹介します。ご自分で修理できるかどうか、そのイメージが沸くと思います。

防水スプレーの選び方についてもまとめてみました。こちらの関連ページもよかったらどうぞ。

自分で修理できないと判断したら迷わずプロへお願いしよう!

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ここまで、登山靴の修理を自分で行う場合の情報やその方法と、修理に必要な手頃に入手できる便利アイテムを紹介してきました。

ここからは「自分では修理できない」と、そう判断した場合、つまり、損傷箇所が手におえないほど広範囲な場合はどうすれば良いのか。

また、自分で補修してはみたけれど、どうにも上手く仕上がらない場合はどうすれば良いのか、解説していきます。

お願いします。

その場合は、諦める前にその道のプロに相談しましょう。

次に紹介する2つの『修理のプロ』の存在を知っておくだけでも、これからの心強さは倍増するかと。

登山靴の情報には人一倍精通している『修理のプロ(工場)』です。

登山靴の修理やメンテナンス方法、それから登山靴にまつわる疑問点も、修理受付前後に相談してみてください。

修理のプロ①:『ナカダ商会』靴修理大好き工房

「登山靴・修理」と検索すると一番初めに『ナカダ商会』のホームページが出てくるほど、登山靴の修理と言ったらココと言われるところです。

『ナカダ商会』では、「修理も大事だけれど日頃からのメンテナンスが何よりも大切」と所かしこで言われています。仕事も丁寧。

やはり、メンテナンスは大事ということか。

どれだけ気をつけていても、修理が必要になるときは必ずきます。

ソール交換を施すことにより、愛着のある靴を蘇らせることが可能に

登山靴修理について』より引用

以下に、おおよその修理代金をまとめてみましたので相場をチェックしてみてください。

修理内容代金(税込・作業費込)
ソール交換12,100~16,500円
ソール貼り直し9,900円
登山靴・アプローチシューズ・トレラン・渓流‐修理工賃表』より

やっぱり高いわね。でもプロに頼むのだから、あたりまえの値段かな。

『ナカダ商会』靴修理大好き工房・概要

・所在地:〒334-0056 埼玉県川口市峯81
・設立:昭和35年1月23日
・事業内容:紳士靴、婦人靴、その他各種靴の製造、販売、修理
・電話番号:048-296-3073
・e-mail:info@shoes-doctor.com
・定休日:日曜、祝日、第2・4土曜

登山靴修理について』記事内には、実際に修理する工程が事細かく掲載されています。

「熱活性」とは、「接着剤を塗った後に熱を加えて再活性させて、ソールが剥がれないよう密着させる」ために必要な工程です。

ここだけの話……。修理のプロは、市販の瞬間接着剤を嫌います。なぜなら、そのあとの応用が効かなくなってしまうため。「剥がれにくい」というのは、裏を返すとソール交換などの修理もしづらくなると云えますね。

履き潰す覚悟で市販の接着剤を使うか……。

それとも、また次回(最長5年後)も修理依頼を見込んで、はじめから『修理のプロ』に頼むのか……。

この辺りは自己責任で進めるしか無さそうです。

修理のプロ②:『石井スポーツ』登山靴技術研究所・登山本店

『石井スポーツ』も『ナカダ商会』に負けず劣らずの、老舗中の老舗です。

ただ、修理金額は公表されていませんでした(ネット上では確かな情報はわからずじまい)。

そして、修理可能かどうかには条件があります。次の条件をクリアすると修理が可能になりますよ。

修理可能チェックポイント
・取り扱いブランドの商品の場合
(ザ・ノースフェイス、テルヌア、マムート、AKU、サロモン、アトミック、ノルディカなど)

また、実店舗まで商品を持っていけば、修理の可否や見積り、預ける期間はわかります。持っていくのは品が重くてムリと言う人のために、引取修理サービスも行っております。

石井スポーツは、ヨドバシ.comと提携していますよ。

『石井スポーツ』登山本店・概要

・所在地:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-6-1タキイ東京ビル2F
・設立:昭和39年4月(石井スポーツの設立年)
・取扱い品目:スキー板、スキー靴、スキー用品、登山靴、登山用具、キャンプ用品、その他一般スポーツ用品
・電話番号:03-3295-0622
・FAX番号:03-3295-6070
・営業時間:11:00~20:00(定休日なし)

(お客様に)修理を頼まれた時も、「手入れをすごくしてくれているな」という靴に巡り合えると、嬉しい

登山靴技術研究所 vol.1』より引用

こだわりの職人リポート記事』を読めば、石井スポーツで働く職人さんの『登山靴に対する想い』をヒシヒシと受けるでしょう。ホントに靴が好きなんだなあと実感しました。

まとめ

今日の記事をまとめると次のとおりです。

今日のおさらい

1.『セルフチェック』をしよう!
・アウトソールのひび割れやすり減りは?
・アッパーとソールの結合部の剥がれは?

2.ダメージが小さければ『自分で修理』をしよう!
(便利アイテム5選)
超多用途 接着剤 スーパーX クリア
靴用補修剤 シューズドクターN ブラック
ブーツ&シュークリーナー
ワイヤーブラシセット
のりヘラ

3.自分で修理できなければプロに頼もう!
『ナカダ商会』靴修理大好き工房
『石井スポーツ』登山本店

登山靴は、修理に至るまでのメンテナンスがとても重要だということが、今回の記事をまとめていてあきらかになりました。

道具への愛着が強くなればなるほど、長くその道具を使い続けられるというのは真理です。なにも登山靴に限ったことではありません。

登山前後のメンテナンスを繰り返すことで、自然に登山靴への愛着は育まれます。

登山靴のメンテナンスのやり方がわからない人向けにまとめた記事。ちょっとした材質の違いでメンテナンス方法は変わります。こちらもよかったら読んでみてください。

『ワックス加工』も登山靴の長持ちには欠かせませんね。いつまでも新品に見えますよ。ワックスの選び方も丁寧に解説しています。

収納する際、その『保管場所』もメンテナンスと同じくらい大事です。

あなたの足を守る登山靴の寿命が、1日でも長くなるように、末永く履くことができますようにと願っています。

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てくてくの人
登山・ハイキングが大好きです。約8年間、月1〜2回のペースで、夏も冬も山に遊びに行っています。そんな自然の中で経験した登山を楽しんだり、ちょっと知ってよかったと思える情報をゆるりとお届けしています。